マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

バクマン(映画)感想

2015-10-12 21:01:18 | 映画
人気コミックを実写映画化した作品です。
サイコー役の佐藤健は、たしか20代半ばくらいなのに、高校生役もはまってました。やっぱイケメンは若く見える(笑)。
シュージン役は神木隆之介。サイコーよりシュージンのほうが背ちっちゃいのに、ちょっと違和感(笑)。
って、剣心と宗次郎が、今度はコンビでマンガ描くわけですね(笑)。

ストーリーとしては、

シュージンがマンガ製作のためにサイコーを誘う。

当初は断っていたサイコーが、亜豆と出くわしたトコで、いきなり彼女と結婚の約束を交わし、声優志望の彼女に自分たちの作品のヒロインを演じてもらうために、シュージンの申し出を受ける。

シュージン&サイコーで「Wアース」描いてジャンプに持ち込み、賞を取るんだけど、やっぱいまのままでは新妻エイジには敵わない、ってことで、福田、中井、平丸たちと団結していく。

サイコーが倒れつつも、「この世は金と知恵」で一位を取る。

ってとこまでです。
まあ、その一位はたった一回であって、すぐに打ち切りになり、高校の卒業式の日に、「PCP」なんかの企画をシュージンが口にし、サイコーが黒板にキャラを描いて、「よぉし、やるぞ!」的な終わり方でした。
ってか、平丸が、





この前まで「ど根性ガエル」のゴリライモ演じていた新井浩文だったのに笑いそうになりましたが(笑)。



いや、そのギャップにね。

で、もちろん、ストーリーもおもしろかったですが、見どころはなにより小畑健の絵
この人はホント、上手いわ。





こういうのを「美少女」というんです。







萌えキャラ描いているマンガ家やイラストレーターは見習うべきだね。




奴らが描いてんのは、美少女ではなく幼女。


幼女に「15,6歳」という設定を与えてるだけ。
まあ、この小畑健の絵は、作中でサイコーが描いた亜豆であり、





また、作中劇「この世は金と知恵」のヒロイン(もちろん、亜豆がモデル)なんですけどね。
この作中劇ヒロインなんて、





かわいくもあり、また、カッコよくもあるもんなぁ。



オレ、小畑健の絵って、とくに興味なかったんですが(『上手いなぁ』とは思ってたけどね)、おもわず帰りに彼のイラスト集を買っちゃいましたよ(笑)。
イラスト集買うのなんて、川元利浩のカウボーイビバップのイラスト集以来ですよ。
いまんトコ、この二冊だけですよ。
まあ、小畑健のは、佐藤健と神木隆之介による対談や、シュージンがメインの、サイコーを誘う直前までの話を描いたマンガなんかも収録されてますが。
ともかく、小畑健の画力に、いまさらながら衝撃を受けてます。近年のジャンプ系作家で、





絵だけでお金取れるのは、小畑健と村田雄介くらいじゃないのかな。



昔の人たちも含めるのなら、原哲夫、桂正和、鳥山明など、結構いるのでしょうが。

それと、エンディング曲もいい感じ。サカナクションというバンドの「新宝島」という曲です。
なんつーか、昭和っぽい曲で、なかなかおもしろいです。まあ、米米の「Shake Hip!」に似てる、っていうか、メロディがかぶってるトコもありますが(笑)、よくあるメロディラインですからね。ってか、「Shake Hip!」もさらにその前時代のロックナンバーのパロディといったコンセプトもあるでしょうし。
それとこの曲、PVがおもろいです(笑)。




ドリフ大爆笑のOPのパロディです(笑)。



ってか、ドリフに限らず、随所に昭和テイストで、




ドラムの人が七曲署のボスと同じようなポーズ取ってんのに笑いました(笑)。



このPVは一見の価値ありますぜ。
っつーか、この曲、ただおもろいだけじゃなく、何気にギターソロがカッコいい。おもわずCD買っちゃいました(笑)。
って、サカナクションって、「男三人、女ふたり」といった構成の男女混成バンドなのね。「バンド内に女ひとり」ってのは、昔からよくありますが。
で、そういうバンドって、大抵は「ヴォーカルかキーボードが女」なんですが、サカナクションも女性メンバーの内ひとりはキーボードであるものの、もうひとりはベーシストなのね。混成バンドで「女がベース」っていうのも珍しいかも。

まあ、最後は曲とそれを演奏しているバンドの話になってしまいましたが、映画自体もおもしろかったですよ。
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るろうに剣心 伝説の最期編

