母屋から離れ
厠とくまな捜すも
一葉は見つからず
それでは庭を!
と思いきや
外は雪が降っている
建物の外に出れば
足跡が残すはずの足跡もない
少なくとも庭には出ていない
となれば答えはひとつ
料理屋の一番蔵!
何者かが
麻之助らが内蔵を見に行っている間に
一葉を呼出し
蔵に閉じ込めた!
いざとなったら
私が斧で蔵の戸をぶち壊します
お役目上吉五郎と小十郎様
清十郎も手を出さないように!
とそこへ
追加の脅迫状が届きます
蔵の戸を壊してはならない
蔵の戸に斧を振るえば風花屋火を付ける
付け火を止めさせ 蔵の鍵を返して欲しければ
奉行所にいる一松を解き放て
風花屋の沽券を外の蔵へ移した者の目的は
沽券ではなく
死罪に決まった元手代を
奉行所から救い出す事だったようです
犯人は
風花屋の二番番頭・新兵衛でした
先後のやっと一番番頭が分家して貰えたばかりで
二番番頭である自分の分家は難しい
例え一人娘が
一松に想いを寄せていても
手代になったばかりの一松との縁組は無理
そんな時
一松が店の沽券に手を出し死罪のお達しを受けてしまった
そのショックで娘は江戸を離れ
遠くの縁者へ身を寄せてしまった
妻はすでに他界
娘も去り気が付けばたった独り
娘のために何かしたかった
幸せだった日々を取り戻りたかった…
風花屋は今回の件を表沙汰にしたくない
相馬家も一葉が関わっているため
これまた表沙汰にはしたくない
という事で
新兵衛の詮議は内々に終えます
とは言え
脅迫分が証拠としてある以上
何らかの罪は受けねばならず
主家への行い不届きにつき江戸払い
娘のいる遠方の縁者の所へ向かうこととなりました
σ(^_^;)
って
まんまことシリーズ第6弾
最終話「ひとめぼれ」の最重要問題は
風花屋の騒動の顛末ではなく
相馬家の跡取りと一葉の縁組のこれからについてです
「ひとめぼれ」では
一葉との縁談を機に
義理父と養子として繋がった
小十郎と吉五郎が
同心の先輩後輩と言う信頼関係を経て
父と息子として深い信頼と絆を
築き上げてきたんだなぁ~
と思えるシーンが多々見受けられました
文庫356頁12行目以降
相馬小十郎父の話が
も~
書かずにはいられません!
相馬家にいるのは
小十郎 吉五郎 一葉
そして 麻之助 清十郎 春四郎
今日は皆に言っておく事があるゆえ揃ってもらったのだ
皆も知っての通り 私の子は一葉しかいない
それで遠縁から吉五郎に養子に来て貰った
しかし だ
最近一葉は 知り合って間もいない春四郎の事ばかりをみておったようだ
一葉はまだ子供のようなものだ 己を止められなんだのだろう
それで だ
当家の次期当主には吉五郎を据えることにする
吉五郎は養子だが血縁だ
一葉を嫁にせず吉五郎が相馬家を継いでも
周りは納得するだろう
吉五郎は同心見習としてその役を立派にこなしており
奉行所にも馴染んでいるのだ
他の者へ相馬家を渡すこともあるまい
一葉は添いたい相手へ
嫁に出す事とする
よって 一葉が町人春四郎へ嫁ぎたければやり方を考えてもいい
もっとも相馬家は同心で
実入りは良いとされているが 財があるとは言えない
着るものや一通りの嫁入り道具は揃えても
大枚を持参金として付ける事は無理だ
勿論 養子先のお浜が
一葉の持参金を用意する事はない
そして娘の縁組み相手を同心として贔屓する気もない
一葉と添う者は そういう利が全く無いことを承知で
縁組しなければならないのだ
また若い一葉がそれで良くても
周りや相手が諾と言わない事も有り得る筈だ
