吉原裏同心38 ～一人二役～

長く廓の用心棒であった
神守幹次郎が吉原を率いる
八代目頭取四郎兵衛に就任
御免色里の大改革が始まった
会所を救う驚くべき「金策」に始まり
大胆な改革を行う
新頭取への嫌がらせや邪魔が続く中
切見世を何軒も手中に収めた
壱楽楼主・太吉夫妻が
無残にも殺される
背後に控える悪党の狙いとは
新体制で一人二役を務める大忙しの幹次郎は
荒波を乗り越えられるか？



神守幹次郎こと
吉原遊郭八代目頭取
四郎兵衛は
西郷三郎次郎忠継（さいごうさぶろうただつぐ）
なる人物と戦う？ようです
この人物は
十一代将軍
徳川家斉御台所総用人という役職についているらしい
御台所とは
言わずもがな
家斉の正室・近衛寔子（このえ ただこ）
実家は薩摩
島津重豪の娘
と言うことは
直接的ではないにしろ
徳川家と島津家と
するってこと？

居眠り磐音シリーズでは
坂崎磐音が
幕閣
田沼意次としてましたけど
ここまで
大風呂敷広げる必要あるでしょうか
正直
またかぁ～
と言う気がしないでもない
佐伯泰英氏は
個が国家権力的なモノに挑む
展開（設定）
好きですよね

この対決とは別に
今回
あみがさ屋から買い受けた
四百七十五坪+三千六百坪の田圃を
どう生かすか
京の花街と御免色里が交流する
新しい見番を
つくりあげることができるのか

そして
ここまで広げた
大風呂敷を
どうやうって終わらせるのか

とくと拝見