漢方談話 (埼玉県日高市にあります漢方専門薬局 環のブログです)

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れんこん村の恋物語

2011-02-11 10:15:17 | 春の魚料理
大きな鯵と出会いました。



なんとも美しい。
干物にしようと思ったのだけれど、
竜田揚げにしました。

三枚におろして


生姜醤油につけこんで、汁気をふきんでふいて、
のりで巻いて、片栗粉をつけて揚げます。
中骨は骨せんべいに。



青背の魚の一番好きな食べ方は
1 酢じめ
2 竜田揚げ
3 塩焼き

かもしれない。

それから、れんこんを
れんこんや、ゴボウは剥いたらすぐに、酢水につけます。
こんなにモノグサな私でも。
白い野菜たちってすぐ変色しますでしょ?
れんこん、ゴボウ、りんご、バナナなどなど。
これは、白い野菜や果物に多く含まれるポリフェノールという男子と
酸化酵素のポリフェラーゼという女子のカップルが調理過程で恋に
落ちてしまうと茶色くなっちゃうわけですね。
だから、最初に水につけてこの子たちをさっさと追い出して、村八分にしてしまおうという。
これがいわゆる、「あくぬき」という嫌がらせです。

塩水につけてもいいけれど、酢水につけると、酸というのはいわば母親ですね
このカップルの間に割って入り、
「ポリフェノール、いい加減に目を覚ましなさい!そんな女朗はいけません!」と、二人の間をさくというわけです。
母の強い還元力で、恋に酔ったポリフェノールを引き戻すわけです。
なんとも、痛々しい。大人の考えそうなことです。

美しい女子というのは、何もポリフェラーゼちゃんだけではないわけですよ。
鉄子というのがいまして、彼女もポリフェノール狙いなんですね。
たとえば、ステンレスの包丁やボール、鋼の包丁からも鉄子は
押してきます。
研ぎたての包丁なんてもってのの他!
それでも、酢水につけると、色はもどってきます。できれば
酢水で煮るとより、もどりやすい。
白い野菜や果物を調理するときは、どうぞ鉄子にお気をつけあそばせ。

というわけで、れんこん!ですわよ。

酢水にはなっておいたので真っ白。時間は20秒か30秒ほどなもんです。

これがみそ汁鍋で煮ると
かさがこんなに減ります。
水を入れずに、炒めて、蓋をしておくだけです。
かさがへってから、醤油とみりんで味付けします。



レンコンのしょうゆ炒め。
本当はかつおぶしで炒めるのが、子供の頃からの大好物ですが、
鰹節をきらしておりまして・・・・。雑魚でもおいしかったです。

それから、
黒米赤米入ごはんのお稲荷さんを作りました。

ご飯



寿司酢を加えたら



赤くなったのがお分かりでしょうか、
これはアントシアンという子と(サン)酸という娘の恋物語・・・。

まあ、この昔話はまた今度にでも。



ちょっと油揚げが薄味になってしまいましたが、ま、いっか。

今日は鯵の話を
鯵など青背の魚は体を温めます。
海のものは全般的には冷やすものが多いんですけどね。

胃を温め、脳の健康にしてくれます。
白内障や認知症の予防にもいいのです。

腎にいいものなので、アンチエイジングにもいいですね!