一葉 覚悟しておきなさい
小十郎が語っている間
きらきらとした一葉の眼(まなこ)は
吉五郎ではなく春四郎を見ています
一葉は
明日への不安を抱えたこともなく
生きていくための金が何たるかなど
知る由もない
今はただただ 夢の中 恋うるのみ
一方
顔が引きつっている春四郎
σ(^_^;)
恋は盲目
『昔の約束あり』で
吉五郎さんが一番強かったので 嬉しかった
と言った一葉は何処へやら
(麻之助)吉五郎は
悪友三人の内では 一番堅い一生を送りそうな男だった
早くから決められた相手と添い 波乱もない真っ当な毎日を
送る男だと勝手に思っていた
なのに…
σ(^_^;)
で脳内
春四郎LOVEで一杯の一葉の恋が
満願成就するかと思いきや
現実はそう甘くない
ここでもう一度
春四郎に関する情報を挙げてみよう
実家 決まった寺相手に手堅い商いをしている仏具屋黒田屋
兄弟 長男を筆頭に男子四人いる兄弟の末っ子・四男坊
容姿 江戸っ子が良しとする‘いなせな所なし’‘気っぷの良い様子なし’
女形が並みの男の姿で現れたような‘ただただ優しげな風情’の持ち主
体力 二階の階段あがると息切れする程度
頭脳 頭の回転は早そう
自分の置かれている立場はそこそこ理解している
評判 男の身内や友からの受けが悪い
若い娘からは好かれるがその親からは悉く不評
よって養子の先ひとつなく‘ろくでもない男’と思われいる
野望 先行きのない将来を案じ環境を変えれば起死回生できるかも!?
と親戚筋の相馬一葉に目をつけた
σ(^_^;)
黒田屋が
持参金のない武家娘をわざわざ四男の嫁にする筈もなく
継ぐべき家がないからこそ
春四郎は
同心の相馬家に目を付けたわけです
一葉が町人になることなんぞ望んでない!
相馬家の次期当主は吉五郎と
現当主・小十郎が公言した今となっては
武家・同心と言う忖度のない一葉との縁組は
何一つないメリットがない
そもそも
万が一にも
春四郎がどこぞの同心の婿養子になったとして
同心としての自覚もなければ才覚もない
腕っぷしもなければ体力もない
男気もなければ人としての人徳もない
ないない尽くしの男
それが春四郎
キラッキラの眼で
春四郎を見つ続ける一葉に対し
ないない尽くしの色男もどきは
一葉を見ようともない
笑みも浮かべていなかった
それでも春四郎を見つめていた一葉でしたが
段々と笑みが消えていきます
やがて
一葉の頬に
ぽろりと涙が落ちてきた
σ(^_^;)
相馬家当主小十郎の
人を見る目 懐の大きさと
驚異鵜的に真っすぐな性格 言動
流石です!
相馬家にとっても
一葉にとっても
最善の判断だったと思います
小十郎と吉五郎は
話しの後
春四郎がどういう行動を取り
その結果
一葉が傷つくであろうことも
すべて
わかってたしたよね~きっと
麻之助や清十郎にしても
長い目で見れば
一葉にとって
良かったんだと思ったハズ
ただ
十二歳の一葉には…
これで
吉五郎と一葉の縁談は白紙
吉五郎は
婿養子ではなく
正当な次期当主として
相馬家の養子として
周知に認知されるわけです
となると
来るよね?
当然来るよね縁談話し
無骨だけど
正直者だし 誠実だし 男気あるし 優しいし 結構人格者だし 信頼できる人物だし
じゃんじゃん来るんじゃないですか
見合い話し!
そもそも
一葉にとって
年の離れた吉五郎お兄ちゃんなわけです
この際です
お安さんような
年相応の出来た女性キャラ登場させて
吉五郎と縁組させるのも
有りだど思います!
待たれるのは第7巻発売!
