マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

CITY HUNTER 新宿PRIVATE EYES

2019-03-24 17:16:15 | 映画

何年ぶりなんですかね? 20年ぶり? 「CITY HUNTER」が復活しました。
OP、リョウが新宿でテロリストたちを壊滅させたんですが、PSY・Sの「Angel Night」が流れてました(笑)。TV版のOPで使われてた曲ね。
ってか、TV版で起用された楽曲、かなり流れてましたが、オレが気づいたのは、「Angel Night」のほかは、大沢誉志幸の「ゴーゴーヘブン」(リョウがあきら100%のネタをやってるときにかかってました/笑)。
それと、ラスト近くにも・・・まあ、その曲については後述。

ストーリーのほうは、こんな感じです。
女子大生でモデルもやっている進藤亜衣。自分が狙われていることを察した彼女は、「CITY HUNTER」の異名をとるスイーパー・冴羽リョウ(リョウの字はどうせ字化けしちゃうんで)にホディガードを依頼する。そのガードの過程で、リョウの相棒であるが、世界的企業のCEOになっていた幼馴染・御国(みくに)と再会する――といったものです。
まずね、ゲストヒロインの亜衣、魅力あります。適度に明るく、適度に勝気、リョウのセクハラには的確なツッコミ(笑)。
そうそう、リョウのセクハラは健在です(笑)。
それはそうと、亜衣は健康的な色気もあって、それも魅力になってますかね。モデルだけあって、普段から体動かしてますからね。
それと、亜衣役の飯豊まりえ、モデルや女優が本業なんだろうけど、声の演技もなかなかでしたね。もし、この作品がリメイクされ、キャストを替えるんなら、この人が香でいいかも(笑)。って、レギュラーアニメとなると、女優さんが声優やることはないのかな。
リョウは御国の山ちゃん(山寺宏一)でもいいかも。って、オリジナルキャストのファンの方、あくまで「if」ですからね(オレもオリジナルキャストを否定していない)。
リョウと香は相変わらずでした。もちろん、いい意味で(笑)。ただ、香はちょっとかわいくなりすぎてたかな。キャラデザも、御国とのエピソードも。
まあ、





香のウェディングドレス姿はよかったですけどね。



それに対するリョウの塩対応も、それを見た亜衣のリョウへのツッコミも(笑)。
冴子さんも相変わらずエロい(笑)。オレ、香より冴子さんのほうが好きだったんですよ。丁度、小学校高学年から中学生で、大人のお姉さんに対する憧れみたいなものもあったんでしょうね(笑)。
そんな冴子さんも、昔のまんまだったんで、なんかうれしかったです。ただ、バトルには参加してなかったのは残念。
海坊主と美樹も、変わらず。
ってか、リョウと海坊主の黄金コンビぶりも楽しめます。このふたりが組んで戦うと、めっちゃ燃えますね(笑)。って、海坊主はもちろん、





リョウも拳銃だけじゃないんだよね。



最後には拳銃に頼ってたたけど、次元大介同様、あらゆる銃器に通じている。亜衣を伴って逃げる際、無人だったバスを運転しながら、迫りくる戦闘用ドローンに向かい、片手でショットガンみたいなのを撃ってたんですが、やはり百発百中でしたから。
そういえば、序盤で亜衣の着替えを覗こうと、リョウが小型のドローンを使ったんですが、





そのドローンのことを「エローン」言ってたのに笑った(笑)。



って、海坊主たちに話を戻します。彼が敵の傭兵隊長かなんかに「素手で戦おう」言われて応じたとき、美樹にランチャーかなんかを預けたんですが、この際の美樹の「しょうがないなぁ」って表情がかわいかったです(笑)。
それと、ある意味で亜衣と並ぶゲストヒロイン、





来生三姉妹!



同じ作者の「CAT’S EYE」のヒロインたちです。瞳さん、泪姉さん、愛ちゃんたちは、海坊主がマスターを勤める喫茶店「CAT’S EYE」のオーナーで、普段は海外を飛び回っている様子。
海坊主も美樹も、彼女らには平身低頭気味でした(笑)。ちなみに、ふたりとも来生三姉妹が怪盗をやっているのは知っていた模様。
まあ、来生三姉妹もリョウたちに協力して、終盤に敵の手に落ちていた亜衣の救出に向かうんですが、この際、香が同行してね。じつは香と愛ちゃんって、ちょっとキャラ被ってるんで、そのふたりのやりとりが妙におかしかった(笑)。
リョウと瞳さんのやりとりもおもしろかった(笑)。やはりリョウは彼女にセクハラして、瞳さんが呆れる、というね(笑)。
ちなみに、来生三姉妹は瞳さんが一番、好きでした(笑)。
で、ラスト、再会したばかりの際は自分に好意を示していたはずの御国に銃を向けられる香。そんな彼女がゆっくりと体を傾けると、御国の視線の先には銃を構えるリョウの姿が。御国からは死角になってたわけですが――このとき、





