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時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

高校事変Ⅲ

2019-11-29 | 読書
犯罪史に残る
凶悪な半グレ連合リーダー
優莉匡太を父に持つ
優莉結衣を
全寮制の矯正施設
塚越学園の学園長
角間良治が訪ねてきた
結衣は
転入を薦められる

三浦半島にある
塚越学園を見学するため
施設を後にした
結衣は角間だったが
車は何故か廃工場へ
そこで突然
武装勢力による襲撃を受け
角間らは射殺
結衣も意識を喪失し
気づいた時には
見知らぬ熱帯林の中の施設にいた

どうやら
赤道に近い外国の離島にいるらしいが
そこには
700人もの日本人の生徒児童が
結衣と同様に拉致され
チュオニアンという学校施設で
教育を受けていた
東南アジア系の兵士らが
施設周辺を厳重に警備する上
違反行為が重なった生徒児童は
容赦なく
銃殺刑に処せられてしまう

厳重な統制下かと思いきや
バイクを連ねる暴走族も同然の生徒らがいたり
彼らの
いじめ行為が公認されているふしがあったり
夜間は
何故か全員がしっかり睡眠をとっていたり
不可解な事象ばかりがある
学校と寮
通学路など
すべて監視カメラで見張られ
片時も目を離されない
結衣は
身動きがとれずにいるが
徐々に真相に迫り
チュオニアンの謎を解き明かしていく
そこにあったのは
生徒児童らを待つ過酷な運命だった
運命に逆らうべく
結衣は志を同じくする生徒らに戦い方を教え
反撃に転じていく

一方
葛飾区にある
児童養護施設‘きずな’で暮らす
嘉島奈々未・理恵姉妹も
塚越学園の魔の手が…



‘チュオニアン’とは
ベトナム語とタイ語の
‘学校’から作られた
造語らしい
気がついたら
南国?
何処ともわからない
孤島の
‘チュオニアン’で
学生生活?
でも
見慣れない植物が
生い茂るってると
思いきや
ケシ畑やん
どう考えても
一般定義に当てはまる
学校とは
違う

学校法人塚越学園理事長であり
精神科医兼脳神経外科医だった
角間良治は
学校・家庭・社会に存在する
様々ないじめ暴力に関わる子供を集め
いじめ・暴力等々が
日常的に継続した時
被害者側・加害者側の脳に
どんな兆候が表れるか
体系的に証明するための
実験材料として拉致していたことが判明
こやつと
過去
ソウ・マウンのクーデター軍に籍を置き
時に
セルビアの傭兵部隊に加わり
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争に参戦した
元傭兵・檜蘇斗眞(ひそとうま)こと
國臍升覚(くにほぞしょうかく)が
チュオニアンで学園長を名乗り
IS少年兵育成の如く
虐待や恐怖を要して
健全な子供を教育できると
結託してました

おいおい
優莉結衣を
そこいらへんにいる
素行不良と
一緒にしてない?

こんな不条理な状況を
ダークサイトヒロインの
優莉結衣が
受け入れるハズなかろう
許すはずなかろう

甘いわ!

いかも
今回は
警察も公安もいない
日本の法律が及ばない
孤島!
無法地帯です
とは言え
丸腰で
700人もの一般(とは言い難いが)学生を
守らなければならない
圧倒的に不利な状況下で
なんと
‘女子(おなご)’が大活躍
いえいえ
拉致された生徒が
一致団結
生きるために
反撃開始!

犠牲者を出すことなく
全員救出成功!
また
自らの力で
生き抜いた生徒達は
後のMRI検査により
PTSD
心的外傷後ストレス障害を患うどころか
これ以上の健康な状態はないほどに
安定していました

今度こそ
結衣のしっぽを掴めるかと
思っていた
公安や警察は
今回も
地団駄ふんでおります

最後に
チュオニアンの医療施設爆破
熱風が吹き荒れる中
結衣は
小さな額に入った
兵士の顔写真の中に
見覚えのある顔を見つけました
田代勇次
ベトナムから帰化した
高校生
旧名グエン・ヴァン・チェット
なに~
『高校事変Ⅰ』
内閣総理大臣訪問視察中の
公立高校を舞台にした
武装勢力との戦いにも
関係していたっぽい
グエン・ヴァン・チェットこと
田代勇次が
またしても絡んでる?
何者?

一見
リアリティに欠ける内容だ!
だからこそ
破天荒な展開が
書けたんだ!
と思ってしまうのですが
実は
現実に
起こりうる
いやむしr
大なり小なり
現在進行形で
似通ったことが
日々
日常的に行われていると
思ったいてほうが
正解…

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