マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

歴史系マンガが好きだ! PART2

2020-12-05 22:08:59 | マンガ
前回(?)のことは、こちら(歴史系マンガが好きだ!)
世間が鬼滅フィーバーで沸いているというのに、「おっさん、おばさんからしか受けないような作品」のレビューで、すんません(笑)。


賊軍土方歳三 1~2巻(以下続刊) 赤名修
江戸~明治時代

2巻のレビューを。1巻のことは、こちら(賊軍土方歳三)をご覧ください。
まあ、なんというか・・・山本八重が美人(笑)。「麗しの女銃士」って感じです。
また、土方、沖田、斎藤、島田と、(ここからは回想ですが)新選組隊士たちの入浴シーンも。こっちは女性読者サービスですかね。
で、白河の戦いにて、斎藤が指揮する新選組抜刀隊が(土方、沖田も同行はしている)、西軍薩摩隊と激突するんですが・・・薩摩隊には、斎藤と因縁のある清原清の姿が。
清原は元高台寺党――新選組ファンなら、それだけで、斎藤との因縁はわかるでしょう。対する斎藤らにとっては、清原は近藤を・・・
斎藤と清原の一騎打ちは、見応えありましたね。「剣vs銃」ではあったんですが、一応は銃の盲点を突いて・・・
そういえば、ラストでは、土方も山本八重の銃撃をうまい具合にかわしてましたね。
っつーか、「斎藤一に山本八重」となれば、





時尾さんも多分、出てくるんでしょうね(笑)。



どのような時尾さん像になるのか、そして、この作品の、強面な斎藤が少しばかり照れ臭そうな姿を見せてくれる(?)さまが、楽しみです(笑)。


るろうに剣心 北海道編 1~5巻(以下続刊) 和月伸宏
明治時代

まあ、るろ剣の北海道編は散々、語ってますが(笑)。今回は出たばかりの5巻のことを。
正直ね、「新キャラ三人――明日郎、阿爛、旭は、持て余し気味じゃね?」なんて、思ってたんですが・・・この5巻では、阿爛のキャラを上手い具合に話に絡めてますね。
ってか、





観柳とセットで、いい味出してた気もしますが(笑)。



ともかく、あとは明日郎と旭ですかね。まあ、このふたりも、この5巻ではそこそこ活躍してましたが。
で、いま、名前を出した武田観柳。この人のキャラについては、るろ剣ファンに対しては、クドクド説明するまでもないでしょう(笑)。
ただ、この人さ、剣心たちの味方になりそうな雲行きじゃない? そこは観柳だから、剣心や左之に憎まれ口を叩いてるけど(刀馬鹿と力馬鹿/笑)。
味方というか、「互いの利害が一致しているうちは、剣心たちに協力する」といった感じかな。阿爛が彼を上手い具合に乗せて、彼も阿爛のことは気に入ってるみたいだから、乗せられたふりをして。
この作品で最も好きなキャラは斎藤一なんですが(散々、語ってますが)、ってか、この作品の彼は、「いままで見てきた数多くのマンガキャラの中でも、上位に入る」くらい好きなんですが、るろ剣という作品において、彼に次いで好きなのは左之助なんですよ。
「この人が主人公でもおかしくない」ほどに、王道なヒーローですよね。マンガ的な。拳で戦うのも好き(最初は斬馬刀を使ってましたが)。
で、和月さんの上手なトコは、「戦闘において、どのキャラも苦戦させる」「その描写がわかりやすい」ってトコだと思うんですよ。剣心、志々雄、斎藤のBIG3でさえ、ヤバいくらいのダメージを負わせたうえで、辛勝だったり、それに近い形だったり。まあ、志々雄と斎藤は高圧的な物言いを見せる人たちなんで、一見しただけではわかりにくいかもしれませんが(笑)。
ってか、京都編以降の話かもしれませんけどね、「苦戦が魅力」になったのは。それまでは、剣心は圧勝する場面も少なくはなかったかもしれんけど。
もちろん、圧勝は圧勝で、カタルシスのようなものもあるかもしれませんが、やっぱ戦いは泥臭いほうがおもしろいんですよ(見てる側は/笑)。
で、左之の戦いは常に泥臭い。今回の於野(おの)冨鷹(とよたか)との戦闘も、「むしろ左之の判定負けでは?」って思うくらい(笑)。
まあ、最後は於野に握手を求めるトコで、終わってますけどね。
ともかく、この5巻では斎藤は出てきませんでしたが、左之が戦ってくれたんでね、私としては読み応えがありましたね。


