時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

あきない世傳金と銀7~碧流篇~

2019-09-17 | 読書
大坂天満の呉服商
「五鈴屋」の七代目店主となった幸は
亡夫・智蔵との約束でもあった
江戸に念願の店を出した
商いを確かなものにするために必要なのは
身近なものをよく観察し
小さな機会を逃さない「蟻の眼」
そして
大きな時代の流れを読み解き
商いに繋げる「鶚の目」
それを胸に刻み
懸命に知恵を絞る幸と
佐助 賢輔 お竹ら
奉公人
ものの考え方も
着物に対する好みも
大坂とはまるで異なる江戸で
「買うての幸い 売っての幸せ」をモットーに
常識を覆しながら
堅実な商売を展開!

「女名前三年」の期限も迫る中
お竹や賢輔が
市中で
五代目・惣次を見つけたり
歌舞伎役者
富五郎が語る
生涯の智
智蔵とのエピソードが
語られています



幸さんは
江戸好みの『粋』な色合い
江戸紫の小紋染めを引っさげて
町人のための小紋普及に
挑みます!
「女名前三年」の期限も
延長になったことで
自分が当主の間に
何としても
江戸「五鈴屋」の基盤を
確かなものにしようと
動き出します
揺るぎない信念を持ち
知恵と努力を惜しむことなく
堅実な商いを続ける
幸さんは
着物や帯に携わる
あらゆる人たちの生業にも
心を配り
皆が幸せになるための
努力を惜しまない
だからこそ
江戸の奉公人だけでなく
大坂の奉公人や
着物に関わる関係者も
絶大な信頼を寄せるんですね~
今回
幸さんの妹である
結さんが江戸に転勤!
これがまた
頼りになる妹なんですわ~
なにやら
賢輔さんに想いを寄せている風

五代目・惣次の動向気になりますが
「五鈴屋」に
戻ってくるのでしょうか?
大坂にある
本店と高島店
そして江戸店
それぞれ
誰が当主として
収まるんでしょう

高島店は
元が『桔梗屋】で
いずれは
番頭・周助ら桔梗屋の奉公人が
五鈴屋で勤め上げたのち
改めて
『桔梗屋』の名と暖簾を引き継ぐと言う
提案を
幸自ら提案しています
なので
流れ的には
周助さんが
高島店を引き継ぎ
いずれは
『桔梗屋』復活

大坂本店は
今回の江戸紫小紋販売に
大活躍した賢輔さんが
幸さんと養子縁組して
八代目当主になって
最終的には
結さんと夫婦になる!?
幸さんは
江戸店を田原町から
日本橋に移転させ
江戸本店初代当主になる!
って感じかなぁ~