時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

孤高のメス 神の手にはあらず 第3巻 25

2010-02-19 | 読書
恩師・羽島富雄から
自らの癌手術に立ち合って欲しいとの依頼を受け
久しぶりの日本
関東医大で手術に臨んだ当麻鉄彦
かつてのライバル・藤城とのわだかまりも消え
心地よい一献を傾ける
一方
古巣の甦生記念病院では
盲腸の手術中に起こった麻酔事故で
患者が脳死状態に陥ってしまう
患者の弁護士と外科医長・荒井は
激しく対立
ついに訴訟問題に発展してゆく


甦生記念病院に話が移ると
途端に読む速度が…
落ちる(笑)

ここ数年
手術件数の公開されたり
マスコミによる
‘病院偏差値’なるものが出回り
患者が病院を選べるようになってきました

とは言え
依然
盲目的に大学病院に足を運ぶ人もいる

まずは
地域の小規模な医療施設
そして
より高度な治療が必要な場合に
大学病院等に紹介する云々
高度な医療を提供するのが
本来の目的であり
そのために
専門外来や専門医師が存在するわけです

個性労働省は
特定機能病院とか
色々指定制をもうけ
患者をどうにか分散させようとはしておりますが
なかなか…

医師も
重篤な病気を抱える患者さんを
時間かけて診察したくても
それ以外の軽症患者の診療もあり
思うような診療が出来ない

患者側としても
技術の伴わない(小説に登場するような)
小規模医療施設で
適当な治療されるよりは
ダイレクトに
知名度の高い医療施設での診療を希望したいだろう

どっちも解る

この
双方の思惑と現実のギャップ…

医師免許の更新制と共に
医療従事者の人間性の向上を重点的にお願いしたいです
そのためには
メンタル的なバックアップも必要ですし
その前に
人員確保か…

患者側も
症状をよくよく把握して
病院を選ぶ!

とか…

医療系の小説を読んでいて
手術の場面に登場する
専門用語に様々な病名や医療器具に
ど~も‘懐かしさ’を感じてしまう…
ワクワクすると申しますか
血が騒ぐと申しますか…

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