探偵倶楽部 121

探偵倶楽部
それは
政財界のVIPのみを会員とする調査機関

会社社長が風呂場で感電死した
電気コードを用いた
家政婦の犯行と処理されるが
疑問を感じた社長夫人は
探偵倶楽部に調査を命じ…
　　　　　　　　　　　　　「偽装の夜」より

ほか
「罠の中」
「依頼人の娘」
「探偵の使い方」
「薔薇とナイフ」
が収録されています

久しぶりの東野圭吾作品です
VIP専用の会員制調査機関が
事件を迅速かつ冷静に解決に導いていく
30代半ばの男・二階堂匠と
助手を務める20代後半と思しき女・漆原こずえ

眉目秀麗・容姿端麗
その上、
頭脳明晰・文武両道？
完璧な探偵＆助手が
会員であるオーナーたちからの依頼を
沈着且つ冷静
しかも迅速解決していきます

最後の最後まで
二階堂匠と漆原こずえの
バックボーンが見えてこない！
謎のままです

完璧過ぎる
二階堂＆漆原女史ですが
会員のレベルを下げ過ぎた為に
事件解決の手助けをする筈が
逆に
依頼主の
犯罪の片棒を
担がされることになってしまった
（「探偵の使い方」）
なんてストーリーもありまして
読み終えたあと
気持ちが萎える事が多かったけれど
久しぶりに
楽しく本を閉じることが出来た


先月あたり
「偽装の夜」がドラマ化されたそうで
見てみました

谷原章介扮する二階堂匠は良いとして
松下奈緒さんが演した漆原こずえ
あれはいただけない

何故
原作通りのキャラにしなかったんだろう…