2014-09-14 21:40:21 | 映画


斎藤(江口洋介)「心にダムはあるのか?」



師匠(福山雅治)「あんちゃん・・・さすがに、志々雄の心には・・・」


とかあってもよかったと思うんだ(笑)。まあ、斎藤と師匠が同じ画面に収まることはありませんでしたが。

前作・京都大火編で海に落とされたを追い、自身も海へ飛び込んだ剣心。目覚めてみれば、かつての師・比古清十郎の庵の中でした。
で、師匠にクソミソにいわれながらも(笑)、「このままでは志々雄はおろか、その右腕である宗次郎にも勝てない」ということから、再び修行を積むことを願い出ます。
ここね、師匠役の福山の殺陣というかアクション、たしかにカッコよかったわ。もう、剣術じゃなくて、





殺人術なんだよね。相手を「斬る」のではなく「殺しにかかってる」動き。



この辺は、いい意味で原作再現してるのかもしれません。最初は斬りかかっておきながら、隙を見て相手の足を払ってみたり、刀の代わりに使ってた枝が折られると、それでも剣心の身を倒したうえで、折れて先端が尖ったその枝や、場合によっては拳を顔面にぶち込んでみたり。
やっぱ福山のアクションはカッコいいです。
そんなこんなで、修行を通じて、「死ぬ覚悟よりも生き抜こうとする覚悟のほうが難しい」といった思いを実感した剣心は、それもあって奥義を会得し、迎えにきたとともに庵をあとにします。
この操役の土屋太鳳、かわいいね(笑)。こっちでは健康的な美少女って感じで、「花子とアン」とはちがった魅力が出てる。
ともかく、剣心は、一度葵屋に赴き、お庭番衆に伝わる京都-江戸(東京)間の裏道を教わったうえで、東京へと向かいます。
で、その裏道に差し掛かるとこでが死に、剣心自身は蒼紫と戦うことになるんですが・・・ここでちょっと場面転換。

まず志々雄一派の動き。
軍艦煉獄にて浦賀沖に至り、一度上陸して伊藤博文と会談する志々雄。剣心が生きていることを察した彼は、余興とばかりに、政府に対して「緋村抜刀斎の市中引き回しと打ち首」を要求します。
この会食の最中、





宇水さんが、政府高官のひとりをフォークで刺し殺します(笑)。



多分、台詞はなかったと思うけど、何となく宇水さんらしくて笑っちゃった(笑)。それを見た志々雄の「使い方を間違っちゃいけねぇなぁ」って言葉のあとに、なんか台詞かぶせてくれるとよかったんですが(笑)。
ともかく、そんなこんなで、剣心は手配されることに。
一方、前作で海に叩き落された薫も、意識を失い、海上を漂っていたところを漁師に助けられ、病院に担ぎ込まれていました。
それを知った左之助弥彦は、病院に急行し、薫が意識を取り戻すと、三人で東京へと戻ります。剣心の生存も知り、彼なら東京へ向かったであろう、との思いのもとで。
でさ、この薫役の武井咲って、ホントに顔立ちが綺麗なコだね。女優さんだから当たり前ではあるけど(笑)。
とくに、「意識が回復したばかり」という設定もあり、無造作に髪を下したままの薫(武井咲)は、文句なく美人でした。
この薫ってキャラは、結構、同性の読者から僻まれてるけど(笑)、武井咲の薫は、さすがにそいつらも文句いえねぇんじゃないかな? 凛とした雰囲気もあったし、しっかり者のお姉さんキャラっぽいトコもあったし。この薫を美人と思えない奴、あるいは認めていながらも重箱の隅を突くような奴は、心が腐ってる奴です(笑)。

そんなこんなで、剣心vs蒼紫。ここはね、佐藤健と伊勢谷友介のアクションが圧巻でした。るろ剣は、どのキャラ(キャスト)も、相手を殺しにかかってるようなアクションを見せてくれるのがいいですよね。
まあ、ふたりの対戦はね、「いまの蒼紫では、奥義を会得した剣心の敵ではなかった」ということでしたが。