角栄に花束を 1~2巻(以下続刊) 大和田秀樹
昭和

まあ、これもね、先日、こちら(個人的おすすめマンガ?)のほうで軽く紹介してるんで、よろしかったら。
2巻では、角さんは満州に出征しています。出征いっても、戦闘に加わることはなく、兵站を主な任務とする部隊にいたようですが。
ここでも、角さんの人たらしぶりが遺憾なく(笑)。
「気に食わんから」という理由で殴りつけてくる鬼軍曹も、エリート意識ゆえに見下してくる見習い士官も、若くして海千山千な角さんには、むしろ手懐けられる始末。
そして、角さんの実務能力・・・軍での生活は案外、順調にも思えました。
ところが、角さんの身に病が・・・
このため、日本に帰還した角さん。病状は一向に回復することはなく、自身も「死」を覚悟したほどでした。
さらには、妹たちが若くして亡くなり・・・。
ただ、彼女たちが身代わりになったわけでもないでしょうが、自身の病状は奇跡的に回復します。
そして、元々の仕事に戻り、はなさんというお嫁さんも貰い、ようやく順風満帆になっていくかと思われましたが・・・対英米戦、開戦。
角さん自身もその周囲も、やがて・・・
そりゃね、持って生まれた胆力のうえに、こんだけの人生経験を積んでれば、やがて天下を取りますよね。常人だったら、潰れちゃうくらいに波瀾万丈。
まあ、そんだけの人だから、日本を(世界的に見れば)平和で豊かな国にしてくれたんでしょうね。まあ、国防は岸が安保で、経済は池田が所得倍増計画で担保してくれていた部分もあるでしょうけどね。前任の佐藤が、「自民党による政権担当を安定化させた」と、いえないこともないでしょうし。
それでもね、角さんが天下を握ってた時代(首相時代のみでなく、フィクサーだった時代も合わせて)が、日本人にとっては最も幸せな時代だったと思いますよ。
頂点にいるこの人が誰よりも人情家だったから、「日本全体が牧歌的で人情に溢れていた」とも、いえるんじゃないかな?
ともかく、「日本史上、(現時点では)最後の偉人」といえるでしょうね。田中角栄は。
もちろん、功罪の双方があるでしょうが。


そういえば、冒頭で触れた鬼滅も一応、大正時代らしいんで、歴史系ではありますね。
鬼滅はチェックしてませんが、やっぱり歴史系のマンガが増えましたよね、単行本を買ってる作品は。
前回、というか、以前に同じタイトル(無印)で紹介したマンガは、いまでもチェックしてますよ(ってか、秘本義経記の続きは?/笑)。
前回と今回に紹介した以外では、「新九郎、奔る!」(戦国)、「センゴク」(戦国)、「昭和天皇物語」(大正、昭和)ですかね。「極東事変」も「昭和史」といえるかな。
「昭和天皇物語」の7巻は、るろ剣5巻と同日に発売だったのかな? オレは同日に買いましたが。
この作品は、「激動の昭和」に入りましたね。即位直後から問題が山積みで、さらには戦争の足音が・・・昭和天皇の苦悩が、ますます深いものになってしまいますね。

歴史系以外のマンガは・・・また別の機会に(笑)。
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賊軍土方歳三

2020-09-06 11:14:30 | マンガ

1巻が出ました。「以下、続刊」です。
新選組副長・土方歳三をフィーチャーした作品です。
まあ、基本は史実、というか、伝承に基づいた作風ではありますが、「病床にいたはずの沖田総司が、小姓・市村鉄之助として、土方に同行する」「会津に滞在している土方が、山本八重と出会う」などといった脚色も若干、加わってます。って、後者はホントに会ってたかもしれんけど。
とりあえず、



