時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

蛍草

2019-09-30 | 読書
安坂菜々は
鏑木藩藩士だった
父・安坂長七郎の
無念を晴らすという悲願を胸に
武家の出を隠し
十六歳で奉公に出た
奉公先の
鏑木藩上士
勘定方・風早市之進や
奥方の佐知から
菜々は優しく教えられ
導かれていく

風早家に危機が迫る
前藩主に繋がる
勘定方の不正を糺そうとする
市之進に罠が
仕掛けられたのだ
そして
その首謀者は
かつて母の口から聞いた父の仇
轟平九郎であった
亡き父の為
風早家の為
菜々は孤軍奮闘
遂に
一世一代の勝負に挑む



NHK BS時代劇枠で
ドラマ化された作品の
原作です
NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」
NHKドラマ10「透明なゆりかご」
映画「ちはやふる-結び-」等々
売り出し中の
清原果耶さんが
主役の菜々役を
演じていました

菜々は
一本気で正直で
前向きな明るい性格で
知恵と勇気があり
純粋無垢
絵にかいたような
理想的な
ヒロインです
自然と
応援したくなるキャラ
当然
菜々の周りには
個性的ではあるが
心優しい
質屋「枡屋」の女主人・お舟(おほねさん)
やくざの親分・湧田の権蔵(らくだの親分)
枡屋の裏手に住んでいる儒学者・椎上節斎(死神せんせい)
鏑木藩剣術指南役・壇浦五平衛(だんご平衛さん)らが
手を貸してくれます

起承転結が
明快で
誰もが
読み終えて
あぁ~良かった!
心がホッとする
内容です

リアルタイムで
ドラマ見ていたこともあり
出演していた
俳優陣を
思いながら
楽しく読ませて
頂きました

菜々が
風早市之進や
その子供達
正助ととよ再開するシーン
とても良かった
願わくば
ドラマのラストシーン
原作通りに
して欲しかったです