マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

GTOリバイバルと、「不適切にもほどがある!」(終盤から最終回)

2024-04-06 22:47:31 | ドラマ
反町に歌唱力を求めてどうする? (笑)



オレら世代にすれば、「あれはああいうもの」という認識なんですよ(笑)。「歌い出しのメロディが、吉川のモニカの歌い出しに似てる」とか、そういうのは超越してるんです!

それにしても鬼塚先生「Z2でウーバーのバイト」って、贅沢ですね(笑)。あるいはゼファーをZ2仕様にしてるのかもしれませんが、それにしてもね。
まあ、昔のノリは出てましたかね。初回放送時に生徒役だった人たちが案外、早く出てきて、それなりにストーリーに絡んでたせいもあってね。
「初回放送時のキャラ」といえば、藤木直人演じる冴島龍二。当時、「なんで龍二と冴島をごっちゃにしたんだろ? ふたりともいいキャラなのに」思ったもんです。って、ドラマのGTOはほとんど見ることができませんでしたが(反町版もEXILE版も。前者の再放送はチラホラと)、マンガ(原作)とその前作にあたる「湘南純愛組」は読んでたんでね。
ってか、龍二、偉くなったなぁ。
そして、





冬月ちゃん(松嶋菜々子)。


ラスト、反町夫妻が同じ画面に納まってましたね。




冬月ちゃん、初回放送の最終回でCAさんになってたんだってね。鬼塚との関係は不明ですが、まあ、いい雰囲気ではありましたよね。元生徒たちにも冷やかされてたし(笑)。
今回のヒロイン・ポジションといえるのは、綾原先生。原作の冬月ちゃんを「ちょっと口うるさい優等生キャラ」にした感じがして、松嶋さんの冬月ちゃんよりも、こっちのほうが(ある意味で)原作の冬月先生に近いかもしれません。
で、その綾原先生を演じた岡崎紗絵が、制作発表時かなんかに、





「もう自分は生徒役ではないんだな、という寂しさも・・・」



なんて、笑い交じりに語ってましたが・・・オレのようなおっさんから見れば、





岡崎さんだって、制服着せれば充分、女子高生に見えると思うけどなぁ(笑)。



20代後半の美人さん、それも彫が深いタイプではない、かわいらしい顔立ちの20代美人だから、行けると思うんだが。
もちろん、若い人から見れば、「JKとしてはキツい」ってなるかもしれんが、GTOの視聴者って、おっさん、おばさんでしょ(笑)。
そういえば、今度、松本穂香が女子高生役をやるらしいですが(岡崎さんと同年代だと思う)、この人はさらに顔が幼いし、なにより「1995年の女子高生」って話だから、充分に務まるでしょう。まあ、auのCMでもまだ女子高生役ですが、あれは半分、コントですからね(神木君も高校生役だし/笑)。
ってか、20代後半の女優さんでも、「平成時代劇」や、あるいは「昭和末期が舞台となっている作品」なら、高校生を演じることができるでしょうね。いつの時代も、「昔のティーンエイジャー」というのは大人っぽく見えるものです。
もう一方のヒロインは、市川すずか。こっちは生徒で、八木莉可子が演じてました。
アナザースカイに出てる人で、「おとなりに銀河」でもヒロイン演じてた人ですね。ってか、岡崎さんより八木さんのほうが大人っぽい顔立ちな気もするが(笑)。

まあ、そんな感じで、GTOリバイバルについて、書いてきましたが・・・オレ、そんなに思い入れないんですよ、この作品(笑)。
もちろん、反町という俳優さんは好きだけどね。
ってか、マンガも前作である「純愛組」のほうが好きだったんですよ。ですんで、鬼塚英吉というキャラの呼び方は、





「鬼塚」というよりも「英吉」です、



オレにとっては(笑)。世間話で、反町とかGTOの話題になっても、「英吉」と言ってしまう。
まあ、オレの中では「鬼塚」と「英吉」は「似て非なるもの」ではあるんですが・・・それでもこのリバイバルは、やっぱり楽しかったです(笑)。

レギュラー放送のドラマでは、「不適切にもほどがある!」がおもしろかったですね。
まあ、この作品のことはこちら(『不適切にもほどがある!』)でも。
正直、当たりはずれもあったとは思います(笑)。それでも、「最後まで楽しめた」といえるかな。
2024年にやってきた、10代のムッチ先輩(磯村勇斗)が、1986年に戻るバスに乗った直後、その息子である秋津君(磯村勇斗の2役)に連れられた2024年のムッチ先輩が姿を見せてね。
で、その50歳のムッチ先輩、