それらのうえで、東京の神谷道場に辿り着く剣心。そこに薫らはいませんでしたが、留守をしていたの姿が。
恵とのやりとりののち、神谷道場に警官隊が突入。剣心は自ら縄につきます。
警官隊に連行されたあと、伊藤博文、川路利良、そして斎藤一(藤田五郎)という、実在トリオ(笑)と会談する剣心。
伊藤としては「志々雄の要求を呑むふりをして、時間を稼ぎ、煉獄に対抗する砲台の設置や戦力増強を行う」という腹積もりだったので、意外とあっさり捕まった剣心に、ちょっとばかり失望気味でしたが、剣心の「志々雄に近づくことができれば、勝機はある」の言葉に、彼も覚悟を決めます。
ちなみに、斎藤としては(あるいは川路も)、伊藤が志々雄の要求を呑んだこと自体を批判していたこともあり、当然のように剣心の申し出に乗ります。
まあ、この時点でね、大抵の客は「剣心の打ち首の場で、刑は執行されずに、戦闘になる」であろうことを予測し、案の定ね。
浦賀の海岸に築かれた刑場には、志々雄、宗次郎、由美、安慈の姿はなく、方治(志々雄の名代)と、宗次郎、安慈以外の十本刀(あれ? 由美も十本刀の一員だっけ?)の面々の姿も。
そういえば、方治役の滝藤賢一って、半沢直樹の近藤の人だったね。京都大火編のときは気づかなかったよ(笑)。
ともかく、その方治が剣心の罪状を読み上げると、執行人が刀に水をかけ、そのまま振り上げます。そして、その刀を振り下し、


剣心の腕を縛っていた縄を斬ります。


直後、執行人は菅笠を脱ぎ捨て、解放されたことで志々雄一派のほうへ突っ込んでいった剣心とともに、彼らに襲い掛かかります。
まあ、執行人は斎藤でね。剣心と斎藤の動きを合図に、現場の警官隊も動き、それに対抗して志々雄一派も動き、それまで刑場であった海岸が、乱戦の地と化します。
ここで!





斎藤vs宇水さん、実現! (笑)



ただし!





「何が可笑しい!」は、ありませんでした(笑)。



ってか、呆気なく・・・斎藤が宇水さんを瞬殺(笑)。
決まり技は牙突だったんですが・・・まあ、第一作の牙突はね、本来は空中迎撃用の三式だったんで、ああいう映像になっちゃうのはしょうがないでしょうが・・・今回は通常型で、普通に再現可能なはずだったのに、途中、特撮になってたのは・・・(笑)。
いや、宇水さんとのすれ違いざまの瞬間だけ、明らかに江口洋介じゃないのよ(笑)。多分、CGだと思う。
ここは別に江口さん本人で実現可能な気もするんだが・・・(笑)
それと、宇水さん。多分、台詞なかったと思います(笑)。安慈だって、vs左之のとき台詞あったのに・・・
あのね、オレがネット始めたころって、丁度るろ剣が終わったばかりだったせいか、いろんなトコでるろ剣の話題があったりしたんですが・・・そのころから、


「斎藤に瞬殺された宇水、左之が辛勝だった安慈。ゆえに、宇水<安慈だ」


などという、わけのわからん意見が支配的で、もしかしたら今でもそういう風潮あるんですかね?
やっぱマンガにも読解力って必要だよなぁ、なんてことを当時から思ってましてね。
「おまえら、斎藤と左之の実力差を忘れてねぇか?」と(笑)。
宇水は斎藤が相手だったから瞬殺されちゃったんだぞ、と。それでも斎藤にダメージ与えてんだぞ(この傷のせいで、斎藤は志々雄戦で万全な牙突を放てなかったんだぞ)、と。
もちろん、安慈の実力は認めるし(左之は万にひとつの勝ちを得たって感じだろうし)、宇水と安慈の実力差はそれほどないだろうけど、普通に十本刀No.2は宇水、No.3は安慈でしょう。
つまりは、それほどのキャラなんですよ、宇水さんは。





「いらっしゃ~い」「温いわっ!」「何が可笑しい!」



などといった名台詞や、「斎藤から瞬殺(にも見える演出)」のせいで、ネタにされてるけどさ(笑)。
やっぱ宇水さんにも何らかの台詞喋ってほしかったなぁ(笑)。

で、ここからは煉獄内での決戦。
海岸での乱戦を斎藤率いる警官隊に任せ、剣心と左之(薫や弥彦とともに東京へ戻ろうとした道中、「剣心打ち首」を聞きつけたのか、刑場に駆けつけていた)は小舟に乗って、沖に停船している煉獄に向かいます。
煉獄乗船後、ザコ戦を経て、剣心vs宗次郎と左之vs安慈。
やっぱ剣心vs宗次郎も見応えありました。宗次郎役の神木隆之介も、いい感じでしたね。アクションだけでなく、人間性としても、よく宗次郎というキャラを再現できてたと思う。
まあ、剣心が勝利を収め、いよいよ真打・志々雄との戦いに。
ここもね、ってか、志々雄役の藤原竜也も、キャラの再現性が凄かったわ。藤原竜也の場合は、「キャラを再現している」というより「キャラが憑依している」という感じかな?
まあ、最初は剣心が一度は意識途切れるほど追いつめられるんですが・・・ここで斎藤が現れてね。
それを確認した志々雄が、豪快に笑いながら、





