~Story~
1908年のロンドン
ダーリング家の子供部屋
ウェンディ(黒木華)
ジョン(平埜生成)
マイケル(前原滉)
そして体の弱い
トム(下川恭平)は
戦争ごっこをしながら
部屋中を飛び回っている
そこへ
両親である
ミスター&ミセス・ダーリング(堤真一、石田ひかり)が
入ってくる
家族が揃った姿は幸せそのもの
その晩
熱を出したトムを医者に診てもらうも
診立てはあまりよくない
やがて
皆が寝静まった遅い時間に
子供部屋の窓から
ピーター(中島裕翔)がやってきてトムを連れ去っていく…
1年後のある日の夜
子供部屋の窓が開き
再び
ピーターパンが現れる
驚くウェンディは
ジョンとマイケルを叩き起こし
トムを探すために
ネバーランドへとピーターたちと
共に旅立つのだった
Bunkamuraオーチャードホール『ウェンディ&ピーターパン』スポット映像
ピーターパンと言えば
ディズニー映画
あとは
ホリプロが企画上演しているが
思い浮かびます
子供を対象にした
楽しいも童話と言ったい印象です
が
実は
童話って
結構
シビア
残酷だったりするわけです
で
どんなもんかいな
と思って
観てみれば
やっぱり
ズシンとくる作品に
仕上がっていました
ピーターパンは
不老不死的存在で
ネバーランドで
永遠の時を生きます
ロストボーイと呼ばれる
子供たちもまたしかり
ネバーランド = 死の世界
なので
老いることも
死ぬこともない
ところが
同じ時空間にいるはずの
海賊の頭
フック船長には
寿命があるらしい
なんで?
ネバーランドの世界に
登場している時点で
永遠の命
もってるんじゃないの?
Image/ ぴあエンタメ情報
で
永遠に生きるピーターパンを
亡き者にして
その永遠を我が物にしたいらしい
フック船長なのですが
何故か
殺せない
最終的には
海に落ちて
サメの餌食になってしまう
フック船長は
死して
やっと
ピーターパンと同じ
永遠が手に入れらたの?
否
ど~も
ネバーランドの住人では
なくなってしまったような
雰囲気なんですよ
なら
どこいったの???
ウェンディは
ピーターパンと
出合った時
キスをします
その証として
❛指ぬき❜を
ピーターパンに渡します
が
ネバーランドから
現実の世界に戻ってきた
ウェンディは
自分のポケッに
❛指ぬき❜があるのを見つけ
なんだ
無くしたんじゃなくて
ちゃんと持っててくれたんじゃない
と言いながら
あれは夢だったのねとばかり
子供部屋のテーブルに
❛指ぬき❜を置いて
何もなかったかのように
家族のいる居間に
颯爽と
爽やかに
走り去ります
しかし
Image/ ぴあエンタメ情報
窓の外には
ピーターパンがいるんですね~
何ら変わることなく
遊びに来たと思われる
ピーターパンがいるんですね~
窓の外に
と言うか
窓に張り付いてるんですよ
ウェンディが
ネバーランドでの出来事を
夢まぼろしとかたずけてしまう
その一部始終を見る
ピーターパンの姿が…
もう
子供部屋に
入ることができないんですね~
ピーターパン
成すすべなし
ピーターパン
シビアです
おとぎ話ではありません!
現世に生きている
ウェンディ目線では
末の弟・トムの死を乗り越え
崩壊しかけた家族が
再生する展開で
めでたしめでたし
ですが
ネバーランドの
ピーターパンからしてみれば
この展開は
無常と申しますか
あまにりも残酷でした
男の子が
いつまでも
夢やロマンを追い求める一方
夢見る乙女は
あっという間に
大人になるというか
現実的になる
ネバーランドに
ロストボーイしか
存在しない理由にも
納得がいく
Image/ ぴあエンタメ情報
堤真一さんは
この舞台で
ウェンディの父と
フック船長の二役を演じています
お父さん役はまだしも
ネバーランドで
コミカルに振る舞う
フック船長のキャラが
ど~にもピンとこなかった
最後まで
違和感が…
中島裕翔さんの
外部作品出演は
2019年の『WILD(ワイル)』以来
2作品目とか?
興味深い人材(逸材)です
線の細さが気になりますが
積極的に
外部公演
出演して欲しい
色んなジャンルの舞台を
ひとつでも多く経験して頂きたい!