庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

2006-11-04 19:27:59 | 自然
地球に住む私たちに最も影響を与えている天体はいうまでもなく太陽と月だろう。私が小学校の頃は「月は地球の子供」説を教えられたように記憶しているが、最近の天文学の成果ではどうやら、どちらも何十億年も前から地球と共に宇宙空間を正確な法則性に従い互いに影響しあいながら動いているらしい。それにしても、太陽と月の見かけ上の大きさが見事に一致することや、月がいつも同じ面しか見せない(自転周期と公転周期が同じ)のは単なる偶然だろうか・・・などというようなことは、今回の本題ではない。

今夕、買い物ャ^リングで東に向かって自転車漕いでたら、真正面30度くらいの高度に満月に近い月が出ていた。この季節の月はどこか風情のあるものだが、まあ、いつもの見慣れた月だ。

ところが、昔どこまで追っかけてもお月様が近づいてこないを奇妙だと感じていた頃もあったなぁ・・・などとというようなことを、ボンヤリ思い出している時にちょっと非日常的な感覚に襲われた。

いつもは暗い天空に円の平面として張り付いているようにしか見ていない月が、たしかな球として宇宙空間にしっかりと存在しているということ。それが億年を超えて絶え間なく運行を続けているということ。その圧涛Iな存在感と不思議。その下でそれを見ている自分と街の夕景との見事な調和。そんな事実が静かな感動と共にクッキリと見えたような気がしたのだ。

人間が作り出すことの諸々は不調和の連続かもしれないが、宇宙は、この世界は、そんな小さな事々にお構いなく常に厳然と調和しているように思える。



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