「斎藤さんかい!」



いって、斎藤も「手負いひとり殺(や)ったくらいで、調子に乗るな」って返してね。このダーティヒーロー同士のやりとりは、震えました(笑)。
そのあと、左之、蒼紫も加わり、剣心も意識を取り戻し、志々雄は四人を相手に戦うことになります。まあ、この映画版では志々雄と蒼紫が面識ないせいか、蒼紫の参戦にいまいち説得力はありませんでしたが(笑)。
ともかく、このシーンの見せ方は、ホントに凄いと思ったわ。
全員、満身創痍です。斎藤の牙突も蒼紫の斬撃も左之の拳も、そして剣心の攻撃も一応は命中してます。それでも、志々雄は倒れず、それどころか戦闘を楽しんでいます。
この「志々雄のキレっぷりと、それでも斎藤、蒼紫の実力を貶めない演出」はお見事です。

そんなこんなでね、まあ、原作どおり、最後には剣心と志々雄の一騎打ちになり、由美の自己犠牲なんかがあったうえで、発汗による体温調節が不可能ゆえに志々雄の体温が限界に達して、志々雄の体から発火が確認され、そのまま燃え尽きて、決着。
いや、マジで藤原竜也の志々雄、よかったです。

ラスト、また神谷道場に日常が戻ってきて・・・剣心が薫にプロポーズとも「天然ゆえの紛らわしい言葉」ともとれる台詞を口にして、終幕。武井咲の「えっ・・・?」がちょっとかわいかった(笑)。

まあ、るろ剣の実写映画はこれで終わりでしょうね。宗次郎、安慈、方治の生死は不明なんで(方治は原作どおりにして、最後、「夢か幻か」って世界で志々雄や由美と地獄の国盗りだ、なんてシーンも欲しかったかな)、その気になればオリジナル展開も、あるいは人誅編だってできなくはないんでしょうが・・・やらないでしょうね(笑)。
ホントに、るろ剣実写映画三部作は、いずれもおもしろかったですよ。「マンガの実写化もバカにはできないな」って思ったくらい(笑)。
願わくば、斎藤主役のスピンオフなんかを・・・(笑)。いや、オレにとっては、





斎藤一は最後のジャンプヒーローなんで。



主人公ではないのに(笑)。
斎藤のあとも、エースや銀さんや裡伴、球磨川君といった好きなジャンプキャラはいたけど、さすがにこっちも年取ったせいか、「ヒーロー」ってほどではなかったりします(笑)。
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ルパン三世(実写映画版)

2014-08-31 15:15:44 | 映画
まずね、アクション娯楽作品として見れば、普通の映画だと思う。
ずば抜けておもしろいとは思わないけど、つまらないとも思わない。少なくとも、「時間と金の無駄」とは思えない。
実写映画をアニメと同じ感覚で見ちゃダメでしょ。まあ、ルパンといえば、どうしたってアニメ版を思い浮かべちゃうのはしょうがないでしょうが(っつーか、原作はマンガなのに/笑)。
ってわけで、ホントに普通の作品ゆえ、書くことが少ないので(笑)、主演俳優さんたちの「なりきりぶり」を――


ルパン三世=小栗旬

ルパンやるなら変態仮面もやってくれりゃ・・・
多分、プレッシャーだったでしょうね、小栗旬としては。50歳前後以下の日本国民なら、ほぼ全員知っているといっていいかもしんない、そして年代によってキャラクターが異なるルパン三世だもんね。
オレは小栗さんのルパン、アリだと思ってます。ただ、時折、アニメルパンに似せちゃってるトコもあって、そこは気になりましたね。
いっそ、最初から最後まで「小栗ルパン」でよかったと思いますが、たまにアニメキャラになりきろうとしちゃってるトコはあったと思う。まあ、対象がルパンですからね、自然とそうなっちゃってるのかもしれませんが(笑)。

次元大介=玉山鉄二

カッコよかったと思いますよ。
ただ、アニメ次元ほどのハードボイルド臭や、「実際、クラッシックな男だよ、おまえって奴はよ」(byルパン)って部分は見られなかったかも。不二子を警戒してるトコは、アニメのままでしたが(笑)。
まあ、尺の問題もあるんでしょう。