厠とくまな捜すも
一葉は見つからず
それでは庭を!
と思いきや
外は雪が降っている
建物の外に出れば
足跡が残すはずの足跡もない
少なくとも庭には出ていない
となれば答えはひとつ
料理屋の一番蔵!
何者かが
麻之助らが内蔵を見に行っている間に
一葉を呼出し
蔵に閉じ込めた!
いざとなったら
私が斧で蔵の戸をぶち壊します
お役目上吉五郎と小十郎様
清十郎も手を出さないように!
とそこへ
追加の脅迫状が届きます
蔵の戸を壊してはならない
蔵の戸に斧を振るえば風花屋火を付ける
付け火を止めさせ 蔵の鍵を返して欲しければ
奉行所にいる一松を解き放て
風花屋の沽券を外の蔵へ移した者の目的は
沽券ではなく
死罪に決まった元手代を
奉行所から救い出す事だったようです
犯人は
風花屋の二番番頭・新兵衛でした
先後のやっと一番番頭が分家して貰えたばかりで
二番番頭である自分の分家は難しい
例え一人娘が
一松に想いを寄せていても
手代になったばかりの一松との縁組は無理
そんな時
一松が店の沽券に手を出し死罪のお達しを受けてしまった
そのショックで娘は江戸を離れ
遠くの縁者へ身を寄せてしまった
妻はすでに他界
娘も去り気が付けばたった独り
娘のために何かしたかった
幸せだった日々を取り戻りたかった…
風花屋は今回の件を表沙汰にしたくない
相馬家も一葉が関わっているため
これまた表沙汰にはしたくない
という事で
新兵衛の詮議は内々に終えます
とは言え
脅迫分が証拠としてある以上
何らかの罪は受けねばならず
主家への行い不届きにつき江戸払い
娘のいる遠方の縁者の所へ向かうこととなりました
σ(^_^;)
って
まんまことシリーズ第6弾
最終話「ひとめぼれ」の最重要問題は
風花屋の騒動の顛末ではなく
相馬家の跡取りと一葉の縁組のこれからについてです
「ひとめぼれ」では
一葉との縁談を機に
義理父と養子として繋がった
小十郎と吉五郎が
同心の先輩後輩と言う信頼関係を経て
父と息子として深い信頼と絆を
築き上げてきたんだなぁ~
と思えるシーンが多々見受けられました
文庫356頁12行目以降
相馬小十郎父の話が
も~
書かずにはいられません!
相馬家にいるのは
小十郎 吉五郎 一葉
そして 麻之助 清十郎 春四郎
今日は皆に言っておく事があるゆえ揃ってもらったのだ
皆も知っての通り 私の子は一葉しかいない
それで遠縁から吉五郎に養子に来て貰った
しかし だ
最近一葉は 知り合って間もいない春四郎の事ばかりをみておったようだ
一葉はまだ子供のようなものだ 己を止められなんだのだろう
それで だ
当家の次期当主には吉五郎を据えることにする
吉五郎は養子だが血縁だ
一葉を嫁にせず吉五郎が相馬家を継いでも
周りは納得するだろう
吉五郎は同心見習としてその役を立派にこなしており
奉行所にも馴染んでいるのだ
他の者へ相馬家を渡すこともあるまい
一葉は添いたい相手へ
嫁に出す事とする
よって 一葉が町人春四郎へ嫁ぎたければやり方を考えてもいい
もっとも相馬家は同心で
実入りは良いとされているが 財があるとは言えない
着るものや一通りの嫁入り道具は揃えても
大枚を持参金として付ける事は無理だ
勿論 養子先のお浜が
一葉の持参金を用意する事はない
そして娘の縁組み相手を同心として贔屓する気もない
一葉と添う者は そういう利が全く無いことを承知で
縁組しなければならないのだ
また若い一葉がそれで良くても
周りや相手が諾と言わない事も有り得る筈だ