キャストが彦摩呂になっててね(笑)。



それを見た市郎(阿部サダヲ)が、ムッチ(2024ver)とバスの方向を交互に見つめたうえで、ちょっと口をパクパクさせながら、





「これ・・・っつ・・・なんて言っていいか、わかんねぇよ」



ってね(笑)。これ、爆笑したなぁ。
まあ、彦摩呂も、若いころはカッコよかったんだけどね(笑)。
作品のラストとしては、「さらに年取った井上君が掘ったタイムトンネルへ、市郎さんが」って感じでね。やろうと思えば、続編できますよね。
「今度は過去に行って、江戸時代の侍やら町人やらと・・・」なんてね。って、「未来の次は過去」って、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいですが(笑)。
コメント (2)
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氷室京介・QED(Quod Erat Demonstrandum)

2024-03-02 21:49:47 | 氷室京介

氷室京介のBD-BOXです。とりあえず、bhoから。
「beat haze odyssey」ツアーの横浜アリーナ公演です。「オレはおまえの兄貴じゃねぇ」って、このライブだったのね(笑)。
この頃のヒムロックは声も出てるし、アクションもキレキレだし・・・ONSからこの頃が、ライブパフォーマンスとしての全盛期かもしれません。
スティーブ始め、バンドメンバーもカッコいいですね。全員のプレイぶり、ビート系もバラードやミディアム系も、どれをとっても圧巻。
「SLEEPLESS NIGHT」、やっぱかっけぇよな。イントロのスティーブによるギターとホッピーさんによるキーボードからして、かっけぇ(笑)。2度目の視聴はこれを書きながらなんですが、手を止めて見入っちゃったもん(笑)。






この辺のアクションも、めちゃめちゃカッコいい。

「LOST WEEKEND」は、やはりスティーブが映える。「この曲のメインギターは彼に限る」というか。「NATIVE STRANGER」「DRIVE」はDAITAやYTでも、それぞれの味があるけど、「LOST WEEKEND」はやっぱスティーブでしょうね。
「幻想と真実」も、ライブでやったんだね。そして、何気にカッコいい「HYSTERIA」! 氷室の曲でサックス使うのは珍しいかもね。「RE-BORN」や「PLESURE SKIN」のホーンはSEであって、生演奏ではなかったし(あれ? 『RE-BORN』はサックスだけ、大島さん辺りがプレイしてたかな?)。
「BELIEVE」などのバラード系は、氷室のたしかな歌唱力が楽しめますね。ただ、「BELIEVE」はスタジオ盤――アルバム「MELLOW」のアレンジでやってほしかった気も(笑)。このときのバージョンも好きだけどね。
「GIRLS BE GLAMOROUS」は、2回やったんだね。1回目のときもそうだったけど、





氷室とスティーブは音楽、ライブを楽しんでるよなぁ。



いや、ほかのメンバーも楽しんでるけどさ(笑)、このふたりは「とくに」ね。やっぱ、氷室とスティーブは華がある。
「幻想と真実」から「GIRLS BE GLAMOROUS」にかけては、レアなんじゃないかな、いまとなっては。

この頃の氷室はまだBOφWYやソロ初期の、若々しい声とそう変わってないかもね。歌声も喋ってる時の声も。
で、まだちょっとヤバい匂いやヤンチャなオーラも漂わせてた頃でさ。このライブは丁度、ネットが普及した頃のもので、氷室が「インターネットやってる奴は、どれくらいいる?」って、客席に聞いてね。その直後の、





「公式ページのBBSで、『今回のツアーのセットリストが、ONSと大差ない』みたいな意見があったりして」



といった発言の瞬間、直前まで盛り上がってた客席が静まり返って(笑)。まだ眼光鋭い頃の氷室に、そんなこと言われたらね(笑)。
で、前述の「おまえの兄貴じゃないぞ。オレはタメだぞ」発言と、「『再結成しないんですか?』って意見が多かったりするんだけど――」





