ウォール・ストリート 2

2001年
証券詐欺からマネー・ロンダリング
不正なやり口により刑務所に服役した
ゴードン・ゲッコー

これまでとは違う別人となって
連邦刑務所の門の外へ出てきた彼は
もはや
ウォール街の王ではない



出所したものの
髭は伸び
髪もぼさぼさ
彼を迎える人は誰もいない

ゴードン・ゲッコーが
ウォール街から姿を消しても
かつての同僚達は
多額になった財産作りに余念がない

8年間を刑務所の中で過ごしたゲッコーは
今や孤独なアウトサイダー



2008年
ウォール街の若き金融マンジェイク・ムーアは
由緒あるケラー・ザベル・インベストメンツで大金を儲けていた

一方
ジェイクの恋人のウィニーは
父であるゴードン・ゲッコーゴードンに欠けている
理想主義に基づいたジェイクの情熱
‘環境保護エネルギーへの投資’を支持していた

すべてが順調に進み
満ち足りた生活を送っていたが
多額の負債を抱えているという噂が流れたせいで
ケラー・ザベル社の株価は突然暴落
会社が突然破綻

その上
心の師である経営者が
地下鉄に飛び込み自殺すると言う
衝撃的な現実を突きつけられた



ある日
ウィニーに内緒で出かけた
ゴードン・ゲッコーの講演会で
彼に魅了されたジェイク

娘の恋人と名乗り
ゲッコーに近づいたジェイクは
彼から
ケラー・ザベル社の破綻が
金融業界の黒幕
ブレトンの陰謀だと聞かされる

ジェイクは
ケラー・ザベル社没落のうらみをはらすため
ゲッコーは
ウィニーとの関係を復活させるために
互いに同盟を結んだ二人…



本能の赴くままに
‘欲望’を追及し
卓越した頭脳とあらゆる手段で
虎視眈々と復活を目論むゲッコー

そんな
ひと筋縄ではいかない
ゲッコーとの駆け引きによって
愛の強さを試されるジェイコブとウィニー

3人に微笑むのは女神か
それとも悪魔か
尽きせぬ欲望と愛憎の行き着く果てには
このうえなくスリリングで
ドラマチックな結末が待っていた…



『ウォール街』の続編として制作された作品なんですね
活気のないと申しますか
精彩を欠いた
アメリカ金融業界を垣間見たような…
ゴードン・ゲッコーと言う
強烈なカリスマ性をもった人物が
金融業界に返り咲きつつ
派手に引っ掻き回して
それを
ジェイコブがぶっ壊す！
みたいな流れを想像していたんですけどね…

ゲッコーが
家族愛に
目覚めた好人物に落ち着いてしまったり
不動産業に
のめり込んでいたジェイコブの母親が
突然
病院の看護スタッフとして
地道に働きだしてるし…

この見事なまでの変わり様…
腑抜けとまでは言いませんが
誰も彼もが
地道に真面目に
生きていこうと善人に転化
丸く収め過ぎているところが微妙～

でも
ラストの誕生日会は
しっかり富裕層のそれ！
なんか
矛盾してる



数年前なら
資本提携の相手として
日本人が登場する場面は
しっかり
中国人にチェンジしてました

勢いのないアメリカ
形を変え
名を代えて
それでも金融の世界は
堂々巡りを繰り返す

人の欲が招いた金融パニックに
人が翻弄されていく
それに気づくいているのかいないのか

人とは
おかしな生き物でございます



オリバー・ストーン監督の作品って
こんなんでしたか？

なんか

イメージが違う

拍子抜け