時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子Ⅲ 38

2014-09-16 | 読書
自殺とされた
夫・雅也の死の真相に迫る
警視庁上野署
組織犯罪対策課捜査官・八神瑛子
警察による証拠改ざんの疑いが増す中
執念で掴んだ手がかりは
新宿署の五條の存在だった
権威と暴力で
闇社会を支配する五條に
八神瑛子は
命を賭した闘いを仕掛ける。
硝煙の彼方に
追い求めた真実は見えるのか?
美しくも
危険すぎる女刑事が疾走する
警察小説シリーズ
壮絶なクライマックスへ突入



前作
アウトクラッシュでは
メキシコから
殺し屋グラニソなる
とんでもにゃい人物を
登場させ
派手な戦を展開させました

最後を飾る
悪役キャラクターは
どんな奴かと思いきや…

警視庁新宿署
組織犯罪対策課・五條隆文
マル暴の前は
公安一課に属した
強者でした
強烈でした


雅也の死の真相に
深く係わっているであろう
設楽武志の行方を探す
八神瑛子は
自分と同じように
設楽の行方を
捜している存在に気付きます
そして
同僚でもある
新宿署
組織犯罪対策課・倉部の協力を得て
真相に近づいた時…

おぉ~~~

印旛会系千波組の
甲斐道明との絡みが
ちょこっとしたなかったのが
少々残念でございました

がぁ~

姐さんの天敵とも言える
警視庁上野中央警察署
署長・富永昌弘が
まぁ~
良い味出してます!
鋭い洞察力と
直観力で
八神姐さんの窮地を
救ってくれました
その姿は
情けないモノでしたが…

夫・雅也の
死の真相に辿り着き
無事事件を解決した
八神瑛子姐さんは
富永署長に
‘辞職願’を提出
しかし
署長は
おもむろに‘辞職願’を
ビリビリに引裂きます

私の目からみれば
君はまだ刑事だ
怪物なんかじゃない
もし君が
あの男のようになるときが来たとしたら
それこそ私の出番だ
この手で
君の首根っこを掴む

できるかしら


八神は笑った
温かみをたたえた微笑みだった
富永は
心の中でたじろぐ

こんな柔らかい
笑顔を見せる女性だっとは…


緊張しどうしのシリーズでしたが
ラストの
ロッカーでの
八神姐さんのシーンといい
署長室でのシーンと言い
実に
清々しい爽やかな余韻が残りました

正義は勝つ!