♪愛よ消えないで、もう~ U Um~



「CITY HUNTER ~愛よ消えないで~」ですよ! この演出、最高! 正直、泣きそうになった(笑)。しかも、小比類巻かほるの歌声ですよ! 他人に歌わせるのでなしに。
で、このあと、エンディング。
亜衣が「ふたりのように、誰も間には入れないパートナーが欲しい」「お幸せにね」言って、大学へと戻っていきます(彼女は医大生でもある)。
直後、香がウェディングドレス姿の自分の印象を再度、リョウに聞いたんですが、リョウとしては口ではやはり塩対応だったものの・・・心の中の呟きでね(笑)。
で、その独白の最中に、





「GET WILD」!



この入り方も泣きそうになったな。懐かしい~(笑)。
まあ、ストーリー、展開のほうは、こんな感じで。

新宿の光景を含む設定とか、あるいはキャラたちの言動なんかは、所々、現代っぽくなってますが、





それでも作品全体の雰囲気みたいなものは、昔のまんまでしたよ。



「伝言板への依頼」も、いまでは駅の伝言板なんてないんで、「どんな感じにするのかな」思ってたら、ネット上で書き込み、閲覧できるようにして(多分、クラウドかなんかで管理)、それをスマホで読み込ませててね。まあ、最後には冴子の粋な計らい(?)で、新宿駅にリアルの伝言板が復活しましたが(笑)。
で、よくいわれている「キャスト陣の声」ですが・・・たしかに違和感ありましたよ。リョウも香も、冴子も海坊主も美樹もね。
ってか、「CITY HUNTER」より前の作品であるはずの「CAT’S EYE」の瞳さん(戸田恵子)は、結構、若い女性の声出してましたけど(笑)。
ともかく、それでもね、やっぱり昔の作品をやる以上は、





「おっさんホイホイ、おばさんホイホイ」でいいんです。



すなわち、オリジナルキャストでいいんですよ。
もちろん、キャスト一新もありはありですが・・・その場合は、完全リメイクというか、「オールドファンのみならず、ご新規さんも欲しい作品の復活」でやればいいんですよね。この「PRIVATE EYES」は、どう考えても「オールドファン向け」でしょ。
そりゃ、故人や引退した人がいる場合は別ですが。
もちろん、世の中というものは変わっていきます。けど、





変わらないものの安心感



ってのも、やはり必要だと思いますよ。
そして、それは作中におけるリョウと香の関係にもいえると思う。
ふたりとも、いい意味で変わらずに、信頼し合っている。





リョウにとっては香が、香にとってはリョウが、「変わらない安心感」「それゆえの安らぎ」みたいなものを感じ取ることのできる対象なのではないでしょうか。



それが、亜衣による最後の台詞にもつながってんのかな、と。

エンディング中、TV版のダイジェスト的な映像が流れたんですが・・・リョウが自分の手のひらを通して発砲するシーン(マグナムでは威力がデカすぎ、敵を貫通して無関係の人間まで巻き込みかねないため)や、槇村がリョウの腕の中で死んでいくシーンなんかもあってね。
初期の、槇村が相棒だったころのハードボイルド路線も好きだったなぁ。槇村の妹である香が相棒になった辺りから、コメディタッチな部分も加わったんですよね。もちろん、そっちの作風も好きですが(笑)。



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ボヘミアンラプソディ

2019-01-02 17:01:08 | 映画

QUEENというか、フレディ・マーキュリーの伝記的な作品です。
まあ、私、洋楽といえば、ビートルズとストーンズ、そして、このQUEENをちょっと知ってるくらいなんですが。ってか、前2者はメンバー全員の名前がわかるけど、QUEENはフレディしか知らなかった(笑)。
そんなわけで、QUEENにもフレディ・マーキュリーにも思い入れはないので、




