まあ、DVDマガジンもラストということなんでね。久しぶりにレビューしますかね。
>狙撃
タカが殺し屋に狙われます。当初は銀星会の差し金と思っていたタカとユージですが、銀星会は絡んでなく、横浜(関東)への進出を目論んでいた須藤組の差し金でした。
その殺し屋としては、須藤組に娘を人質に取られていたがための行動だった、と。
で、その殺し屋はタカとユージとの銃撃戦の際、偶然、車に撥ねられるんですが、直後、ふたりはその事実に気づき・・・
この回はね、まず、
銀星会会長の長尾を演じる室田日出男の演技が光ります。
やっぱ、このころのヤクザの組長役演じる俳優は、貫禄がある。
「鷹山さん・・・妙なイチャモンつけてもらいたくねぇな」と、最初はソフトに(っていっても、ドスきいてるけど/笑)語りかけるんですが、その後、
「冗談じゃねぇよ。ワシらかマジで取っ掛かってたら、あんた、いまごろこの世にいねぇよ」
この言い回しは、ホントに貫禄ありました。直後、タカがぶちギレるのも無理はない(笑)。
その後、前述の「殺し屋は娘を~」が判明し、殺し屋にタカ暗殺を指示した黒幕を上げるために、偽装として、ユージがタカを狙撃し、射殺したことにします。
その直前、狙われているために誰も付き合ってくれないタカのために、食事を付き合ってあげたユージが、念入りに防弾チョッキ着込んでたのに笑った(笑)。
その際、やはりタカが狙撃されたんですが、それをかばってもろに正面から弾丸受けるユージ(笑)。ここ、笑うトコではないのかもしれんけど、弾丸食らったときのユージのアクションがなんか妙に(いくら防弾チョッキ着てるからって/笑)。
それはともかく、いろいろ不安を抱えながらも(地下の射撃訓練所にて、「胸狙えよ、頭じゃなくって」「いまのは胸狙ったの」/笑)、タカの偽装暗殺に成功するユージ。これにより、殺し屋の娘が解放されると思いきや・・・
前述のとおり、黒幕は銀星会ではなく、須藤組という新興ヤクザであったことから、事態はそう簡単に幕引きとはいきません。
横浜進出を企てる須藤組にとって、邪魔なのはタカと銀星会。タカがいては仕事がやりづらく、銀星会があってはそもそも横浜に手を出すことができない。それゆえに、
銀星会会長長尾の暗殺を指示します。
このまま放置していたら、殺し屋の娘の命が危ない。このため、捜査への協力ということで、近藤課長が長尾に頭を下げます。その条件が、「鷹山刑事を左遷する」。
銀星会にとってはこれ以上の取引はない――そう思われたものの、長尾はもうひとつ条件を出します。
タカ「長尾、もうひとつの条件ってのは何だ?」
長尾「あんたにな、この場で土下座をして詫びを入れてもらいてぇんだ」
ユージ「コイてんじゃねぇよ!」
課長(ユージを制止しながら)「それだけは断る」
そりゃ、警察としてヤクザに土下座なんてできねぇよなぁ。部下に土下座させるなんてあり得ない。
ここは長尾と近藤課長がよかったです。
長尾としても、前述の「ワシらがその気になれば」ってのはたしかにそのとおりなんで、ぶっちゃけ、相手がどう出ようと構わなかったんで、「土下座」なんて相手の面子を潰すようなことをあえて口にしたんでしょう。
近藤課長もそれを察してたから、努めてソフトに「それは断る」。
ただ、タカはそれでも捜査のために土下座します。一度車に戻った際、課長に申し出たうえで(近藤課長としても、先ほどの回答とは矛盾するが、「ここはやりたいようにやらせてみよう」って感覚で黙認したんでしょう)。しかし、そこはヤクザ。
「土下座が条件だったのはさっきまでの話だ」
ということで、タカの土下座を無視します。これにより、タカのプライドはズタズタになり、クールを気取ってはいても根は荒々しいタカゆえに、長尾への報復を考えます。
舞台は港署に変わり、ユージたちが須藤組を追うために出て行ったあと、タカはひとり、警察手帳を置いて・・・