沖田(向かって右)の伊達男ぶりがカッコいいですね。

もちろん、土方もカッコいいんですが、この沖田はお気に入りです(笑)。
ってか、プロローグを見る限り、沖田はどうやら函館まで同行するようですね。函館で、土方とともに散るのでしょうか。あるいは、ふたりで脱出し、パリへ向かうのか(第一話で、土方が沖田に『パリへ行こう』『西洋の医術なら、おまえの病気も』と口にしている)・・・?
まあ、司馬遼太郎も「燃えよ剣」で、斎藤一を函館まで行かせてますからね。司馬さんのは誤認っぽいけど、「沖田がじつは生きていて、函館まで」という創作があってもいいとは思います。
で、京へ向かった土方、沖田が、近藤勇の首を取り返し、それを持って、会津へと。
そこにはかつての仲間、斎藤と島田魁の姿が。

斎藤



島田


土方、沖田との再会を喜ぶ島田。一方の斎藤は、土方は別として、沖田に対しては疑念と不信感を抱いていました。
ただし、それらは沖田の立場(例えば、密偵であるか否か、など)を疑っているのではなく、「病身の彼が戦力になるのか」といった観点のものです。

斎藤「では、なぜお連れになった。病人なんかを! (略)
――もうすぐ会津は戦火の渦の中心になる。そのような者が会津を支え、剣を振るえるとは、私には思えない!」

それに対し、



静かにキレる沖田。



そんなふたりに、オロオロする島田(笑)。

そして――



斎藤一は無敵の剣。



沖田総司は猛者の剣。



「気は済んだか。斎藤」
「流石だな、沖田さん」

結果、島田の「いちいち喧嘩しなきゃ、仲直りできないのかよ」といった台詞で、その場は一転、和やかになります。
そういえば、沖田と斎藤の年齢、「斎藤が年上、沖田が年下」という設定になる作品が多い中(るろ剣も『どうしたんですか、斎藤さん』『なんでもないよ、沖田君』でしたからね)、この作品は史実どおり、「沖田のほうが斎藤より年上」といったことになるようですね。
もちろん、多少の創作部分はあっていいとは思うけど、史実に沿った作品もいいですよね。ま、おもしろけりゃ、何でもいいんですが(笑)。

で、1巻は、土方、沖田が持ち帰った近藤の首を会津天寧寺に祀るところで終わっています。
この際、官軍の報復を恐れて難色を示す僧侶たちが多い中、突如、現れた宰相様――松平容保がね、近藤の首を抱き寄せつつ、涙ながらに祀ることを許してね。
冷徹な土方も、容保の仁君ぶりに、ただただ平伏するばかりでした。まあ、その直前、土方が容保に、なにやら耳打ちしてましたが(その内容は不明)。

この賊軍土方歳三、新選組や幕末ファンは無条件に楽しめると思いますよ。ってか、土方、沖田は文句なく、斎藤も見ようによってはイケメン(斎藤は和風イケメンなので、評価が分かれるかもしれませんが)ですので、イケメン好きな女性読者も楽しめるかも。何気に、宰相様もイケメンだし(笑)。
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個人的おすすめマンガ? (2020.8.14追記)

2020-08-12 23:23:01 | マンガ
いずれの作品も、「以下、続刊」です。現時点では。

すべての人類を破壊する。それらは再生できない。


現時点では4巻まで。
カードゲームを通じて、中学生の神納(かのう)はじめ沢渡慧美(えみ)が、甘酸っぱい青春を謳歌していく、といった話ですかね。
正直、カードゲームのことはまるでわからんので、そのシーンはほとんど飛ばしてます(笑)。では、なにが魅力かというと、作中が90年代末期なので、その世相や流行の懐かしさと、






