時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

飛龍伝2010 ラストプリンセス

2010-02-21 | 舞台/役者
あの時
学生たちの間を吹き抜けた革命運動の嵐
ひとりの女が
全共闘の委員長に祭り上げられた

女の名は
神林美智子

利用したのは
学生運動のカリスマ・桂木順一郎
作戦のために
敵対する機動隊員
山崎一平のもとへと美智子を送りこんだ

しかし
いつしか二人は深く愛し合うようになっていた
激しい闘争の日々に芽生えた
許されぬ愛
揺れ動く3人の心
しかし運命の戦いの日は近付き…

先日
新橋演舞場で『飛龍伝』
観劇してまいりました

初演以来
3回程再演されております(たぶん)
神林美智子を演じた
歴代の女性は
富田靖子
石田ひかり
牧瀬里穂
広末涼子

そして
栄えある5代目神林美智子を
黒木メイサが演じました



演技力はあるけど歌とダンスが…
歌は上手いけどダンスと演技が…
ダンスはいいけど演技と歌がが…
全部…
何処かしら欠けるモノがありました
ですが
黒木メイサ演ずる神林美智子は
演技・歌・ダンスと
高ポイントです
小生のイメージする神林美智子に
限りなく近い
何と言っても眼力が違う!

一方
山崎一平役…
徳重聡
正直笑った
徳重ファンの方には
大変申し訳ありませんが
どうみても‘うどの大木’
そう
あれほど自分身体をコントロール出来ず
なんともまぁ~切れのない動き
遠心力に体が耐えられず
ダンスの軸はふらつくし…

ですが必死に
他のメンバーに着いていこうとする
(けどついていけない)
一生懸命さは伝わって来ました
なんだか
‘許してやるか’見たいな雰囲気(笑)

とは言え
舞台映えする方ですし
ダンスは無理としても
舞台でアクションもこなせるように
体作りに励めむと
いいんじゃない??

ですが
演技に関しては
結構頑張っていたと思います
朴とつな
山崎一平の雰囲気は
出せていたと思います



この作品は
最初から最後まで
役者のテンションがめちゃ高く
常にテンパッテル状態で進行していきます
血管切れそうな…
そして
舞台から発するパワーが
問答無用
有無を言わさず
観客を巻き込んでいきます
これでもかぁ~!!って(笑)

学生運動?
闘争?安保?
平成生まれには
解らん世情背景かもしれません
昭和生まれの小生も
よう解らん(^_^;)
2010年ヴァージョンと言うことで
原発やら沖縄やら
社会が抱える問題や闇の部分を
ストーリーに織り込んで
たたみ掛けて
支離滅裂的な…

つかこうへい氏の内なるパワー
魂の叫び
語りつくせぬ想いが
練り込められた怒涛の作品とも言えます

その世界感を
役者陣がどう表現していくか!
つかこうへい役者陣
桂木順一郎や山崎一平を演じてきた役者筧利夫さん・春田純一さん
比較しちゃいけないとは思いつつ
筧利夫さん・春田純一さんに軍配が…
強烈でしたからあの演技…


たぶん
何やかんや言って
『飛龍伝』
全部観劇しているような気がする…

実は
本日が東京公演の千秋楽なんです
行きますσ(^^;)