それを止めるため、覆面パトカーを走らせ、急ぐユージ。
すでに銀星会近くのビルの屋上にて、ライフルを手に長尾の外出を待つタカ・・・
スコープの中に長尾の姿が現れた瞬間、
ユージの手のひらにより、スコープが遮られる。
ここは久しぶりにハードボイルドでしたね。ユージに肘鉄食らわせて、あくまで狙撃を決行しようとするタカと、結局長尾を逃してしまったことから乾いた笑い声を出すタカを殴るユージ。こういうちょっとした感じのハードボイルドが、あぶ刑事の醍醐味でしょう。それと、次回(最終回)予告のユージのハイテンションぶりも(笑)。
>悪夢
「殺されそうです。助けてください!」という110番通報が入るも、強盗犯を追っていたため、その通報のあった電話ボックスの目の前を走行するものの、そちらへは対応できなかったタカとユージ。その後、パパとナカさんがその電話ボックス付近で男の死体を発見する。
男の身元が山中一郎というガードマンと判明したあと、ユージが何者かに狙撃される事件が発生。狙撃地点には山中のアドレス帳が残されていた。
これはね、話としてはおもしろいのよ。ただ・・・後の「まだまだあぶない刑事」にも通じるのかもしれないけど、あぶ刑事でこういうファンタジー的要素はねぇ・・・
まあ、それでも見所はたくさんありましたよね。
「横浜の街を舞台にした銃撃戦」――しかもいろんな場所でね。横浜の人間としては、それだけでもうれしい(笑)。
また、山中(?)による港署襲撃、久しぶりに見せるトオルの新人類(死語)ぶり、カオルの軽妙さ、そして、
タカ、最後のバイクシーン。
これ、カッコよかったよなぁ。
最初は追走してたんだけど、銃撃受けた山中がスピンターンして、
数秒、正面切って睨み合って――ここでBGMが一旦途切れる演出が心憎い!
で、BGMの再開と同時に、アクセルを回すタカとアクセルを踏み込む山中。
すれ違いざまにぶっ放すタカ。
これぞあぶ刑事ですよね(笑)。タカのバイクシーンとユージのランニングショットこそ、あぶ刑事の醍醐味。
で、話を戻すと、それでも死体として発見されることもなく、それでいて逃げた形跡もない山中。このため、タカとユージは逮捕を諦め、退治する決意を固めます。
昔馴染みの少女が自殺をほのめかすような電話をかけてきたため(オチとしては、彼氏とケンカした腹いせだったんですが/笑)、その少女を探していたカオルが、その過程で、米軍キャンプの跡地に辿り着いたところ、たまたま山中を発見。銃撃戦(まあ、カオルなんで後退しっぱなしでしたが/笑)の中、タカとユージが救援に駆けつけます。
そして、キャンプ跡での銃撃戦のあと、運河方面へ。
やがて、山中はボートに乗り、一度退却しようとするも、タカとユージはあくまでここで決着をつけようとします。
山中の向かう先にハーバーがある。ということは、かなり入り組んだ所まで車で入っていける――その考えのとおり、突堤まで入り込んで、山中を銃撃するタカとユージ。ふたりの弾は山中に命中するも、山中は海に落下するでも、ボート上で息絶えるのでもなく、瞬時に姿が消失します。まるで、元々幻影であったかのように。
すべてが謎に包まれる犯人。あるいは、「知らぬうちに数多くの恨みを買ってしまっている警察に対する怨念」のようなものが具現化したものなのかもしれない。
突堤で静かに佇むふたり。やがてユージが口を開き――
ユージ「こわくなったんじゃねぇのか?」
タカ「なにが?」
ユージ「刑事の仕事」
タカ「全然。おまえは?」
ユージ「こんな楽しい遊びはないね」
タカ「ロクな死に方しねぇぞ」
ユージ「タカもな」
そしてラストシーン――
まあ、あとはね。こちらやこちらのほうでも語ってますんで、よろしかったら(笑)。
そんなわけで、最後のあぶ刑事DVDマガジンでした。
あ、そうそう、「もっと」のDVDマガジンですが・・・やっぱ買っちゃうかも(嘘ついてごめんなさい/笑)。