「沢渡のツンデレ気味なかわいさ、彼女とはじめによる初々しく、そして微笑ましい恋愛描写」



――こういったとこを楽しみにしてます。
ってか、この作画の人が描くヒロイン、



総じてかわいい(笑)。

絵柄としては「やや古い」と思うんですよ。90年代末期辺りの感じ(まあ、作中の時代設定も98年、99年ですが)。でも、なんか、この人の絵が好きだし、そしてヒロインはかわいく思えるんですよね。
ジャンプでやってたダンス部の先輩ふたり(メインヒロインは、『少年誌の等身大ヒロイン』ということで、抑え目なルックスになってますが/笑)といい、この沢渡といい。
この沢渡とはじめのラブコメ展開だけでも、充分に楽しめますね。ただ、悲恋というか、「思い出」で終わる可能性もあるんだよなぁ。このふたり、無事にくっついてほしいです。

極東事変


2巻まで出てます。
久しぶりに、厨二心を刺激されましたね。ヘルシングを初めて読んだとき以来かも? (もちろん、当時ほど熱くはなれないけど/笑)
「第二次大戦後、戦地から帰還した近衛勘九郎は、かつて731部隊が作り上げた生体兵器・変異体(ヴァリアント)の兵士である砕花(さいか)と出会い、GHQに属しながら、異能の者たちと戦っていく」といった設定です。
基本は、異能体や軍人(米軍)、元日本軍将兵によるアクションですが、終戦直後のGHQ、日本政府、旧軍部による、それぞれの思惑、それらに基づく対立などや、あるいは、当時の人々の生活ぶりなども、しっかり描写されています。
個人的には、勘九郎や砕花の上官格になるジュリア・H・マードックのクールで高圧的な、インテグラを彷彿とさせる女戦士ぶりがお気に入り(笑)。
あ、勘九郎とジュリアは、異能体ではなく、生身の人間です。めっちゃ、強いけど(笑)。

パリピ孔明


これもいまのとこ、2巻まで。
「五丈原にて、今わの際にあった諸葛孔明が、現代の日本にタイムスリップし、クラブでヴォーカリストを勤めるヒロインをメジャーにするために、権謀術数を繰り出していく」といったものです。
このヒロインが月山英子といってね。まあ、孔明の奥さんである月英から来てるのでしょう(笑)。
どうでもいいけど、作画の人は女性なんですかね?
英子というヒロインが、健康的な意味でエロかわいいヒロインでして、やっぱこういうキャラを描かせたら、男より女のほうが上手い気がして。
まあ、オレの憶測ですが。
ともかく、孔明の現代日本、それもおしゃれなクラブ界隈に対する適応ぶりなんかがおもしろいです(笑)。
そのうち、ライバルで司馬仲達も出てくるんでしょうか? (笑)

世界の終わりに柴犬と


Twitter上で展開されている作品で、紙媒体でも2巻まで出てます。
柴犬のハルさんと、そのハルさんから「ご主人」と呼ばれる女子高生が、荒廃した世界で旅をしつつ、様々な動物(おもに犬)や、ときに人外の存在(神様、妖怪、宇宙人など)と触れ合うコメディ4コマです。
人間はご主人以外、(いまのところは)存在しません。ってか、北斗の拳みたいに、ビルは倒壊し、アスファルトや地面には大きな亀裂が入っているような世界です。
ゆえに、「世界の終わりで」なんでしょうが、環境は破壊されていません。ご主人やハルさんが生きていけるのはこのためかと。
どっちかというと、シュールっぽいギャグですかね。ハルさんを始めとするすべての動物たちが、人間の言葉(日本語)を話すんですが、そんな動物たちとご主人のやりとりがね、シニカルというか。
っつーか、犬たちがやたらとかわいい作品です(笑)。

角栄に花束を


「疾風の勇人」で池田勇人を主人公に取り上げていた作者による、田中角栄をフューチャーした作品。現在は1巻が出てます。
ぶっちゃけね、





「疾風の勇人」の続きを描いてほしかったんですが(笑)、



まあ、いろいろ事情があるんでしょう。
田中角栄が裸一貫、上京して、苦学のうえで、様々な仕事を経験して、成り上がっていく、といったもので、実在した角栄元首相の人生をなぞるようですね。出征した時代も描かれるようだし。
ってか、「疾風の勇人」も、池田元首相の人生を、作者が大幅に着色、誇張したうえで描いてたんでね。
この作品は、どこまで描くんでしょうかね。角福戦争や、四十日抗争まで行けるか?