峰不二子=黒木メイサ

叩いているのは、いろいろと残念な同性かと(笑)。
たしかに、「これじゃない」感は最もありましたが・・・この作品は実写映画であり、アニメじゃねー、っつーの。
大体、





黒木メイサが乳出してくれるわけねぇだろ(笑)。



セミヌードだって難しいわ(笑)。

石川五右衛門=綾野剛

五右衛門はキャラ的にアニメ版そのままになりきるしかないよね。基本、銃撃戦の世界で、日本刀(斬鉄剣)のみで戦うキャラとなると、荒唐無稽にせざるを得ない。
カーチェイスのとき、五右衛門が敵の車を斬鉄剣で斬ったシーンなんて、噴き出しそうになったもん(笑うシーンでもないのに/笑)。
そんなわけで、五右衛門(と、後述のとっつぁん)はアニメ版のキャラクターに近かったと思います。綾野さんが「和風イケメン」ということもあって、結構はまってたと思います。
ただ、唯一荒唐無稽キャラだったんで、作品通じて浮いた存在っぽかったですが(笑)。

銭形幸一=浅野忠信

10数年前だったら、あるいはこの人が実写ルパンだったのかもしれません(笑)。
まあ、とっつぁんはね、元々アニメキャラとしてはかなり俗っぽいとこあったからね(笑)。昭和のモーレツ中年とでもいうべきか(笑)。
ただ、原作のとっつぁんは、クレバーで優秀、っていうか、ルパン、次元、五右衛門が束になってかかっても敵わない存在らしいですが(ゆえに、ルパン一行は、とっつぁんと出くわすと戦わずに逃げ出しているらしいです)。
浅野さんのとっつぁんは、昭和の臭いは・・・まあ、昭和末期の臭いであって、ルパン原作やアニメ初期の昭和40年代臭はしませんでしたが、末期直撃のオレらの世代としては全然OK(笑)。


そんな感じで、キャラクター描写だけでなく、作品全体としてもね、「基本、別物として作っているんだろうけど、変にアニメ版に似せようとしちゃってるトコ」は感じましたね。
いっそ、完全に別物としちゃったほうがいいとは思いましたが・・・まあ、作品が作品なだけに、ってか、前述のとおり五右衛門の設定なんかはどうしたってね(笑)。


おまけ

本編始まる前の予告フィルムで見たんですが、





宝塚版ルパン三世に笑いそうになりました(笑)。



まあ、これは言葉では説明できませんが(笑)。
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Lupin the Third 次元大介の墓標

2014-07-06 17:25:03 | 映画




思ってたよりおもしかったですよ!



えっ? 次元の声が劣化してないかって?



そんなこと全然気にならなかったですよ!



不二子ちゃんのサービスシーン?



エロいことはエロかったですよ!






感情的になってしまい、申し訳ございません。



そんなわけで、ちょっとばかり感想を。
あ、そうそう――



次元「ネタバレ嫌な奴は、読まないでくれや」



ルパン「BD派、DVD派は遠慮してくれ、ってことだな~」

不二子「私のサービスシーンも、映像込みのほうが楽しめるかもね♪」


ってことで(笑)。

まずね、本編前の予告で、実写ルパンのがやってたんですが、小栗旬のルパン、悪くはないと思う。まあ、「『ルパン』というよりは『小栗旬』」感が満々でしたが、それでも「あり」だとは思いました。ただ、短い予告フイルムの限りではありますが(黒木メイサの不二子ちゃんもエロくていい/笑)。
で、本編。
まあね、狙って入れてるんだとは思いますが、「これでこそルパン!」って要素が強かったですね。
っつーか、次元がメインだと、やっぱハードボイルド色が濃くなりますよね。ただ、あくまで「狙って入れてる」って感じなので、なんつーか、マイルドなハードボイルドとでもいうべきか・・・まあ、昔のTVシリーズはわざわざ狙わなくても、普通に話作ってるだけで普通にハードボイルドになってた、いわば天然のハードボイルドなんで、それと比べればまだ物足りないでしょうが、それは求めすぎでしょう。