>狙撃
タカが殺し屋に狙われます。当初は銀星会の差し金と思っていたタカとユージですが、銀星会は絡んでなく、横浜(関東)への進出を目論んでいた須藤組の差し金でした。
その殺し屋としては、須藤組に娘を人質に取られていたがための行動だった、と。
で、その殺し屋はタカとユージとの銃撃戦の際、偶然、車に撥ねられるんですが、直後、ふたりはその事実に気づき・・・
この回はね、まず、
銀星会会長の長尾を演じる室田日出男の演技が光ります。
やっぱ、このころのヤクザの組長役演じる俳優は、貫禄がある。
「鷹山さん・・・妙なイチャモンつけてもらいたくねぇな」と、最初はソフトに(っていっても、ドスきいてるけど/笑)語りかけるんですが、その後、
「冗談じゃねぇよ。ワシらかマジで取っ掛かってたら、あんた、いまごろこの世にいねぇよ」
この言い回しは、ホントに貫禄ありました。直後、タカがぶちギレるのも無理はない(笑)。
その後、前述の「殺し屋は娘を~」が判明し、殺し屋にタカ暗殺を指示した黒幕を上げるために、偽装として、ユージがタカを狙撃し、射殺したことにします。
その直前、狙われているために誰も付き合ってくれないタカのために、食事を付き合ってあげたユージが、念入りに防弾チョッキ着込んでたのに笑った(笑)。
その際、やはりタカが狙撃されたんですが、それをかばってもろに正面から弾丸受けるユージ(笑)。ここ、笑うトコではないのかもしれんけど、弾丸食らったときのユージのアクションがなんか妙に(いくら防弾チョッキ着てるからって/笑)。
それはともかく、いろいろ不安を抱えながらも(地下の射撃訓練所にて、「胸狙えよ、頭じゃなくって」「いまのは胸狙ったの」/笑)、タカの偽装暗殺に成功するユージ。これにより、殺し屋の娘が解放されると思いきや・・・
前述のとおり、黒幕は銀星会ではなく、須藤組という新興ヤクザであったことから、事態はそう簡単に幕引きとはいきません。
横浜進出を企てる須藤組にとって、邪魔なのはタカと銀星会。タカがいては仕事がやりづらく、銀星会があってはそもそも横浜に手を出すことができない。それゆえに、
銀星会会長長尾の暗殺を指示します。
このまま放置していたら、殺し屋の娘の命が危ない。このため、捜査への協力ということで、近藤課長が長尾に頭を下げます。その条件が、「鷹山刑事を左遷する」。
銀星会にとってはこれ以上の取引はない――そう思われたものの、長尾はもうひとつ条件を出します。
タカ「長尾、もうひとつの条件ってのは何だ?」
長尾「あんたにな、この場で土下座をして詫びを入れてもらいてぇんだ」
ユージ「コイてんじゃねぇよ!」
課長(ユージを制止しながら)「それだけは断る」
そりゃ、警察としてヤクザに土下座なんてできねぇよなぁ。部下に土下座させるなんてあり得ない。
ここは長尾と近藤課長がよかったです。
長尾としても、前述の「ワシらがその気になれば」ってのはたしかにそのとおりなんで、ぶっちゃけ、相手がどう出ようと構わなかったんで、「土下座」なんて相手の面子を潰すようなことをあえて口にしたんでしょう。
近藤課長もそれを察してたから、努めてソフトに「それは断る」。
ただ、タカはそれでも捜査のために土下座します。一度車に戻った際、課長に申し出たうえで(近藤課長としても、先ほどの回答とは矛盾するが、「ここはやりたいようにやらせてみよう」って感覚で黙認したんでしょう)。しかし、そこはヤクザ。
「土下座が条件だったのはさっきまでの話だ」
ということで、タカの土下座を無視します。これにより、タカのプライドはズタズタになり、クールを気取ってはいても根は荒々しいタカゆえに、長尾への報復を考えます。
舞台は港署に変わり、ユージたちが須藤組を追うために出て行ったあと、タカはひとり、警察手帳を置いて・・・