そんなわけで、久しぶりにマンガの話題でした。
「柴犬」と「パリピ孔明」が、ギャグ系、コメディ系ということで、とっつきやすいですかね。

(追記)

「すべての人類を破壊する~」について、「現時点では4巻まで」なんて書いてましたが、5巻まで出てましたね(笑)。
相変わらず、はじめと沢渡のラブコメ展開は楽しいんですが、八雲も絡めた三角関係に発展して、より目が離せない展開になりましたね。
引っ込み思案であるはずの八雲によるライバル宣言、「それだけはさせない。絶対に」――迎え撃つ沢渡。ふたりが仲のよい友人関係にあるので、ドロドロとしたものではなく、「正々堂々な勝負」という様相を見せている辺り、好印象ですね。まあ、はじめは八雲の気持ちに気づいてないけど(笑)。
失意のはじめを後ろからそっと抱きしめて、彼を慰める沢渡、いいですよね。また、扉絵で「写ルンです構えてる、晴れ着の沢渡」もかわいいです(笑)。

コメント (2)
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飛天御剣流、健在! るろ剣北海道編・巻之四

2020-05-20 21:37:12 | マンガ

表紙は剣心と斎藤。ただし、斎藤はまだ負傷中ということもあり、この巻では戦闘はありません。
このふたりですが、すっかり仲間ですよね。まあ、互いに仲間意識を否定はしてるけどさ。



撃つな! かわせ!

剣心にアドバイス送る斎藤なんて、無印、とくに京都編だったら、あり得なかった。
まあ、白也に尋問を行う際、その条件として、彼が剣心との対戦を望んでね。それを受けて、剣心が戦うことになったんですが。
じつは、このシーンの前にも、

斎藤「緋村、意識を切り替えろ。剣客兵器連中は、生半可な敵ではない」
剣心「ああ」

なんてシーンもあってね。
ただ、京都編の斎藤なら、絶対になにもいわなかったでしょうね(笑)。いずれのシーンも。
「フン・・・この程度でくたばるのなら、抜刀斎も所詮はその程度の男だったということ」と言わんばかりに、黙ってたでしょうね。
正直、剣心と斎藤はそれくらいの距離感であってほしかった気もしますが・・・まあ、





5年経ってますからね。



北海道編は「無印から5年後のお話」なんでね。これはこれでいいのかな、とも思ってはいます(斎藤をバキバキに警戒してた薫殿でさえ、『剣心は斎藤さんと一緒に飲んでるんだ』みたいなことを穏やかな顔つきで/笑)。

で、正直、オレは剣心というキャラには、昔から興味を抱けなくってね。それはこの北海道編でも・・・多少は好きになってるかな? (笑)
まあ、それでも、いまの剣心も「(斎藤のように)ハマれるキャラ」ではないんですが、




九頭龍閃三連発は、ちょっと燃えました(笑)。



剣心の体はもうガタガタなんですよ。技のキレは相変わらずだけど、もう無理はきかない体になってます。その状態で、圧巻の三連発でしたからね。
やっぱ、バトル作品のヒーローはこうでないと(笑)。
一方、それでも白也は気を失う程度でした(いや、ダメージとしては当然、デカいけど)。
この白也の頑丈さ――弾丸でも、斎藤の牙突三連発でも、剣心の九頭龍閃三連発でも(って、斎藤の三連発があったから、剣心も三連発という演出にしたのかも)殺せない、彼の硬質な体には、何らかの秘密があるようですね。
同じ作者の「エンバーミング」という作品と、世界観は共有しているようですので、そっち関係の技術かな? エンバーミング、ほとんど読んだことないんで、よくはわかりませんが。
斎藤辺りは薄々、気づいているかもしれません。白也と戦った時点で、「何らかの“カラクリ”」に気づいてたこともあり。あるいは、剣心や永倉なんかも?
また、白也の闘姿(とうし)。これは、ある程度は明確になりましたかね。
永倉や安慈曰く、「あいつの言っている闘姿なんて、あるわけがない」「本来、あるはずのないものが視えている」「凍座白也は精神の平衡を喪失している」ということであるようです。
元々、白也は惨めなくらいに弱かったらしいです。負け続けた人生なので、精神を病まなければ、正気を保てません。矛盾しているようにも思えるかもしれませんが、心を病むというのはね、「自身の精神、生命を守るための防衛本能」という部分もありますからね(もちろん、それだけではないだろうけど)。
ゆえに、白也には闘姿というものが見えるようになったようです。あるいは、自身が弱かったために、(防衛本能により)相手の実力を「闘姿が表れる」という形で察することができるようになったのかもしれません。当初は避けるべき戦闘を避けるためだったものが、いつしか応用できるようになり・・・?

