時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ゴールデンスランバー 4

2010-02-06 | 映画
2年前
トップアイドル・凛香の窮地を救い
一躍
時の人となった男
青柳雅春・30歳
職業・数ヶ月前まで宅配便の配達ドライバー

青柳は
大学時代のサークル仲間・森田森吾に
釣りに行こうと誘われ
待ち合わせをしていた



折りしも
金田首相の凱旋パレードが行われる日

おまえ
最近ビラ配りなんかしてないか?

してない

それじゃ
最近
新しい知り合いとか出来てないか?

…(そう言えば…)

おまえ
オズワイルドにされるぞ!

???



突如鳴り響く爆発音

どんなに惨めでもいい
人は
生きてなんぼだ!

爆発音を合図に
四方から青柳たちを乗せた車に
近寄ってくる警察官達…

逃げろ青柳!

車から飛び出した青柳に向って叫ぶ森田

銃を構えた警官たちが
青柳目掛けて
引き金を引こうとした瞬間
森田の乗った乗用車が
爆発した



訳がわからぬまま
取りあえず
大学時代の後輩・カズの元へ
身をよせた青柳だったが

本人もまったく覚えのない
‘証拠映像’とやらが
次々にテレビ画面に現れ
青柳は
自分を犯人に仕立てる巧妙な陰謀が
立てられていた事を知る



‘首相暗殺’
無実の罪を着せられた青柳の逃亡先を
予想していたかのように
先回りしている警察

警察によって仕組まれた犯罪から
無力な一般ピープルは
逃れることが出来るのか!?



タイトルの
「ゴールデンスランバー」は
ビートルズの「アビーロード」の中の一曲
当時バラバラだったメンバーを
つなぎとめようというポールの思いが
この作品では
かつての友人達との絆を
象徴する存在として使われているそうです



相変わらず
伊坂幸太郎作品
映画化されてますね~

これ
滅茶苦茶面白かったですよ

逃亡をテーマにした映画としては
ハリソンフォード主演『逃亡者』がありますけど
あちらは
舞台がアメリカです
一方
青柳雅春は
仙台市内にすむ
ごくごく普通の男です
自らの頭脳と勇気と信念&体力を駆使し
単身
真犯人を突き止めようなんて~ことはいたしません
ひたすら
逃げるのみ!
‘逃亡’と言うより‘逃走’



青柳君
何やってんの…

大学時代の恋人
現在は
別の男性と結婚し
七美という4歳の娘の母・樋口晴子は
テレビのニュースをみて
呆然となる

晴子の脳裏に
学生時代が蘇る

…青柳くんが
犯人であるハズがない!



青柳逮捕に躍起になった警察官が
後輩のカズに暴力を振るい
そんなカズを助けんと
単身カズの自宅へ向う青柳…

…先輩が僕を助けてくれた
先輩は罠にはめられてる

あんた達に
息子の何が解る!
俺は
あいつが生まれる前から知ってるんだ
あいつは犯人じゃない!

面白そうだなぁ~と思ってさ!
っと
連続殺人事件の犯人キルオまでもが
青柳に協力的



友達の友達は
みな友達だ
仙台市内に広げよう
友達の‘輪’


みたいな…

警察の捜査網青柳雅春を支援‘友達の輪’

過去・現在・半過去・未来と
場面が目まぐるしく飛びながら
話が進んで参りますが
それがとても違和感なく
むしろ余りの自然な流れにびっくり

晴子夫婦&七美家族が
デパートのエレベーターに乗り込むと
そこに不可思議な男の姿…
最後の最後に明かされる事実

パズルがピタっとハマる爽快感
そ~なんだぁ~


絶妙な
伊坂ループが体験できますよ



涙もろくて
人を疑おうともせず
そんなんで
よく生きてこれたね~キャラの
青柳雅春役を
堺雅人さんが魅了的に演じてくれてます
キョトンとした雰囲気…
ドンピシャのハマり役です

警察庁・警備局総合情報課・課長補佐・佐々木一太郎は
香川照之さんが演じております
も~匠的な演技

断トツですこの二人!
上映時間が2時間20分近くありますが
長さを感じさせません