「(ソロになってから)10何年になるけど、『昔のファンのほうが熱くてよかったな』なんて思うこと、一度もないんだよね」


「それ、答えになってるよな」




といった趣旨のMCが。氷室ファンの中に、「BOφWY再結成」を望む声がまだ多かった最後の時代、最後の時期なんでしょうね。bhoの頃は。ライブのHTH、アルバムFTW辺りから、「再結成はないわな」というのが支配的な雰囲気になったような気がします
少なくとも、オレ自身はそうでしたね。それまでは、「再結成を望みはしないけど、あったらあったで、見てみたい」って感じだったかな。それがHTH辺りから、「まあ、ないよな」「ってか、再結成する必要ないかな」って感じになってましたかね。
ってかね、氷室の活動を長年、追いかけてれば、その辺のことは何となくわかってくると思う。
1stアルバムのFFAは「BOφWYっぽい」いわれてもしょうがない部分もあるけど、2ndの「NEO FASIO」からは、試行錯誤の連続でしたもんね、ヒムロック。アルバムSTFも没にしたかった、みたいなこといってたし(このライブのキーボード・ホッピー神山がアレンジを直してくれて、ようやく日の目を見ることができたそうです)。
それが、シングルでいえばNATIVE、アルバムなら「I・DE・A」、ライブはONS辺りから(すなわち、97~98年頃)、「ソロアーティスト・氷室京介の音楽性」というものが確立して、それは明らかにBOφWYとは異なるものだった(いや、その後も、BOφWYっぽい曲もなくはなかったけど/笑)。
オレもその頃から、BOφWYより氷室ソロのほうが好きになってたからね。

で、bho(映像)のほうに話を戻すと――。
アンコールは、サマゲ→「SHAKE THE FAKE」で〆。サマゲとSTFは、曲順が逆でもよかったかも。
それにしても、ホントにいいライブですよね。どこをどう取っても、カッコいい。
このライブ盤CD、出してくれませんかね(笑)。絶対、買いますよ。BDは時間ないと楽しめないけど、CDならウォークマンに落としておけばね。

ほかのディスクのこともちょっとだけ。
まずは1枚目。
STF(94,5年の東京ドーム)辺りから、ツインギターだったんだ。「KING OF ROCK SHOW」のチャーリーはゲストなので、ノーカンとして。
それと、「火遊び」発言も収録してくれたんだね(笑)。
で、「Birth Of Lovers」(2枚目)
この頃にBOφWYのナンバーやるの、珍しかったんじゃない? ハイウェイはともかく、イメダンであっても。
それはそうと、若い頃の氷室はやっぱ男前だね(笑)。
ステージングも、とくに「LOVE & GAME」がカッコよかったな。
4枚目、5枚目は、ラスギグのダイジェストと、リハーサルの様子など。
4枚目が大阪、名古屋、福岡の、5枚目は東京ドーム初日の映像ですね。
ってか、ヒムロック、ホントに「DREAMIN’」が好きだな(笑)。それとも、歌いやすいのかな?
前にも書いたけど、「MISS  MYSTERY LADY」は大好きな曲だったんで、このラスギグでやってくれたときはうれしかったな。また、「LOVER’S DAY」も、こちらは過去のライブで何度か見ることはできたけど、それでも「大好きな曲なんで、うれしかった曲」ですね。
「The Sun Also Rises」なんかはね、氷室の歌唱力が圧巻ですよね。

そんなわけで、氷室のBD-BOX「QED」のレビューでした。
どうでもいいけど、




グラサン姿の氷室、意外と貴重かも。

「ステージ上では」「ライブにおいては」ね。
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不適切にもほどがある!

2024-02-04 22:39:51 | ドラマ
例の事件についてはね・・・まあ、オレの中で上手くまとまらないというか・・・。
おそらく、大抵の皆さんと同じ気持ちだとは思います。憤りもあります。ただ、現状、上手く言葉や文章にできません。いずれ、機会があったら。
まあ、これだけはいわせてもらうと、