その白也の言葉により、剣客兵器としては、次の実検戦闘の地に小樽と札幌を選んだことが判明します。
このため、斎藤は隊を三つに分けます。
小樽は剣心、左之、新キャラトリオ、札幌は斎藤、永倉、栄治(彼は十本刀、とくに宗次郎への復讐をとりあえず保留しています)、函館留守役は安慈、宗次郎、張、鎌足、蝙也。
なお、薫殿と剣路は、函館で薫の親父さん探しです。
この際、剣心と別行動になるにあたって、薫殿の頼みで、



家族三人の写真を撮影します。

それをひとり一枚ずつ、お守りとして、持つことに。
薫殿、奇麗になりましたね(笑)。

で、お話は剣心一行をメインに進んでいきます。
斎藤ファンとしては、彼や永倉の戦闘シーン(そういえば、永倉はまだ本格的に戦ってない/笑)がお預けになるのが残念。
ただ、左之が剣心の体を気遣って、「次、大将格と当たるときはオレが」みたいなことをいってたんでね。久しぶりに左之の熱いバトルを楽しめそうですね。
また、明日郎が戦いそうな雲行きですね。剣心が「無限刃・・・抜くなよ、明日郎・・・」みたいなことを心の中でね。
って、もし蝙也が裏切って、明日郎と戦うことになったら・・・「また子供に負けた男」などという展開に・・・? (笑)
いや、十本刀が裏切らないとも限らないんでね。安慈は性格的に、張は斎藤と剣心の恐ろしさを痛いほど知っているから、宗次郎は志々雄、剣心、斎藤以外の人間は認めないっぽいんで、その三人はなんだかんだで寝返ることはないと思ってますが・・・あるとしたら、鎌足と蝙也かな、と(って、宗次郎も展開次第ではあるかもしれん)。
このふたりは、剣心にも斎藤にも、何ら所縁がないので。あるいは、鎌足は「(何らかの理由で)薫殿の親父さん探しを妨害することになって、彼女と再戦」なんてことも?
ともかく、ようやく明日郎、阿爛、旭にも、スポットが当たりそうな感じになってきましたかね。主力と当たるのは左之だろうけど、彼がその一方で、新キャラトリオを監督する形で(?)。

そういえば、終盤で「小樽では、庶民に至るまで、粗悪な刀が出回っている」なんてエピソードになってましたが、これは「GUN BRAZE WEST」でやりたかったことなのかな?
「開拓地で、庶民に至るまで、粗悪な銃が出回っている」という設定をね。
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宇崎ちゃんは遊びたい!

2019-11-30 22:57:40 | マンガ


はい、なにかと物議を醸し出したイラストです。

これは3巻の表紙でもありますね。

さて、この宇崎ちゃん、例のフェミさんの騒動で初めて知りましてね(twitterで)。「フェミって、大人気ねぇな・・・」なんて思ってたトコ、地元のTSUTAYAで単行本が置いてあってね。で、お試しコミックをチラッと読んでみたんですが・・・



このコマで、全3巻の購入を即断(笑)。

いやね、「からかい上手の高木さん」的なお話でしたね。
小悪魔な女の子が、気のある男の子にちょっかい出す、そのさまが微笑ましい、といった作品なんですよ。
ってか、例のフェミさんは読んだうえで、「セクハラだ!」なんだといってんですかね?
この宇崎ちゃん、





