韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

トキの野生復帰のために

2010-10-23 10:22:22 | 環境保護&エコツアー(2011まで)
 20日の朝早く新潟を出発して佐渡に着きました。韓国でのトキ野生復帰のための調査です。

 レンタカーを借りて、何と20年ぶりに日本で運転をしました。やはり日本の右ハンドルになれるのに時間がかかり、ときどきワイパーとウインカーを反対に動かして、一緒に乗っていた仲間から心配されました。

 1泊2日の調査でしたが、佐渡の皆さんのおかげで本当に充実した調査が出来ました。通訳、コーディネート、運転と3役をこなしたので、余り写真は撮れませんでしたが、何枚か紹介しましょう。

  


 トキ野生復帰ステーション、ここでは環境省の長田さんと越田さんからトキの生態や野生復帰のための活動について話を聞きました。この写真は復帰のための順化ゲージ。このほか餌場の建物や観察棟などを見学、11月1日の第3次放鳥の準備などについても話を聞きました。




 周辺の田んぼをトキの餌場として活用するために、佐渡では無農薬・低農薬の米作りが盛んです。説明してくれているのが、「佐渡トキの田んぼを守る会」の斉藤真一郎さん。「江」とよばれる水路のある田んぼ、初めて放鳥したところの田んぼ、環境省が作ったモデル田んぼ、斉藤さんたちの平野部の田んぼ、ふゆ水田んぼを続けすぎで柔らかくなりすぎた田んぼなど、いろいろなところを案内してくれました。その上、夜は交流会の準備までしてくれ、20人以上の人たちが集まり、夜遅くまでお酒を飲みながら歓談。トキを保護する人たちの愛情とエネルギーに圧倒されました。


 

 次の日の朝は5時半に宿舎を出発して、土屋正起さんのモニタリングに動向。土屋さんは毎日、6時ぐらいから7時まで放鳥されたトキがどこに飛んでいくか、数人の仲間と一緒にモニタリングをしています。山の上からは2箇所、平野部でも2~3箇所のポイントからトランシーバーで連絡を取りながら観察します。素人のモニタリングじゃないですね。完全、プロのレベル。山から下りて、田んぼで餌をついばんでいるトキを遠くから見ることが出来ました。

 


 この建物が「トキ交流会館」。ここに泊まり、また交流会も行いました。2階には新潟大学の施設もあります。宿泊料金は、1泊、3,150円と安い(でも、タオルがなかったので仲間の1人は慌てていましたが)。入り口には下の写真のような展示もしてあります。

 



 さて、最期に特別な写真をご紹介しましょう。韓国のウポ沼で飼育されているトキの写真です。遠くなので余りはっきり撮れていませんが、貴重な写真です(ということで、今、名古屋です。これからCOP10の会場に行ってきます)