それを止めるため、覆面パトカーを走らせ、急ぐユージ。
すでに銀星会近くのビルの屋上にて、ライフルを手に長尾の外出を待つタカ・・・
スコープの中に長尾の姿が現れた瞬間、
ユージの手のひらにより、スコープが遮られる。
ここは久しぶりにハードボイルドでしたね。ユージに肘鉄食らわせて、あくまで狙撃を決行しようとするタカと、結局長尾を逃してしまったことから乾いた笑い声を出すタカを殴るユージ。こういうちょっとした感じのハードボイルドが、あぶ刑事の醍醐味でしょう。それと、次回(最終回)予告のユージのハイテンションぶりも(笑)。
>悪夢
「殺されそうです。助けてください!」という110番通報が入るも、強盗犯を追っていたため、その通報のあった電話ボックスの目の前を走行するものの、そちらへは対応できなかったタカとユージ。その後、パパとナカさんがその電話ボックス付近で男の死体を発見する。
男の身元が山中一郎というガードマンと判明したあと、ユージが何者かに狙撃される事件が発生。狙撃地点には山中のアドレス帳が残されていた。
これはね、話としてはおもしろいのよ。ただ・・・後の「まだまだあぶない刑事」にも通じるのかもしれないけど、あぶ刑事でこういうファンタジー的要素はねぇ・・・
まあ、それでも見所はたくさんありましたよね。
「横浜の街を舞台にした銃撃戦」――しかもいろんな場所でね。横浜の人間としては、それだけでもうれしい(笑)。
また、山中(?)による港署襲撃、久しぶりに見せるトオルの新人類(死語)ぶり、カオルの軽妙さ、そして、
タカ、最後のバイクシーン。
これ、カッコよかったよなぁ。
最初は追走してたんだけど、銃撃受けた山中がスピンターンして、
数秒、正面切って睨み合って――ここでBGMが一旦途切れる演出が心憎い!
で、BGMの再開と同時に、アクセルを回すタカとアクセルを踏み込む山中。
すれ違いざまにぶっ放すタカ。
これぞあぶ刑事ですよね(笑)。タカのバイクシーンとユージのランニングショットこそ、あぶ刑事の醍醐味。
で、話を戻すと、それでも死体として発見されることもなく、それでいて逃げた形跡もない山中。このため、タカとユージは逮捕を諦め、退治する決意を固めます。
昔馴染みの少女が自殺をほのめかすような電話をかけてきたため(オチとしては、彼氏とケンカした腹いせだったんですが/笑)、その少女を探していたカオルが、その過程で、米軍キャンプの跡地に辿り着いたところ、たまたま山中を発見。銃撃戦(まあ、カオルなんで後退しっぱなしでしたが/笑)の中、タカとユージが救援に駆けつけます。
そして、キャンプ跡での銃撃戦のあと、運河方面へ。
やがて、山中はボートに乗り、一度退却しようとするも、タカとユージはあくまでここで決着をつけようとします。
山中の向かう先にハーバーがある。ということは、かなり入り組んだ所まで車で入っていける――その考えのとおり、突堤まで入り込んで、山中を銃撃するタカとユージ。ふたりの弾は山中に命中するも、山中は海に落下するでも、ボート上で息絶えるのでもなく、瞬時に姿が消失します。まるで、元々幻影であったかのように。
すべてが謎に包まれる犯人。あるいは、「知らぬうちに数多くの恨みを買ってしまっている警察に対する怨念」のようなものが具現化したものなのかもしれない。
突堤で静かに佇むふたり。やがてユージが口を開き――
ユージ「こわくなったんじゃねぇのか?」
タカ「なにが?」
ユージ「刑事の仕事」
タカ「全然。おまえは?」
ユージ「こんな楽しい遊びはないね」
タカ「ロクな死に方しねぇぞ」
ユージ「タカもな」
そしてラストシーン――
まあ、あとはね。こちらやこちらのほうでも語ってますんで、よろしかったら(笑)。
そんなわけで、最後のあぶ刑事DVDマガジンでした。
あ、そうそう、「もっと」のDVDマガジンですが・・・やっぱ買っちゃうかも(嘘ついてごめんなさい/笑)。