10月15日の韓国、中央日報の日本語版に、KBSのニュースを引用して北朝鮮の金正日の長男・金正男に関する情報を伝えています。
+ + + + +
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の長男・金正男(キム・ジョンナム)が8月末、中国を訪問した金委員長に会い、「金正恩(キム・ジョンウン)が天安(チョンアン)艦事件を起こすのをなぜ黙認したのか」と抗議したと、KBS(韓国放送公社)が14日報じた。
KBSは、中国政府で勤務する金正男の側近の中国人の話を引用し、金委員長が中国を訪問した8月末、マカオと北京を行き来している長男・金正男が父の宿舎を訪ね、「『金正恩が無理に貨幣改革(デノミ)を推進して失敗し、これを挽回するために天安艦事件を起こした。金正恩の顔が知られる前に起きたことなのに、なぜ黙認するのか』と抗議した」と伝えた。
この側近は「金正男が当時、金委員長に『金正恩が自分の過ちを認めず、ずっとこういうことを続け、これを父が黙認するのなら、私も自分の道を進む』と話した」と明らかにした。
さらにこの側近は「中国と北朝鮮の高位層には金正男を支持する勢力がまだ多い」とし「9月初めに開かれる予定だった党代表者会が延期されたのも金正男のこうした抗議のためだった」と説明した。
この側近はこうした金正男の行動について「弟が後継者に決まり、長男の金正男が安全に脅威を感じているようだ」とし「昨年6月、金正恩がマカオに滞在中だった金正男を暗殺しようとしたが、中国当局に発覚して失敗した。その後、金委員長が中国の胡錦濤国家主席に金正男の安全を依頼し、約束された」と明らかにした。
+ + + + +
北朝鮮関連のニュースはちょっと信じられないものが時々ありますが、この記事などもそのケース。ちょっと微妙なところですね。
ただ、日本のマスコミなどが金正男=遊び人というようなイメージで見ているようですが、どうでしょうか。マカオや北京を舞台にしてしっかり金儲けをしながら、自分の位置を守っているような気がします。あるいは、中国側にスポンサーがいるかもしれませんね。
北朝鮮にとって、北京(あるいは中国)は外貨を稼ぐ格好の舞台。何かあると、北京で外貨を稼いで来いという命令が出るわけですから、さまざまなルートや人脈が絡み合っていると思います。その中心の一つに金正男がいたとしても、不思議ではありません。まあ、コンピュータが得意だということですから、ノートブックひとつで金儲けをすることだって、不可能じゃないですよね。そして儲けたお金で、自分の支持者や周辺の人物への資金にしているという想像は荒唐無稽でしょうか?
また、天安号事件を支持したのが金正恩だとすると、二つのことがあきらかになります。一つは、金正日が介入できない指示体系があり、軍事的な行動力があること。もう一つは、金正恩がかなりの「冒険主義者」であることです。もし、こんな「冒険主義者」が核兵器を持ったら、やばいですね。こっちのほうも、とても気になります。
どちらにしても、金正日の力が弱まったのは事実。今後の北朝鮮の動き、どうもきな臭さが着いて回ります。
+ + + + +
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の長男・金正男(キム・ジョンナム)が8月末、中国を訪問した金委員長に会い、「金正恩(キム・ジョンウン)が天安(チョンアン)艦事件を起こすのをなぜ黙認したのか」と抗議したと、KBS(韓国放送公社)が14日報じた。
KBSは、中国政府で勤務する金正男の側近の中国人の話を引用し、金委員長が中国を訪問した8月末、マカオと北京を行き来している長男・金正男が父の宿舎を訪ね、「『金正恩が無理に貨幣改革(デノミ)を推進して失敗し、これを挽回するために天安艦事件を起こした。金正恩の顔が知られる前に起きたことなのに、なぜ黙認するのか』と抗議した」と伝えた。
この側近は「金正男が当時、金委員長に『金正恩が自分の過ちを認めず、ずっとこういうことを続け、これを父が黙認するのなら、私も自分の道を進む』と話した」と明らかにした。
さらにこの側近は「中国と北朝鮮の高位層には金正男を支持する勢力がまだ多い」とし「9月初めに開かれる予定だった党代表者会が延期されたのも金正男のこうした抗議のためだった」と説明した。
この側近はこうした金正男の行動について「弟が後継者に決まり、長男の金正男が安全に脅威を感じているようだ」とし「昨年6月、金正恩がマカオに滞在中だった金正男を暗殺しようとしたが、中国当局に発覚して失敗した。その後、金委員長が中国の胡錦濤国家主席に金正男の安全を依頼し、約束された」と明らかにした。
+ + + + +
北朝鮮関連のニュースはちょっと信じられないものが時々ありますが、この記事などもそのケース。ちょっと微妙なところですね。
ただ、日本のマスコミなどが金正男=遊び人というようなイメージで見ているようですが、どうでしょうか。マカオや北京を舞台にしてしっかり金儲けをしながら、自分の位置を守っているような気がします。あるいは、中国側にスポンサーがいるかもしれませんね。
北朝鮮にとって、北京(あるいは中国)は外貨を稼ぐ格好の舞台。何かあると、北京で外貨を稼いで来いという命令が出るわけですから、さまざまなルートや人脈が絡み合っていると思います。その中心の一つに金正男がいたとしても、不思議ではありません。まあ、コンピュータが得意だということですから、ノートブックひとつで金儲けをすることだって、不可能じゃないですよね。そして儲けたお金で、自分の支持者や周辺の人物への資金にしているという想像は荒唐無稽でしょうか?
また、天安号事件を支持したのが金正恩だとすると、二つのことがあきらかになります。一つは、金正日が介入できない指示体系があり、軍事的な行動力があること。もう一つは、金正恩がかなりの「冒険主義者」であることです。もし、こんな「冒険主義者」が核兵器を持ったら、やばいですね。こっちのほうも、とても気になります。
どちらにしても、金正日の力が弱まったのは事実。今後の北朝鮮の動き、どうもきな臭さが着いて回ります。