11月11、12日の二日間にわたって行われるG20、20カ国・地域首脳会議。今、こちらのテレビでは連日、関連ニュースが報道されています。2008年から始まったG20は、今までアメリカで2回、イギリスとカナダでそれぞれ1回ずつ行われ、今回の韓国での開催はアジアで初めてです。そのせいか、韓国政府の力の入れようは物凄いですね。今から「戒厳令」のような雰囲気が始まっています。
今日の夜のニュースでも警備が行き過ぎではないかという報道がありました。西大門区では10日から3日間、臭いが出る食べ物のごみを捨ててはいけないことになりましたし、会場のCOEXの近くでは屋台が全て撤去、当日はCOEXにつながっているサムソン駅には地下鉄が止まらず通過、暴走族を500名ほど連行して、当日は家に電話をして在宅かどうかを確認するそうです。
調べていったら、いろいろおかしなことがどんどん出てきます。ポスターに落書きをした大学講師が連行されたというニュースもあります。
ハンギョレ新聞 11月4日
驚きは、このG20のための時限立法がされている点です。
G20の警備安全のための特別法
この法律は、10月1日から11月15日までの効力のある法律で、第1条から第9条まであります。それぞれの項目名を書き出して見ましょう。
第1条 目的
第2条 他の法律との関係
第3条 警護安全統制団の設置
第4条 関連機関などに対する協力要請
第5条 警護安全区域の指定
第6条 警護安全区域での安全活動
第7条 警護安全区域での遵守事項
第8条 集会、並びに示威の制限
第9条 国家重要施設にたいする安全管理
という構成になっていますが、ここでスゴイのが、まず2条。ここでは「首脳会談の警備安全業務に関して他の法律よりも優先して適用する」となっているところ。これは、憲法に違反しているのじゃないでしょうか? 冗談抜きで、日本の治安維持法みたいだな。また、8条では集会やデモを規制する法的根拠を与えています。警護安全区域で集会やデモを制限できることになっています。とにかく、11月11~12日の二日間はソウルは戒厳令下に置かれるわけです。
では、G20では何を話されるのでしょうか? はっきり言って、金持ちの国同士が集まって、今の外貨の混乱をどうするかという会議ですよね。で、ついでといっては何ですが、2カ国間で首脳会談を行い、FTAの交渉をするようです。また、前日の10日と11日は世界のトップクラスの企業のオーナーや経営者が集まります。
どうもいやな臭いがしますね。結局、G20という場で、いわゆる「グリーン成長」を呼びかけ、アジアや中近東諸国に原発を売りこみを図るイ・ミョンバク大統領の目論見ははっきりしています。4大河川事業に典型的に現れている、開発主導の「グリーン成長」をどこかでストップさせないと、将来大変なことになりそうです。
今日の夜のニュースでも警備が行き過ぎではないかという報道がありました。西大門区では10日から3日間、臭いが出る食べ物のごみを捨ててはいけないことになりましたし、会場のCOEXの近くでは屋台が全て撤去、当日はCOEXにつながっているサムソン駅には地下鉄が止まらず通過、暴走族を500名ほど連行して、当日は家に電話をして在宅かどうかを確認するそうです。
調べていったら、いろいろおかしなことがどんどん出てきます。ポスターに落書きをした大学講師が連行されたというニュースもあります。
ハンギョレ新聞 11月4日
驚きは、このG20のための時限立法がされている点です。
G20の警備安全のための特別法
この法律は、10月1日から11月15日までの効力のある法律で、第1条から第9条まであります。それぞれの項目名を書き出して見ましょう。
第1条 目的
第2条 他の法律との関係
第3条 警護安全統制団の設置
第4条 関連機関などに対する協力要請
第5条 警護安全区域の指定
第6条 警護安全区域での安全活動
第7条 警護安全区域での遵守事項
第8条 集会、並びに示威の制限
第9条 国家重要施設にたいする安全管理
という構成になっていますが、ここでスゴイのが、まず2条。ここでは「首脳会談の警備安全業務に関して他の法律よりも優先して適用する」となっているところ。これは、憲法に違反しているのじゃないでしょうか? 冗談抜きで、日本の治安維持法みたいだな。また、8条では集会やデモを規制する法的根拠を与えています。警護安全区域で集会やデモを制限できることになっています。とにかく、11月11~12日の二日間はソウルは戒厳令下に置かれるわけです。
では、G20では何を話されるのでしょうか? はっきり言って、金持ちの国同士が集まって、今の外貨の混乱をどうするかという会議ですよね。で、ついでといっては何ですが、2カ国間で首脳会談を行い、FTAの交渉をするようです。また、前日の10日と11日は世界のトップクラスの企業のオーナーや経営者が集まります。
どうもいやな臭いがしますね。結局、G20という場で、いわゆる「グリーン成長」を呼びかけ、アジアや中近東諸国に原発を売りこみを図るイ・ミョンバク大統領の目論見ははっきりしています。4大河川事業に典型的に現れている、開発主導の「グリーン成長」をどこかでストップさせないと、将来大変なことになりそうです。