東ドロアと西ドロアという架空の、でも絶対ヨーロッパ(地中海沿岸)の国同士が対立してましてね。
その緊張を和らげるために、東ドロアが国民的歌手クイーン=マルタを西側に派遣したんですが、マルタがステージ上で暗殺されましてね。
その護衛をしていたものの、守りきれなかった次元と、暗殺の実行犯ヤエル奥崎の因縁が、数日後のルパン&次元の盗みに絡んでいく――ストーリーとしてはこんな感じです。
このヤエルという男が、裏の世界最高峰のスナイパーでして、暗殺の際には、「まず任務に取り掛かる前にターゲットの墓を作る」「任務の際にはサイコロを振り、出た目の数だけの弾丸を使ってターゲットを殺す」といった趣向を持ってましてね。
今回の暗殺のターゲットは次元だったんですが、彼を殺る前にもやはりサイコロを振り、出た目は――四発の弾丸を使用して次元を殺すことを自らに課します。ただし、次元とともに行動しているルパンは、彼に対する暗殺依頼を受けていないこともあり、とりあえずは標的にしてません。これもまた、ヤエルのマイルールなんでしょう。
で、一発目を肩口に受けてしまった次元は(ルパンもこのとき足は撃たれている)、別行動で失敗して捕えられた不二子(この時点で素っ裸/笑)を助けるための一環として、ルパンとともにヤエルのアジト(不二子を捕えた人間とヤエルは、とある事件でつながっている)に乗り込み、借りを返そうと、ヤエルに早撃ち勝負を挑みます。
ここでね、ルパンが「スナイパーが早撃ちで次元に勝てるわけがねぇ」みたいなこと口にするんですが、ヤエルが「オレは狙撃だけではない」みたいなことをいってね。
で、ヤエルの言葉どおり、この早撃ち勝負は彼に軍配が上がります。
そのうえで、ヤエルが、





「357マグナムなど、早撃ちには向いていない」



みたいなこといってね。オレは拳銃のことようわかりませんが、マグナムみたいな重くてデカい銃では、ヤエルが使った軽量の拳銃(名前はわからんが、ただでさえ軽い銃をさらに軽量になるよう改造したらしい)相手に早撃ち勝負すりゃ、分が悪いことくらいはわかる。
ここで、次元は二発目の被弾です。ヤエルの使用弾数でいえば(一発目は威嚇みたいなもんだったので)、三発目。
ルパンの手で一旦は逃れる次元ですが、その後、港まで逃げたトコで・・・
ちょっと話はそれるけど、港まで向かう際、ルパンが駆る車とヤエルの車でカーチェイス、カーアクションがあってね。前述のとおり、(架空の国ながら)明らかにヨーロッパテイスト、地中海テイストな背景の中でのそれらっていうのが、いかにもルパンらしかったです(笑)。ってか、追うほうも追われるほうも、多分、モナコのそれを意識したであろうトンネル内で、車中から身を乗り出しながら銃撃戦やってたもん(笑)。
で、港でルパンの合図でコンテナの陰から走り出し、脱出を試みたトコで、次元はヤエルに額を撃ち抜かれます。





そう、ヤエルとしては、サイコロの目のとおり、四発目で次元を仕留めてみせました。



ここでね、ヤエルの実力と、仕事後もクールでちょっと気難しい部分を描写することで、彼のキャラクターを簡潔に、でも詳細に紹介する演出はお見事でした。
一方、素っ裸で(もういいって?/笑)捕えられていた不二子は、やはりひん剥かれたままの状態で、床一面ローション(?)を塗られた透明のボックスの中で、ヤエルが作ったロボットに襲われます。
このロボットがなんか、エヴァのネルフ司令部に磔になってた使徒みたいなのっぽくてね。その使徒もどきの股間から、





ドリル(笑)。



そのドリルを「ウィーン!」と回転させながら、不二子に襲い掛かる使徒もどき(笑)。いや、素っ裸でローションまみれになりながら、狭い空間を逃げ惑う不二子ちゃんはたしかにエロかったのよ。ただ、ドリルで・・・(笑)
そんな中、不二子を助けるために潜り込んでいたルパンが、遠隔操作で使徒もどきの動きを止め、敵の手の者と戦いながら、不二子の救出に成功します。
ってか、不二子ちゃんは勝手に逃げていきました(笑)。どこに隠してたのかライダースーツを地肌の上から着て、バイクに乗って逃走します。
こんとき、ルパンはちょっと苦戦しててね。銃撃戦になったんですが、「次元のようにはいかねぇよな」みたいな台詞いってたのがね、ちょっとうれしかった気も(笑)。まあ、ルパンも充分、銃の名手ではあるんですが。
で、屋敷の玄関までもつれたルパンと敵のひとりが、その場でもみ合ってる内、ドアを破って脱出しようとした不二子のバイクの前輪が敵の頭に命中してね。ルパンも不二子のバイクに飛び乗って脱出するわけですが・・・
その後、ルパンは不二子を伴い、次元の墓標へと赴き、次元の死と彼の仇を討つ決意を彼女に伝えます。
不二子としても、一応、彼女なりに次元の死を悼んでいたようでした。
で、物語も佳境に。
次元の仇を討つために、また、不二子救出の際、東ドロア側にとっては重要なファイルであるカラミティファイル(暗殺ターゲットの名簿みたいなもの)をくすねていたことから自身が暗殺のターゲットになっていたこともあり、ヤエルとの戦いに赴くルパン。
――のはずだったんですが、どういうわけかルパンはこじゃれたカフェで、呑気にコーヒーブレークを楽しみます。
当然、そこを狙撃しようとするヤエル。この際、彼が振ったサイコロの目は「運のない男だ」などと呟きながら、照準を合わせ、引き金を引くヤエル。
そして、弾丸が銃口から離れた瞬間――弾丸はルパンの少し前方に着弾し、