作品は原作者のものです。



そもそも、約束事は守らないとね。

さて、標題のドラマ。今シーズンの中ではイチオシです(笑)。
脚本がクドカンで、主演が阿部サダヲこれでおもしろくならないはずがありません(笑)。
「1986年(昭和61年)に50代を迎えていた小川市郎(阿部)。教師で、野球部の顧問をやってる彼が、2024年(令和6年)にタイムスリップ」「昭和では当たり前のことが、令和で通じるわけもなく、それでも昭和を貫く彼の姿が破天荒にも映り、次第に周囲の人間たちも・・・?」といったコメディです。
市郎が何気なく乗ったバスが、タイムスリップすることになるんですが、その車中でのやりとりからして、おもしろかったですよね。
やがて令和の公道を走るようになってたバスの中で、それでも市郎はタイムスリップに気づいてなくてね。一方で、乗ってくる客は令和の人間たちなんですよ。
市郎としては、昭和の感覚のままなんで、バスの中でタバコ吸っててね。当然、車中で喫煙してる彼に対し、乗客たちが冷たい視線を送ってね。それに対し、市郎が「なんだよ、なにが悪いんだよ」みたいな悪態ついたりね。
また、女子高生の制服姿を見て、「パンツ見えそうなスカート」いったり(本人の前でね/笑)、ワイヤレスの(白い)イヤホン見て、「耳にうどん付いてますよ」いったり。
ほかにもね、話が進むにつれ、





市郎「早く昭和に帰って、トゥナイト見たい」



とか言い出したりね(笑)。
あと、この作品、合間にミュージカル的な演出が入るんですが、市郎が令和で出会ったヒロイン格の渚さん(仲里依紗)も歌い出してね。

「♪よっつ(四つ)のわがまま聞いて~」

「♪ひとつ、ひとりでやるから~」

「♪ふたつ、シンプルに給料上げて」

「♪みっつ、託児室は~」

「♪よっつ、ペーパーレス~」

「♪いつつ、ランチは最低、1時間保証して~」


市郎「四つって、言ったよね」



これ、阿部サダヲの言い方がね。また絶妙というか(笑)。
ちなみに、渚さんの数え歌は、八つまで続きます(笑)。
で、その後、市郎と渚さんがいい感じになってね。





市郎「あるなこれ、チョメチョメ」



――「チョメチョメ」なんて、久しぶりに聞いたな(笑)。
ともかく、期待に胸を膨らませてた市郎ですが・・・直後、元の昭和61年に(笑)。
元の世界では、娘の純子がキヨシという男の子と、それこそ・・・
このキヨシくん、母親であり、フェミニストな向坂サカエ(吉田羊)に伴われ、市郎とは逆に、令和6年から昭和61年へタイムスリップしてる兄ちゃんでね。サカエさんとキヨシくんがタイムスリップしてる理由は、現時点では不明です。
まあ、サカエさんの口から、





「ヤダ、地上波でおっぱい出てるじゃない」



なんて言葉が出てたのにも、笑っちゃいましたけどね(笑)。これも、吉田羊が芸達者なんで(笑)。
って、たしかにこのころはね、それでもさらに前の時代と比べれば、抑え気味にはなってましたが。ホントに凄かったのは、昭和50年代かも(笑)。

まあ、ツッコミどころもありますよ。
例えば、野球部顧問の市郎によるケツバット





もっと、フルスイングでしたよ。



元昭和の野球少年としては、「あんなもんじゃなかったよな」と(笑)。
また、前述の「チョメチョメ」ですが、たしかに存在した言葉だけど、行為に対する表現というよりは、ギャグで使われてた言葉だった気がするな。どちらかといえば。
それと、昭和末期ともなれば、さすがにバスや電車の座席でタバコ吸ってる奴は・・・新幹線のような長距離路線は別ですが。
あと、ムッチ先輩(磯村勇斗)。あんなに爽やかな不良は、マンガの中だけだったかも(笑)。湘爆の江口辺りを狙ったのかな?
ただ、時代考証については、「あえて外してる」部分もあるんでしょうね。それが逆におもしろいというか。
そんなわけで、この作品は非常に楽しみにしてます(笑)。

令和パートの秋津くんは、ムッチ先輩の息子かなんかですかね? 磯村勇斗の二役だし、先輩の苗字も秋津らしいし。
それと、渚さんの子供(赤ん坊)は、市郎の生まれ変わり? こっちは、考えすぎかな?
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井上尚弥vsマーロン・タパレス

2024-01-03 20:41:23 | スポーツ


尚弥、2階級で4団体統一!