この作品のどこまでが事実で、どこからが創作であるかは、わかりません。



その前提で書いてます。

率直な印象、感想としては、





「ストーリーはまずまず、音楽やライブシーンは最高!」



って感じですね。
それくらい、とくにライブシーンはよかったですね。まるで、本物のQUEENがライブやってるみたい。
QUEENのベスト盤が欲しくなるくらい(笑)。
って、私らの世代までなら、QUEENの楽曲、どっかで聴いたことがあるんですよ。ってか、下の世代の奴らも、キムタクと竹内結子のドラマやら、あるいはCMソングやらで知ってる人もいるとは思いますけどね。30代のマンガ好きにとっては、





「フレディ・マーキュリー=クロ高のフレディのモデルになった人」



といえば、わかるかもしれません(笑)。
ともかく、マジで音楽がよかったですよ。
そうそう、「WE WILL ROCK YOU」の出だし、足で力強くリズム取って、三拍目で手を叩くアクション、これはフレディではなく、ギターのブライアン・メイのアイデアだったんだね。
ってか、この映画を観た限りでは、QUEENはフレディだけのバンドではなく、メンバー全員のものなんだな、って。
もちろん、フロントマン、バンドの“顔”はフレディだけどさ、前述のアイデアだけでなく、楽曲制作なんかも、全員が曲や歌詞を書いてるんだってね。ブライアンも、ベースのジョン・ディーコンも、ドラムのロジャー・テイラーも。
だから、QUEENってバンドは、まあ、フレディがソロ活動始めたときなんかは、解散の危機だったけど・・・彼が死ぬまで続いたんだろうね(って、一応、いまでも続いてんのかな?)。
邦楽のバンドも、UNICORNやラルクのように、「全員が曲を書いてるバンド」ほど、長続きしてる気がする。って、UNICORNは一度、解散してるし、サザンやミスチルのようにほぼひとりしか書いてないバンドも長続きしてるけどさ。
って、ほぼ全曲、「ジャガー・リチャーズ」なストーンズも、長続きはしてんのか(笑)。
ともかく、それもQUEENの長所のひとつなのかな、と。
で、もちろん、作中で使われたほかの楽曲もよかったんですが・・・最後、





ライブ・エイド(ウェンブリー)での「We Are The Champions」は圧巻!



オレ、別にファンじゃないし、歌詞知らねぇけど、映画館で立ち上がって、歌いたくなったもん(笑)。
ライブ・エイドのDVD、買いますかね? (笑)

ストーリーのほうはね、まずはヒロインといえるメアリー。この人とフレディは実際に恋人同士だったんだよね。
この人は偉いわ。少なくとも、この映画の限りでは。
同棲してる時期はもちろん、別れたあとも、フレディを陰に日向に支えて。彼氏がバイだなんて知ったときは相当、ショックだったと思うよ。
で、フレディのバイについてですが・・・これはやっぱ、天才ゆえ、芸術家肌ゆえ、なんでしょうね。
天才は孤独なんでしょう。そもそも、物事に対する発想が違う。ミュージシャンであるフレディであれば、楽曲制作に関することだけでなく、普段の生活からして、普通の人とは異なる発想と、それに基づく行動を見せてしまう。
ゆえに、人と距離ができてしまうがゆえに、案外、「人の温もり」を求めてしまう。そこに性別は関係ない。
彼のバイは、先天的な性癖というより、そういった環境に基づく、後天的なものなのかもしれません。
まあ、凡人の私が、知ったようなことをいうべきではないでしょうが。
そういえば、オレの理解では、当初は顧問弁護士であり、生真面目であったジム・ビーチ(通称・マイアミ・ビーチ)が、最後にはフレディの“恋人”として、彼と同じような風貌になってたのかと思い、ちょっとおもしろかったんですが・・・ジム・バートンとごっちゃになってました(笑)。フレディの最後の恋人は、(映画では)元使用人のジム・バートンです。
メアリーのほうに話を戻すと、彼女はフレディと別れたあと、別の男性と結婚し、それでも、その旦那さんとともにフレディを支えたわけですが・・・フレディにとっての「最愛の恋人」は、最後まで彼女だったようですね(これは映画の中だけでなく、実際にもそうだったらしい)。それくらいに、メアリーはできた女として描かれてます。
フレディ自身に話を持っていくと・・・インド系の移民だったんだね。生粋のイングランド人かと思ってた。アングロ=サクソンかまではわからんかったけど。
で、このフレディ役の人、音楽経験があるのかな? 歌唱は音源を使ってたのかもしれないけど、ライブパフォーマンスなんかは堂に入ってるんでね。前述のとおり、ライブ―シーン、めちゃめちゃよかったです。