なぜか足から血を流しながら、その場でうずくまるヤエル。



そう、





別のビルの屋上から、次元がライフルでヤエルを狙撃。



この直後の次元の台詞、





「オレも、早撃ちだけじゃねぇぜ」



これがね、またニヒルでかっけぇんだ(笑)。台詞はうろ覚えですが。
当然、彼が生きていたことに驚くヤエル。
からくりとしては、ルパンが「街中に監視カメラがあり、その画像がヤエルの特性アイパッチに転送されていた」「ヤエルの目の毛細血管に直接送り込む仕組みだった(ロボット作れるくらいの技術を持っているヤエルにはわけもない)」といったことに気づき、「(前述の)逃げ込んだ港の監視カメラに細工をして、5秒後(前だったかな?)の映像を送っていた」ということでね、ルパンと次元が走り出したタイミングにタイムラグを発生させ、次元の死を偽装することができた、ってわけなんですが。
ともかく、この後、次元とヤエルが再度早撃ち勝負を敢行します。
双方とも傷を負っているんで、対等な条件といえるでしょう。次元の怪我だって、1日や2日でどうにかなるもんじゃないし。
臨海の地ゆえに、「次の風が収まったら勝負だ」――立ち会ったルパンのこのひとことで、勝負が始まります。
沈黙の中、やがて風は収まり、双方逆手で拳銃に手をかけ、そして――





「早撃ち自体はそっちが有利だ。だが、弾丸の重量からして、(双方のそれがぶつかれば)軽いおまえの弾のほうがより軌道を外れる」



まあ、これは「アニメだから」といえるんでしょうが(笑)、素直に「相手の放った弾丸に当てることができる次元すげー!」って思うことにします。たしかに、狙ってできればすごいことですし、なにより次元の上の台詞がね(まあ、これもうろ覚えですが)。

そんなわけで、エンディング。
不二子と別れ、夕焼けの色が反射している海を見つめながら、佇むルパンと次元。

ルパン「カラミティファイルをマスコミに渡しちまっていいのかい?」
次元「・・・これでタバコがうまくなる」

ふたりしてタバコを吸いながらね、このやりとり。なんか夕方再放送やってたTVシリーズを彷彿させられる(笑)。
で、そのあと、エンドロールを挟んで、とっつぁんがちょっとだけ登場。
雨の墓地にて、ルパン、次元、不二子の墓標(ルパンと不二子の分も、多分ヤエルが作ったんでしょう。ルパン暗殺の依頼については、不二子もセットだったのかと)を見つめながら、部下たちにひとこと「行くぞ」――これカッコよかったなぁ。山ちゃんの演技力もあって。
演技といえば、沢城みゆきの演じる不二子ちゃん。この沢城不二子ちゃんって、





なんつーか、かわいいよね(笑)。



もちろん、エロい部分もエレガントな部分もあるんだけど、何となくハイティーンから20代の女の子キャラっぽい声色や口調もたまに見せてくるって感じで。
まあ、不二子ちゃんって元々(前任者の増山江威子が演じてた彼女も)20代だろうし、っていうか、それだけオレが年取ったってことなんでしょうが(笑)。

そんなわけで、「次元大介の墓標」レビューでした。久しぶりに新作アニメのBD買うつもりです(笑)。






あ、そういえば――エンドロール直後、とっつぁんが出てくる前、





マモーが出てきました。



こりゃ、今回や「峰不二子という女」路線のルパン、今後もありますぜ(笑)。
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映画「ベイビー大丈夫かっ BEAT CHILD」

2013-11-17 20:35:54 | 映画
(2021年8月22日、ちょっとだけ修正)

先日、見てきました。

出演順は、以下のとおり。

THE BLUE HEARTS
RED WARRIORS
岡村靖幸
白井貴子
HOUND DOG
BOφWY
THE STREET SLIDERS
尾崎豊
渡辺美里
佐野元春


