庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

10平米 その2

2010-10-28 17:16:00 | 海と風
今日は朝から曇り空でついに日の光を見ることはできませんでしたが、2時ごろからまたもや堀江。ブローで10mほどの、実にまともな北東風。右からのクロスオン・・・これが最も気持ちの良い堀江の風なのです。

昨日から考えていた10平米のラインセティングを1時間ほど。Dを除くABC全てのラインを徹底的にチェックして基本ピッチをかなり下げ、主にカンバーラインに関係するCラインを真ん中まで伸ばし、コントロール関係はソフト目に・・・等々、いろいろ手を入れて出てみました。
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すると・・・驚いたことにパワーゾーンであれほど頻繁に起こっていた失速現象がピタリと止ったではありませんか!^^!・・・これは良い感じだぞ・・・嬉しくなって海上でビュンビュン振り回してみましたが、今日のこいつは別物のように私の思い通りに動いてくれます。

もちろん風が安定していたこともあるでしょうが、これでこのカイトも15平米や12平米と肩を並べて、10mを超える強風域で使えるようになりました・・・ありがたいことです^^。
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天気予報

2010-10-28 11:04:00 | 海と風
一昔前と比べれば最近の天気予報はよく当たるようになってきました。気象予報士の制度ができてから、民間が予報業務に参入したことや、計測機器の発達や情報量の増大などがその理由でしょう。しかし、こと地形風に関しては、単純な(・・・でもないか^^;)数値予報でドンピシャと決定できるほど、簡単なものではありません。そして、私たち風読みスメ[ツを愛する者にとって、もっとも身近で大切な風がこの地形風なのです。

101028tenki.JPG今朝の天気図はこれ・・・昨日一昨日と強風を運んだ高気圧の中心が太平洋に抜けて、南西諸島に近づいている台風の影響がそろそろ出始めています。この天気図では四国付近で等圧線が湾曲して気圧傾斜が大きくなっているので、晴れたり曇ったりしながら今日もそれなりの北東風が吹くでしょう・・・これが大局的な気象の読みです。

堀江海岸は北北西に面して緩やかに湾曲しながら海に開けているので、およそこんな大雑把な読み方で外れることは少ないのですが、近くに1000m近い高縄山やそれに連なる山間部、その下の平野部が北東方向に位置していること、海水温や潮位の変化、地面が暖まることによって発生するサーマルの影響(いわゆる海陸風)・・・等々で、風の強弱が生まれ、風向も大きい時は10度単位でシフトするようです。

それに、これは空の世界で覚えたことですが、大気は縦方向にも時に激しく動くので、海の上を吹く風でいうと海水との温度差によって、波状の運動が起こります。これは季節に関係なくいつでもあり得ることで、特に寒い時期の海面を少し高いところから眺めると、色の黒くなったブローライン(強風域)がシマウマの模様のように規則正しく縦に並んでいるのをハッキリ観察することができます。

カイト場合、このブローラインのちょっと手前に発生している上昇風を利用すれば、より大きなジャンプができるはずだ・・・と私はニンマリしたりしているのですが・・・^^;;。