時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

居眠り磐音 江戸双紙43 ~徒然ノ冬~17

2013-06-20 | 読書
師走の空に奴凧が舞い
江戸に年の瀬の風情が漂う頃
小梅村の坂崎一家と尚武館の門弟衆は
田沼一派の手にかかり矢傷を負った
霧子の回復を願う日々を送っていた

幕閣内では
田沼意知が若年寄に昇進し
田沼父子の権力が頂点を極める中
磐音らは
未だ眠りから覚めない霧子を
小梅村に移送するため
若狭小浜藩江戸藩邸を訪れるが…



竹村武左衛門の嫡男
早苗の弟でもある
問題児・修太郎が
本所吉岡町裏に住む御家人
別名天神髭の百助こと
鵜飼百助に
弟子入りすると言う
意外な展開になっております

修太郎の一軒が
このまま
落ち着いて
問題勃発とならぬよう
願いたいものであります

何故なら
出羽国の
紅花問屋・前田屋内蔵助のもとへ嫁いた奈緒に
三度?四度の試練!?
旦那さんが
身罷ってしまったのであります
馬に蹴られて
半身不随になると言う
設定もどうかと思っておりましたが
亀之助・鶴次郎・お紅と言う
3人の子供たちもいるのに
大した出番も見せ場もなく
シリーズから抹殺されようとは…
余りにも惨い扱い

佐野家の家系図を騙し取り
経歴改ざんどころか
家系図改ざんをしでかしている
田沼意次に対し
佐野家当主・善左衛門が
今回も
浅はかな行動を…
ご本人は登場せずですが
弥助に命を救われております
田沼家の存亡にかかわる
重要なキーマンでありながら
そのポジションを
活かすことなく
存在させることに
意味があるのかと
思いたくなる人物です

旗本松平喜内の次男・辰平が
紀伊藩五家のひとつ
御付家老三浦の仕官!?
筑前福岡城下の箱崎屋次郎平の三女
お杏さんとの
恋花はど~なる!?


それぞれに
キャラクターたちが
成長を遂げております


今回のメインは
霧子さんです!
前作
田沼意次の放った刺客
起倒流鈴木清兵衛一門の襲撃を受けた
豊後関前藩跡継ぎ
福坂俊次を助けるため
矢傷を受け
その矢に塗られていた毒により
瀕死の状態に陥った霧子さんが
桂川甫周国瑞や中川淳庵の治療により
何とか一命を取り留め
そして
神憑り的展開で
目覚めると言う
この流れ!
雑賀衆のくノ一として
過酷な人生を歩んできた霧子さんが
磐音と出会い
人生の方向を
大きく変えたのは述べるまでもありませんが
今回の復活以降
三度
人生の岐路に立ち
新たな方向性が見えて参りました
そうです!
土佐藩近習目付重富百太郎の次男
利次郎との関係がぁ~~~

あぁ~
楽しかった