そんなわけで、映画「ボヘミアンラプソディ」でした。字幕のある映画を観るのは久しぶりだったせいか、目が痛くなりました(笑)。
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銀魂(実写映画)

2017-08-07 18:43:05 | 映画
あ、一応、

ネタバレ注意で。

銀魂(実写映画)を見てきました。
ストーリーは、紅桜編です。
まあ、この紅桜編自体がおもしろいシリーズだったんですよね。
ってか、このシリーズか吉原編で終わってたら、銀魂は名作だったかもしれません。昭和のマンガだったら、ここで終わってたでしょう。で、「銀さん二世」的なキャラを主人公として新作、それがあまり売れずに「銀魂2」(笑)。
別に嫌味いってるわけじゃないですよ。アマチュアではあるものの、オレも物語を書いているんで、何となくわかる気がするんですが、作家によって、好きな主人公像やヒロイン像ってあるんですよ。感情移入できるヒーロー、ヒロインね。
このため、新作でも似たようなキャラを起用しがちになるんですが、それをやると、読者が厭きてシラケちゃうんですよね。かといって、差別化のために、新作で全く異なる主人公なんかを書こうとすると、作者自身がやる気をなくす。
まあ、難しいトコですよね(笑)。

話はそれましたが、この映画、私としてはストーリーも楽しみではありましたが、なにより、ギャグ、小ネタを期待してました(笑)。まあ、大よそ期待どおりだったかな。
まず、OPで、





GTO(ドラマ)のOP曲(POISON)モロパクリの曲を熱唱する小栗旬(笑)。



そういや、出てたもんね(笑)。菅田正暉演じる新八が、「微妙に下手な感じで歌うトコまで、真似すんな!」みたいなツッコミ入れてたのに笑った(笑)。
カウントダウンTVのパロディもよかったですね。
カブトムシ狩りを実写映画でやるとは思わなかったなぁ。近藤さんが全身に蜜を塗りたくって、森の中で、ほぼ全裸で突っ立ってるトコも再現しててね。って、中村勘九郎になにやらせんだよ(笑)。
まあ、一番笑ったのは源外庵での銀さんと源外(ムロツヨシ)とのやりとり。





シャアザクに笑った(笑)。



銀さんが、高杉らの船に乗り込む直前、なんかいい武器がないか、源外に相談にいった際でね。シャアザクを見た銀さんが、





「これ欲しい! これなら勝てる!」



ってね(笑)。そりゃ、これ一機で何とかなっちゃうよな(笑)。
で、直後、持ち主が現れてね。もちろん、あのマスクと赤い軍服で(笑)。
この持ち主さん、どうせなら池田秀一をキャスティングしてほしかったなぁ(笑)。元々は俳優だし。
ほかに印象に残ったのは、お妙さんの顔芸かな。長澤まさみの変顔を拝めるとは(笑)。
あと、全裸で素振りする近藤さん(笑)。中村勘九郎にボカシ入れるなって(笑)。

キャストとキャラのシンクロ率は、結構高かったですよ。小栗旬の銀さんも、菅田正暉の新八も、橋本環奈の神楽も、また、ほかのキャストたちも。
原作はもう10年近く読んでないオレでも、紅桜編辺りはわかる。
ただ、橋本環奈はちょっとぽっちゃりしすぎだったかな。少なくとも、神楽を演じるには太りすぎ。ってか、橋本環奈って、もっと華奢なイメージがあったんだが(警視庁いきもの係では、ぽっちゃりな印象もないんだが/笑)。
逆に、菜々緒のまた子は、思ってたよりキャラが乗り移ってたな。菜々緒って、意外と器用なタイプの女優さんなのかも?
ってか、お腹とおみ足が・・・眼福でした(笑)。
オレ的にMVPは長澤まさみ。



この人のお妙さんは、





「半分は長澤まさみ、半分はお妙さん」



って感じがしたんですが、それがいい方向に作用してたような気がする。彼女なりのお妙さんと、原作のお妙さんが、いい感じでブレンドされてたっつーか。
その長澤まさみのおみ足も、眼福でした(笑)。大怪我した銀さんを看病したとき、銀さんが無理に起き上がろうとして、それを止めるために薙刀を彼の股間の直前にぶっ刺したときね(笑)。

アクションも見応えありました。
小栗旬はさすがだね。「CRISIS」のときもよかったし、ちょっと前だと実写版ルパン三世(いや、オレは楽しめたよ/笑)のときも然り。
ほかのキャストさんたちも、よかったです。ただ、橋本環奈は・・・「また子の弾丸、何発か当たってんじゃない?」思っちゃったけど。