一葉 覚悟しておきなさい
小十郎が語っている間
きらきらとした一葉の眼(まなこ)は
吉五郎ではなく春四郎を見ています
一葉は
明日への不安を抱えたこともなく
生きていくための金が何たるかなど
知る由もない
今はただただ 夢の中 恋うるのみ
一方
顔が引きつっている春四郎
σ(^_^;)
恋は盲目
『昔の約束あり』で
吉五郎さんが一番強かったので 嬉しかった
と言った一葉は何処へやら
(麻之助)吉五郎は
悪友三人の内では 一番堅い一生を送りそうな男だった
早くから決められた相手と添い 波乱もない真っ当な毎日を
送る男だと勝手に思っていた
なのに…
σ(^_^;)
で脳内
春四郎LOVEで一杯の一葉の恋が
満願成就するかと思いきや
現実はそう甘くない
ここでもう一度
春四郎に関する情報を挙げてみよう
実家 決まった寺相手に手堅い商いをしている仏具屋黒田屋
兄弟 長男を筆頭に男子四人いる兄弟の末っ子・四男坊
容姿 江戸っ子が良しとする‘いなせな所なし’‘気っぷの良い様子なし’
女形が並みの男の姿で現れたような‘ただただ優しげな風情’の持ち主
体力 二階の階段あがると息切れする程度
頭脳 頭の回転は早そう
自分の置かれている立場はそこそこ理解している
評判 男の身内や友からの受けが悪い
若い娘からは好かれるがその親からは悉く不評
よって養子の先ひとつなく‘ろくでもない男’と思われいる
野望 先行きのない将来を案じ環境を変えれば起死回生できるかも!?
と親戚筋の相馬一葉に目をつけた
σ(^_^;)
黒田屋が
持参金のない武家娘をわざわざ四男の嫁にする筈もなく
継ぐべき家がないからこそ
春四郎は
同心の相馬家に目を付けたわけです
一葉が町人になることなんぞ望んでない!
相馬家の次期当主は吉五郎と
現当主・小十郎が公言した今となっては
武家・同心と言う忖度のない一葉との縁組は
何一つないメリットがない
そもそも
万が一にも
春四郎がどこぞの同心の婿養子になったとして
同心としての自覚もなければ才覚もない
腕っぷしもなければ体力もない
男気もなければ人としての人徳もない
ないない尽くしの男
それが春四郎
キラッキラの眼で
春四郎を見つ続ける一葉に対し
ないない尽くしの色男もどきは
一葉を見ようともない
笑みも浮かべていなかった
それでも春四郎を見つめていた一葉でしたが
段々と笑みが消えていきます
やがて
一葉の頬に
ぽろりと涙が落ちてきた
σ(^_^;)
相馬家当主小十郎の
人を見る目 懐の大きさと
驚異鵜的に真っすぐな性格 言動
流石です!
相馬家にとっても
一葉にとっても
最善の判断だったと思います
小十郎と吉五郎は
話しの後
春四郎がどういう行動を取り
その結果
一葉が傷つくであろうことも
すべて
わかってたしたよね~きっと
麻之助や清十郎にしても
長い目で見れば
一葉にとって
良かったんだと思ったハズ
ただ
十二歳の一葉には…
これで
吉五郎と一葉の縁談は白紙
吉五郎は
婿養子ではなく
正当な次期当主として
相馬家の養子として
周知に認知されるわけです
となると
来るよね?
当然来るよね縁談話し
無骨だけど
正直者だし 誠実だし 男気あるし 優しいし 結構人格者だし 信頼できる人物だし
じゃんじゃん来るんじゃないですか
見合い話し!
そもそも
一葉にとって
年の離れた吉五郎お兄ちゃんなわけです
この際です
お安さんような
年相応の出来た女性キャラ登場させて
吉五郎と縁組させるのも
有りだど思います!
待たれるのは第7巻発売!