脳男 34

生田斗真主演映画
「脳男」を見ましてですね
原作に手を伸ばしてみた次第です

細かいディティールやら
映画では
描ききれなかった（ハショッタ）部分が
描かれておりまして
大変面白うございました

面白うございました
とは言ってみたものの
そう表現するのは
不謹慎な気も致します

入陶大威（いりす たけきみ）こと
鈴木一郎の
特質すべきキャラクターを
どう位置づけたものか…

読者自身の
精神状態と申しましょうか
誰に
何処に
どう感情移入するかによって
作品に対する
印象がかなり変わる作品です

原作者であられる
首藤瓜於（しゅどう うりお）氏の
精神科領域における
描写が素晴らしい
知識の深さにも
感心させられてしまいました
元々
そちら方面の仕事をされておられたのか
はたまた
作品を書くにあたり
学ばれたのか…

何れにせよ
小説家と言われる方々の
何割かは
取材を重ね
情報や知識を我が者とし
このような秀逸な作品を
世に送り出して頂けることに
感謝致します

病院での
クライマックス
或る意味
拍子抜け
或る意味
どんでん返し

疾風のように現れて
疾風ののように去って行った
脳男
鈴木一郎

首藤氏は
彼を
どう生かすのか
何処へ行かせようとしていのか
興味深いです

登場人物の名前が
珍しいと申しましょうか
読みにくいと申しましょうか
覚えにくいのがね～
何か意図があるのでしょうか

脳男2
指し手の顔
楽しみでございます