これ、錚々たるメンバーだよなぁ。80年代半ばから後半は、この人たちに加え、バービーボーイズ、米米CLUB、TM NETWORK、聖飢魔Ⅱ、REBECCA、プリプリ、ジュンスカ、ユニコーンなんかがいたんだから、このころというのは邦楽が最も元気だった時代かもしれませんね。「綺羅、星のごとく」ですよ。
まあ、87年8月22日から23日に行われたもので、熊本県の南阿蘇の特設ステージで行われた、屋外オールナイトフェスの模様を中心に、映像で流したものなんですけどね。
ってかね、




一番凄いのは客(笑)。



当日、台風が直撃して、雨風半端ない状況でした。雨粒が太くて大量。地面泥だらけ、ってか、





濁流(笑)。



そんな中、オールナイトだもんなぁ。
オレも単車乗ってたからわかるけど、夏でも深夜に屋外で雨降られると、めっちゃ寒い。そりゃ、女の子はぷっ倒れますよ。急遽、近隣の体育館を開放して、体調悪くなった人たちを搬送したんですが、男の子もかなり運ばれてた模様です。
そんなイベントなのに、主催者側のプロデューサーが出てきて、




「中止はしません。我慢してください」(笑)。


この映画の最後で、本人が謝ってました(笑)。

で、ライブシーン。
トップバッターのブルハは、もうヒロトがキレキレ。きち○いみたいだった(笑)。
「リンダリンダ」はもちろん、「人にやさしく」が懐かしかった。ガンバレ! (笑)
お次に紹介するのは、岡村靖幸。この人もキレっキレ。っつーか、この人こそ、きち○いじみてた(笑)。
ダンスが半端ない。「ヴォーカリストというよりダンサーなんじゃないの?」って思っちゃうほど(笑)。
で、この人ならではのMC――




ボクがいまなに考えてるか知ってる? 君とセックスしたい!





こんなことを素で言えるのは、80年代の岡村靖幸だけです(笑)。

続く白井貴子のとき、丁度雨風強くなってね。それまではさほどでもなかったんですが(ってか、ブルハのときは全然降ってなかった)。
この影響で、ギターぶっ壊れました。ギター本体かアンプかはわかりませんが。リズムだけで歌ったんじゃないかな。
にしても、白井貴子の客への気遣いは立派。「大丈夫?」くらいしか言えてなかったけど、誠意がにじみ出てた。当時はこういう姉御肌な女性ロッカー、多かったもんね。

ドッグの大友康平はイケメン。意外と、“男前”というよりは“ハンサム”。当時の言葉でいえばね。まあ、「甘いマスク」っていえると思う。
中身はもちろん、硬派で兄貴気質な人ですけどね。
で、やっぱ贔屓目なトコもあるだろうけど、氷室もカッコいい(笑)。
まあ、BOφWYの出番については、数年前に出た彼らのDVDに収録されてるんで、この日の模様も「BOφWYを通じて」知ってはいたんですけどね。
で、この映画のタイトルにもなってる「ベイビー大丈夫かっ」ってのは、出番の冒頭でヒムロックが口にした言葉だったんだってね。前述のDVD引っ張り出すのも面倒なんで、確認はしませんが(笑)。
他はみんな三曲ずつのダイジェストだけど、BOφWYだけなぜか四曲のダイジェスト。ホンキー(氷室&布袋の腿上げあり)、「DREAMI’N」「NO.NY」「ONLY YOU」のダイジェストでした。
四人とも、雨風をもろともせず、貫禄のステージング。ただ、ちょっと笑っちゃったのが、





強風暴雨に曝されても、こわい顔したまま直立不動を貫く松井恒松(笑)。



これはちょっとシュールだったかも(笑)。
まあ、BOφWYの出番についてはね、彼らのDVD-BOX「BOφWY・DVD-BOX」に収録されており、以前、テキストサイトのほうで記事を書いたんですが・・・リンク切れになっていることもあって、そのうち、こっち(ブログ)に再アップできたらな、なんて思ってます。

尾崎のヴォーカルはマジ、ソウルフル。魂の叫び。ファンが熱狂してたのもわかる。
あれはカリスマになりますよね。
渡辺美里は、個人的にファンだったこともあって、当時の思い出がフラッシュバックし、涙出そうになった(笑)。♪わかり始めたマーイ、レボリューション~、ってね(笑)。

最後になりますが。
これ、DVD化、BD化しない予定のようですね。まあ、いまとなってはね、いろいろと権利の問題ありますからね。
ちょっと残念かな。
コメント
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