韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

4大河川事業のこれから

2010-10-15 04:05:06 | 環境保護&エコツアー(2011まで)
 今、韓国では通常国会が開かれ、4大河川事業について野党と政府・与党の間で激論が繰り広げられています。と、書くとカッコいいのですが、まあ、政府の答弁はどこも同じでしょうか、図々しいというか、無感覚というか、とにかく4大河川事業は推進するという立場をまったく変えていません。

 10月11日の京郷新聞に国会答弁での4大河川事業の問題点を整理した記事がありました。現状を把握するのに、ちょうどいい感じなのでざっと訳してみましたので、ご覧ください。

 また、ハンギョレ新聞が水資源公社が負担する8兆ウォンについての答弁のやり取りがあります。こちらも、あわせて読んでみてください。

 ハンギョレサランバン(10月8日)

 これらの記事を読んでいくと、何でこんな理不尽なことが民主主義が定着し、国民の意識や生活も日本以上に向上している韓国で起きているのか、理解に苦しみます。工事の悪影響は、すでに野菜などの高値として現れています。今まで河川敷(といっても日本のとは比べ物にならない規模の広さです)で野菜を作っていた農地が、4大河川事業で耕作禁止になったためです。このような影響は、ほんの序の口。数年後、十年後には取り返しのつかない状況になるかもしれません。1日でも早く、工事が中断して、どのように修正するか、言い換えれば、環境や国家財政との兼ね合いを検討しながら、計画を変更することを祈っています。

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 4大河川事業「違法・拙速だらけ」(京郷新聞 2010年10月11日)

 4大河川事業問題が国政監査で総体的にまな板の上に登った。11日、国会の国土海洋部と洛東江流域環境庁に対する国政監査は、4大河川事業問題だらけだった。野党は4大火炎事業が大運河のための前哨事業という傍証を提示する一方、各種の脱法·不法、及び拙速推進の事例を提示した。水資源公社の4大河川の周辺開発計画では「環境破壊」の論争もおこった。4大河川事業の洛東江区間でぞくぞく発見されている不法廃棄物による川の汚染についても指摘された。チョン・ジョングファン国土部長官は「なにも問題ない」という返事を繰り返しすだけで、与党ハンナラ党は「4大河川事業はもう後戻りできない」と言う状況論理で防戦した。

(1)大運河論争…イポ堰はなぜダムに分類するのか?

 野党は4大河川事業の大運河疑惑をおさめることができなかった.

 国土海洋委員会の国土部国政監査で、民主党の金ジネ議員は「李明博大統領が大統領選挙候補者時代に作った大運河研究資料には八堂ダムなど既存の堰やダムにも閘門を作ると言った」と述べ、国土部国家水資源管理総合情報システムでイポ堰を「コンクリート重力ダム」に分類した点を指摘した。民主党の姜キジョン議員は「去年の5月、4大河川事業の中核関係者たちがドイツのライン川、ダニューブ川運河に出張に行って来た後、翌月に発表された4大河川事業マスタープランで堰の高さと水深が大幅に上がった」と言った。チョン・ジョングファン国土部長官は「(堰に) 閘門をつける計画がないというのであって、閘門をつけることができないというのではない」と反論した。

 民主労動党の姜キガップ議員は「地方自治体が報告した浚渫量が国土部が越えたと言う量より8倍も多く、この勢いだと12億6000万立方メートルを浚渫するようになり」「大運河をしようとこんなに掘りだすのではないか」と問い詰めた。チョン長官は「計画浚渫量は 5億2000万立方メートルに間違いない」と返事した。


(2) あふれ出す脱法·不法… 土地補償過程法違反

 4大河川事業の推進過程での脱法・不法事例も間違いなくあふれ出した。

 民主党のチェ・チォルクック議員は土地補償費支給過程で地方自治体が別途の口座を設けて地方財政法に違反した事実を指摘した。チェ議員は「地域公務員が言論とのインタビューで『不法なのは確かだが、政府と水資源公社が強要したので、そうした』と言った」と追求した。しかし、チョン長官は「一部問題はあるが法違反ではない」と凌いだ。

 カン・ギジョン議員は国土部が去年 12月、浚渫土関連会議で「汚染浚渫土は海洋投棄もできる」と言った発言を追求した。カン議員は「海洋管理法上、汚染浚渫土は海に捨てることができる対象に含まれていない」と述べると、チョン長官は「捨てることができる基準があると理解している」と対立した。

 カン・ギカップ議員は「4大河川の支流の水質を改善する「故郷の川事業」が最小 3000億ウォン以上がかかると推算されるのに予備妥当性の調査もなく、国家財政法に違反している」と主張した。


 (3)大ざっぱな計算… 費用回収ために難開発

 拙速推進の実例もまた明らかにされた。すでに政府が水辺地域開発のために準備して来た「水と調和区域活用特別法(水と調和法)」が与党議員を通じた「請負立法」という主張が述べられた。チェ・チォルグック議員は「水資源公社が投資費用を早く回収してくれと言ったため、議員立法と特別法で乱開発をしようとすることだ」と明らかにした。チェ・ギュソン議員は「去年 7月に出た水理模型実験結果を見れば、洪水になった時、チルゴック堰は水門 3個をすべて閉めても水位がわずか 10㎝ 上がるのに,カンジョン堰は 3個の中 。1個だけ閉めても 2.6m 上がると出た」と「こんな実験を誰が信じるか」と批判した。

の 政府が4大河川の一部事業の予備妥当性の調査をパスするため、事業内容を合わせた事実も指摘された。民主党のパク・ギチュン議員は、「4大河川事業の 9ヶ所の予備妥当性調査報告書を手に入れて分析した結果、洛東江の自転車道路事業は総事業費で国家と地方自治体が負担する費用を抜いた」と「これは企画財政部の『予備妥当性指針』を破ったことで事業費用を減らして予備妥当性を通貨するための手話だ。と批判した・


 (4)環境破壊… 不法廃棄物埋め立てまた発見

 環境労動委の洛東江流域環境庁国政監査では、4大河川事業の洛東江区間の「不法廃棄物」が争点で浮び上がった。慶南金海の上東面に引き続き他の区間でも不法埋め立て廃棄物の発見された事実が追加に公開された.

 民主党のイ・ミエ、ホング・ヤングピョ、イ・チァンヨル議員は国政監査で「去る9日、昌原新川下流水辺(17工区)で不法埋め立て廃棄物が 1000t 以上また発見された」と言った。この外にも咸安堰の下流の砂沈砂浜(18工区)、昌寧郡南旨邑月下誌で川辺(19工区) などで数千tの廃棄物埋め立てを確認したと明らかにした。特にこれらは「廃コンク
リートをとかした水に毒性実験をした結果、20時間後 pH濃度 11の姜アルカリ性水(合成洗剤 pH 12)に変わって魚が死ぬほどだ」と言いながら全区間に対する実態調査を要求した。

 キム・ヒョングソブ洛東江流域環境庁長は「17工区の場合は、4大河川事現場もとの通りの造成のために埋めたことで不法廃棄物埋め立てではない」と言いながら「18·19工具に対しては分からない」と返事した。