あ、ちょっと橋本環奈に対して辛口なこと書いてきたけど、オレは別に彼女のこと嫌いじゃないっすよ(笑)。むしろ、かわいいと思ってるし。
それと、エリザベス役の山田孝之は、声だけでした(顔出しはなかったような気がする/笑)。
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映画「無限の住人」感想

2017-05-05 21:41:59 | 映画
あ、一応、

ネタバレ注意で。


ってわけで、無限の住人を見てきました。
まあね、





「キムタクは、なにを演じてもキムタク」なのは、いまに始まったことではないんで、



その辺はとくに気にせずに楽しめましたね(笑)。
そうはいっても、キムタクにしては役に寄せてきてる、っていうか、彼なりには万次になりきれてたとは思うけどね。原作をほとんど読んでないオレがいうのも何ですが(笑)。
ヒロイン・浅野凛(あさのりん)役の杉咲花は、いい女優さんになるわ。ホントにいい演技してたと思う。
って、この人、すでに売れてんだってね。オレが知らなかっただけで(笑)。

ストーリーとしては、(オレは原作の6巻まで読んだんですが)ほぼ原作に沿った内容だったと思います。
いや、原作のクオリティが高いだけに、普通におもしろかったですよ。ただ、万次と凛の間に絆が構築されていくのが、ちょっと早すぎた気もしますかね。
物語が始まってすぐに、互いに互いのことを気にかけるようになってました。まあ、尺の問題があるから、しょうがないけどね。
それと、万次と逸刀流の面々との戦いもね、それぞれをもうちょっと長く見たかったかな。黒衣鯖人(くろい さばと。北村一輝)戦、凶泰斗(まがつ たいと。満島真之介)戦、閑馬永空(しずま えいくう。市川海老蔵)戦なんかはもちろん、とくに槇絵(まきえ)戦。
乙橘槇絵(おとのたちばな まきえ)役の戸田恵梨香が、これまた、意外と槇絵という役に寄せてきてたこともあって、もうちょっと、彼女による槇絵のアクションを楽しみたかった、というか。
まあ、槇絵自身は、ラストバトルでも出てきてくれたんで、いいかな、と。ただし、槇絵はラスト・・・
あ、槇絵といえば、彼女に軽く嫉妬する凛(笑)。ただね、この映画版では、「あんなおばさんのどこがいいのよ」といった台詞を口にしただけだったんだよね。
原作では、





左右の手の人差し指をそれぞれ、自分の口の中に突っ込み、唇の端と端とを引っ張ったうえで、「アカンベー」



だったんですが、これを杉咲さんに再現してほしかった・・・(彼女がやっても、かわいくなったでしょう/笑)。
「凛のかわいかったトコ」というと、「万次を援護しようと、彼の背後から苦無を投げたはいいが、ひとつだけ万次のケツに当たって、『ごめんなさい!』」(笑)。
でも、これは直後の伏線になったりもしてます。
凛が、市川隼人演じる尸良 (しら)に攫われてね、万次が追いついたまではよかったんですが、尸良は凛の両手を縛っていてね。で、

尸良「武器を捨てろ」

万次、渋々、すべての得物を捨てる。

ただし、凛が投じた苦無(自分のケツに刺さったやつね)だけを隠し持っていた万次が、それを凛の頭上目がけて投じることで、彼女を縛っていた縄を切り、これによって、凛が脱出。

万次、尸良との戦闘が可能になり、最後には尸良を討つことに。

って感じにつながってます。

ラスボス(形のうえでは、万次と共闘もしましたが)は、やはり天津影久(あのつ かげひさ。福士蒼汰)。
クールな美形悪役に仕上がっていましたね。ただ、原作では終盤まで万次と戦い続けるようですが、この映画ではラストに万次に敗れ、凛の手にかかって、命を落とします。
で、万次のほうも瀕死の重体でしたが、凛の呼びかけにより、意識を戻したトコでエンディング。
あ、そうそう、キムタク万次も原作の万次同様、





常に苦戦してました。



もう、「何回死んでんだよ?」いいたくなるくらい(笑)。槇絵戦も、原作どおり、彼女の勝利といえるでしょう。
って、それが万次の、そして「無限の住人」という作品自体の魅力でもあるんだろうけどね。単純に「強さのインフレ」を防止できるし、なにより、主人公は苦戦してなんぼですよ(笑)。