ただね、タパレスも強かったわ。ガードが硬い、硬い。ちょっと打ち合いになる場面もあってね。尚弥が打ち合いって、ドネアとの初戦以来かも。
じつは、前回のフルトン戦のほうが、戦前の緊張感は強かったんですよ。今回のタパレス戦、見てるこっちとしては、試合前はあまり緊張してなかったんですが、試合中の緊張感は逆でしたね。
ヒヤリとするトコもあったのよ。タパレスのストレートが尚弥の顎を捕えたり。って、タパレスもまた、2団体王者ですからね。そりゃ、強いよね(笑)。
まあ、それでも尚弥が優勢に進めてましたが・・・4Rでダウンを奪ったものの、それ以降はタパレスの粘りが凄くてね。正直、判定まで行くかとも思いました。
それが、10Rの1分経過した辺りで、





尚弥の右ストレートがタパレスの顔面を捕えてね。



最初、「ガード越し」に見えたけど、(タパレスが顔を背けたがゆえに)テンプルに命中してましたね。あれ、やっぱり「ガードの上から」なのかな? 多分、「ガードの合間を縫って」だと思いますが。
ともかく、10RでKO!
「まさにモンスター!」って感じでしたね。それまで、タパレスは的確にガードしてたけど、ダメージが蓄積されてたわけですからね。最後のガードは、力が入らなかった面もあったのかもしれないし。
とにかく、強いですよね。階級転向後、たった1年で4団体統一王者ですからね。
尚弥からは益々、目が離せませんね。

次は悪童ネリですかね? ただ、日本でやるのは難しいのかな?

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被弾するヒーローはカッコいい! (るろ剣・斎藤一)

2023-12-16 20:30:02 | マンガ


アニメの話も出てきますが・・・カテゴライズは「マンガ」にしときました。

まあ、斎藤のことは、ウチのブログでは散々、紹介してますが。
新作(リメイク)アニメで、前々回から出てきてね(第一話にも、剣心の回想で、声付きで出てましたが)。で、今回、





剣心vs斎藤



でしたね(最終回はまだ見てません)。
この戦闘は、るろ剣屈指の名勝負ですよね。オレ的にはベストバウト。
で、この斎藤はやたらと、下手すれば、剣心よりも被弾する――相手の攻撃を食らうんで、「強いんだか弱いんだか、わからない」みたいなことをいわれがちなんですよね。
この「vs剣心」のときも、彼の「延髄斬り」を食らってるんで、意外と過小評価されちゃう人だと思います、斎藤という人は。「この時点で、真剣だったら首チョンパじゃん」といった具合にね。
ただね、この一戦をちょっと解説させてもらうと――
まず、当初は斎藤も本気ではありません。大久保、川路からの命令による任務のため、剣心を殺す気なんてありませんでした。一方の剣心も「るろうにモード」で、かつ、動揺がありました。つまりはふたりとも、前半はまるで本気ではありません。
もし、斎藤に殺意があったら、この時点では剣心が「るろうにモード」なので、



対空の牙突で、彼は串刺しにされてました。

斎藤のほうもまだ本気でないとはいえ。
まあ、それでも、あのハイレベルな戦闘ですからね。ふたりとも、大したモンです。
で、劣勢だった剣心が徐々に「人斬りモード」に移行していき・・・ここで前述の「首チョンパ」なんですが、この時点でもまだ、剣心も斎藤も本気ではないんですよ。斎藤は「正真正銘、手加減なしの牙突だ」いってましたが、それでもね。
ふたりが本気――互いに殺意を抱くのは、

斎藤「もう殺す」
剣心「寝惚けるな。『もう殺す』は、オレのほうだ」

辺りでしょうね。
それらのうえで、「剣心が斎藤の刀を折り、それでも斎藤が引かずに、ベルトのバックルで剣心の逆刃刀を叩き落とす」「制服の上着で剣心の首を締め上げることで、彼の首の骨をへし折りにいく斎藤と、藻掻きながらも逆刃刀の鞘で斎藤を攻撃し、逃れる剣心」――直後、斎藤は拳打で、剣心は鞘で攻撃をしかけたところ、川路と大久保による制止。
と、まあ、こういった具合に、