中身はめちゃめちゃ微笑ましいです。



まあ、宇崎ちゃん()はかなり意地悪ではあるんですが(笑)、子犬のように人懐っこくてね。また、ちょっと天然なトコもあって、その行動が絡まって、最後には彼女のほうが赤面させられることも(笑)。
さらには、お相手の先輩は他意なく、駆け引きなしで思わせぶりなトコがあるから(ってか、駆け引きできるような器用な男ではない)、「むしろ宇崎のほうが先輩にドキドキすることも」なんて描写もあってね。
ちなみに、先輩の苗字は桜井であり、彼にとっては数少ない友人といえる榊からは「サク」と呼ばれてるんで、以後はそれに倣います。
ってかね、宇崎ちゃんの場合、高木さんよりも相手に対する好意がはっきりしてる気がします。
サクが自分にラッキースケベかました直後は妙におとなしくなったり、猫カフェ行くのを誘ってきた際のサクの言葉が思わせぶりだったがゆえに(彼に自覚はない/笑)、無言で彼に蹴り入れてたり、サクが亜実さん(サクと宇崎の大学の先輩)に対しては下の名前で呼ぶことに、ちょっと拗ねてみたりね。
なお、サクは宇崎ちゃんのことは「宇崎」と呼んでます。宇崎はサクのことを「先輩」と。まあ、このふたりは高校時代(水泳部)からの先輩、後輩なんでね。
ともかく、そんなこんなで、この作品、読んでみると、微笑ましい作品です。
たしかに、宇崎ちゃんの乳はデカいです(笑)。その巨乳は作中でも、亜実に「兵器」などといわれてます(笑)。
でもね、





エロなんて、ほとんどない。あっても、ネタになってる、笑いが伴ってる。



――そんな作風ですよ。





これを読んで、「微笑ましい」と思えない奴は、心が腐ってる奴、心が病んでる奴でしょう。



もしくは、いままでの人生で一度も男から相手にされたことのない奴。
まあ、「作風のことをいってるのではなく、あんなにまで胸の大きい、性的ともいえるキャラクターを、そういうのを見たくない層(とくに女性)でも目に入ってしまう環境で云々」って理屈なんでしょうが・・・それにしたって、気にしすぎじゃねぇの?
それをいうなら、オレだって、twitter上でホモくせぇマンガの広告がウザいから、「この広告に興味がない」を何度もやってんのに、未だに表示されてウザい気持ちにさせられてるぜ。まさか、「男に対するハラスメントなど、存在しない」なんて、いうつもりはねぇよな?
まあ、それはともかく。
作品のほうに話を戻すと、サクと宇崎ちゃん、高校のころはさほど親しくもなかった感じなんですよね。ってか、宇崎があんな性格ではなかったような描写も。
大学で再会したとき、じつは人見知りする(?)宇崎が、「とりあえずは知っている人」であるサクを見つけて、安心感みたいなものを抱いたんですかね? それで、単独行動の多いサクを「相変わらず、誰に対してもとっつきにくいんだな」とばかりに、少しずつイジるようになり、それがいまの小悪魔ぶりやウザさにつながってる?
まあ、私の推測ですが。
ともかく、この作品はなかなかおすすめですよ。

そうそう、宇崎がサクの「ひとり映画」をバカにしてるシーンもあったけど・・・オレはサクの気持ち、わかるぞ(笑)。「いつ見に行くか」などを全部、自分で決めることができる。
もちろん、誰かと見に行くのもいいんだけど、サクのいうとおり、「ひとり映画は、大半の人が好きでやってる」もんです。

ボイスコミックっていうんですかね? 声優さんの演技付きの第一話を動画サイトかなんかで見ました。
宇崎ちゃんの人は知らない人です。サクは先代(?)甲児くんの人かな。
ふたりともキャラに合ってて、話もさらにおもしろくなってたんで、アニメ化されたら、是非とも続投でお願いします(笑)。
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