いや、充分におもしろかったですよ。ただ、続編はないと思います(笑)。
けど、仮にあるとしたら、完全にオリジナルになるんだろうけど、「万次と同じ境遇である永空に死をもたらした毒薬を求め、万次と凛が旅を続ける」なんて話でもいいかもね。
原作では、「万次は生き続け、凛は寿命で」ってことになったらしいけど(万次は凛の子孫と会えたらしいけど)、オリジナルでやってもいいんじゃないかな。万次と凛が結ばれたっていいと思う。数年後には、凛役の杉咲さんも、いい感じで大人の女性になってるだろうし(笑)。
キムタクはキムタクで、若さをキープできるでしょう。
まあ、原作ファンは不快に思うかもしれんが、オレはそういう続編も見てみたいぞ(笑)。

アニメ版も、機会があったら、見てみようかな。

おまけ




映画館にしんちゃんがおった(笑)。
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僕だけがいない街(映画)感想

2016-03-26 20:14:40 | 映画
先日、3/21に観てきました。
まあ、感想いっても、ちょっとしたものね。でも、一応はネタバレ注意で。

まずね、有村架純のアイリ。これはめちゃめちゃ魅力的だった。
有村版アイリによる、





「チョキチョキ」の破壊力はヤバい(笑)。



いや、マジで、アイリがさらにかわいくなってんのよ。
小悪魔っぽい、あえてちょっと意地の悪いような笑顔を見せながら接してくる人懐っこさといい、悟に真犯人の情報を知らせたいがために病院を抜け出すアクティブさといい、





多くの作り手が、彼女をヒロインとして起用したがる気持ちが、わかるような気がする。



マンガ(原作)のアイリもかわいかったです。アニメで声のついたアイリはさらに魅力的になってました。
で、普通、マンガの実写化だと、キャラがスケールダウンしちゃいそうなもんだけど、有村さんにはキャラが降りてきてるわ。
有村アイリを見るだけでも、この映画を観た価値があると思う。

もうひとり、語っておきたいキャラが、藤沼佐知子(悟の母ちゃん)。演じたのは石田ゆり子です。
正直ね、「悟の母ちゃんやるには、石田ゆり子じゃ、お嬢様すぎるだろ」なんて思ってたんですが、実際に観てみると、とくに気にはなりませんでした。
ってか、悟の母ちゃんを魅力的に演じてたと思います。石田ゆり子って、こういう(どちらかといえば)泥臭いキャラクターも演じることができるんだね。

子役のふたり――悟(小学生時代)と加代の子も上手だったと思う。ってか、近年の子役は演技上手いよね。昔は、子役は棒読みでもしょうがないトコあったけど(坂上忍や杉田かおるは例外ね)。

ストーリーのほうは、基本的には原作どおりです。
ユウキさんはそのあだ名ではなく、本名の「潤さん」で悟たちに呼ばれてたり、あるいは尺の問題のために展開がかなり早足だったりはしましたが。
で、ラストなんですが・・・これは原作と同じなのかな? オレは単行本派なんで、現時点では原作のラスト知らんのですよ。アニメの最終回もまだ見てないし。
ラストね、悟がね・・・
うーん・・・いや、こういう終わらせ方もアリだとは思います。また、こういう展開で終わる名作もたくさんあります。
ただ・・・やっぱオレ自身が年取ったためなんでしょうか・・・?





悟みたいな奴は、最後には報われてほしかったなぁ。



いや、作品全体というか、ストーリー全体としてはハッピーエンドといっていいんでしょうが・・・ってか、悟としても、自身のこと以外は報われたといっていいのかもしれんし、あるいは覚悟できてたのかもしれないけどさ。
別に「アイリとくっつけろ」とか「加代とくっつけろ」とはいわんけど、悟には何らかのハッピーエンドを用意してあげてほしかった・・・
ホント、





ヒーローって孤独なんですよねぇ。



そりゃ、大々的に、例えば国だとか社会といったものを救ったわけではないけど、少なくとも自分の周囲、自分の大切な人たちは救ってみせたにもかかわらず・・・
そんな無常観を、悟役の藤原竜也は見事に、観客に植え付けてくれたと思います。


P.S.

悟がリバイバルした後の昭和63年の光景が懐かしかった(笑)。
黒電話丸ポストに、物置として使ってた掘立小屋や、どこの街にでもある商店街・・・昭和最後の年(厳密には64年もあるけど)でも、まだそういうのありましたからね。
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