斎藤も剣心も、互いに殺意を抱いたあとは、完全に互角なんですよ。



ゆえに、名勝負。それが斎藤だけ「剣心が本気だったら、殺されていた」いわれるのは、ちょっと心外かな(笑)。
ただね、たしかに斎藤は被弾の多いヒーローだとは思うんですよ。
「vs宇水」「vs志々雄」はいうまでもなく、人誅編の八ツ目や、上海マフィアの量産型みたいな敵キャラからも。
まあ、宇水はなんだかんだで、十本刀のNo.2ですし(安慈との差はほぼない――『状況によって、どっちが勝ってもおかしくない』って感じだとは思うけど)、志々雄はラスボス格のキャラですからね。このふたりからの被弾はしょうがない。ってか、志々雄には負けてるし。
って、八ツ目も量産型も、強キャラではあるんでしょうが。
それはともかく、やっぱね、





それでも「被弾しつつも、最後には勝ちを拾うヒーロー」って、カッコいいんですよ。



そもそも、





「被弾する」ということは「そんだけ、強い敵と戦っている」ということなんでね。



ケンシロウだって、キン肉マンだって、(スポーツだけど)翼くんだって、被弾(あるいは苦戦)しまくってたでしょ。冴羽リョウだって、そうですよ。とくにジャンプ・ヒーローは皆、苦戦、被弾しながら、どうにか勝っていくもんなんです(まあ、リョウは作風や彼自身のキャラクターもあり、圧勝も多かったけど)。
昭和のころのヒーローだけではないですよ。平成のジャンプ・ヒーローだって、湘北の面子も幽助も、ルフィも銀さんも、あるいは「ぬら孫」のリクオだって、苦戦、被弾はしとった。
ってか、剣心だって、「vs蒼紫」辺りから、被弾するようになりましたけどね。「vs斎藤」から被弾しまくるようになったのが、オレが彼を見直していった所以かな。
ってか、ジャンプ系でなくとも、例えばマガジンのヤンキーマンガなんかだって、ヒーローは被弾しまくってたでしょ。まあ、拓ちゃんとヤザワは元々、「ケンカ自体は弱い」という設定がありましたが、「強い」とされる、周りのヤンキーキャラたちでさえ。
英吉や龍二は「強い」とされてたけど、やはり被弾してた。
最近では東リベのキャラたちもそう。主人公のタケミッチは、拓ちゃんたち同様、「ケンカは弱い」なんで、被弾しまくるのは当然として、相棒で強いはずである千冬や、作中最強格であるマイキーやドラケンだって、話が進むにつれ、被弾するようになっていった。
あるいは、「葬送のフリーレン」なんかも、(アニメにおける現時点では)被弾せずに鮮やかに勝っちゃうフリーレンやフェルンより、敵の攻撃を受けつつも、どうにか勝ちを拾うシュタルクのほうが好感持てますね、オレとしては。
まあ、「フリーレンとフェルンは女魔法使いなんで、被弾なんかしたら、あっさり死んじゃうんだろうから、敵の攻撃を彼女らに当てるわけにはいかない(バリアみたいな魔法で防ぐ)」「対して、シュタルクは屈強な戦士だから(スペック的にね。性格はかなりヘタレですが/笑)」ってとこもあるんでしょうが。
それでもやっぱ、シュタルクの戦い方のほうが好きですね。って、彼の場合、「ちょっとコミカルなキャラクター性」が好き、ってのもありますが。とくに、「シュタルクが気になっているせいか、面倒見のいいところを見せつつも、やたらと彼には辛辣でもある」といったフェルンとのやりとりなんかね(笑)。
かなり話は逸れましたが(じつは、斎藤だけでなく、シュタルクも今回の『被弾するヒーロー』として取り上げるつもりだったんで、その名残ではありますが)、いつの世も「男子が憧れるキャラクター」というのは、被弾しまくりつつも、どうにか勝ちを拾っていく人たちなんですよ。
斎藤一には、そういう魅力もありますよね。ダーティ・ヒーローだけど、「ヒーローの伝統に沿っている」というか。
まあ、彼の場合、高圧的な物言いをするキャラなんで、悲壮感のようなものはありませんが(笑)。ただ、北海道編では「年齢による衰え」もあるのか、ちょっとそういうとこも出てきてますかね。

それはそうと、「剣心vs斎藤」の回、





薫殿の声優さんが迫真の演技でしたね。



「このままでは剣心が自分の元から去ってしまう」「また剣心が修羅の道へ戻ってしまう」といった焦燥感からくる絶叫のシーンね。
とても「からかい上手の高木さん」と同じ声とは思えない(笑)。って、それいったら、西片もエレン・イェーガーですが。
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