グライダー
PPGがエイビエイション(航空界)への初めての経験であるという人や、エアロフォイル翼(軟体翼)以外の航空スメ[ツからPPGに移行してきた人の多くにとって、その関心の割合はパワーユニット関係にあることが多く、飛行機材の中で最も重要なものが飛行翼(グライダー)であるという当然のことを、明確に自覚している人は比較的少ないかもしれません。
空気力を使って空を飛ぶのに動力は必ずしも必要としませんが、飛行翼は絶対的に必要なもので、とくにPPGで使用するPG翼(グライダー)は本格的な開発がはじまって15年ほどしか経ていないにもかかわらず、非常に多くの種類の(つまり非常に多様な飛行特性を持った)グライダーが市場にあふれています。
その理由はフットランチであるということも含めて、PG(パラグライダー)やPPGが極めて人間の身体能力に依存する比重の大きいものであるということ、未だに開発途上にあるということ、グライダーの飛行安定性と滑空性能など飛行性能の調和点をどこに置くかの好みが多様である為です。
例えば、PG翼が初めて日本に紹介された15年程前は、滑空比が2~3でスカイダイビング用のグライダーに毛が生えた程度のものでしたが、現在は滑空比9を超える高性能翼も珍しくありません。ちなみに恐らく現在日本で最も多く使われているPPG翼はハトルのシンフォニーですが、これで滑空比6弱。飛行安定性を無視すれば、理論的には恐らく滑空比15程度のグライダーは簡単に作れるところまで来ていると思います。
基本的に滑空性能が高いほど安全マージンは小さくなりますが、全てのグライダーがライズアップ性能、飛行速度、旋回性能、コラプスや失速からの回復性能、動力飛行との相性など・・それぞれ特有の飛行特性を持っているので、熟練したパイロットでも別のグライダーに乗り換えた場合は、充分過ぎるくらいの注意をしなければなりません。例えばDHVで様々な飛行テストをクリアしているからといっても、それはほとんど静大気に近い飛行環境で行われているもので、乱気流の中で確認されたものではないことを銘記しておいてください。
さて、現在多くのPPGスクールで使われているグライダーがシンフォニーです。このグライダーはPPGでの動力フライトに適応するように設計されている為に、ピッチコントロールが容易で、ライズアップ性能や飛行安定性も極めて良好なものです。少々の乱気流でのコラプスやオーバーコントロールによるピッチングやローリングからの回復性も優れています。滑空性能も含めて主にエリア内で動力飛行を行うパイロットの技能レベルにかなり適したグライダーだということができます。
メンテナンス
グライダーは使っているうちにはっきり経年劣化していきます。それは何時間紫外線にさらしたか、どれ位地面を引きずりまわしたかで決まりますが、およその目安は紫外線下に200時間以上さらしたり、グランドハンドリングを200時間以上行ったグライダーはイエローゾーンにはいったと見てよいでしょう。毎回のフライト後、丁寧にブレークダウンしながら全体に目を通す習慣をつけることは、次回のセットアップをスムーズに始める為にも大事なことです。
劣化具合の調べ方は、まずコーティングの剥がれ(水・唾でもよい・・をかけてみる。染み込んだら赤信号)繊維の色落ち、ャ鴻Vティ(空気漏れ・リーディングエッジの真中と両端に口に当てて吹いてみる。簡単に空気が通ったら赤信号)をチェックします。同時にサスペンションラインのキンク(折れ曲がり)、接続部分の縫い目の具合をチェックします。更にラピッドリングとカラビナのチェック・・・これはほとんど問題ないのですが、昨年はDHVのテストの最中に初めてのカラビナ破断事故があったので、参考にしてください。
その他の飛行機材(計器類)
ヘルメットや無線機は全ての教習課程で必須です。アルチ・バリオは指定高度飛行の教習では必須です。レスキューパラシュートは中高度(50m~200m)以上の飛行では必須です。しかし、飛行類計器類が増えるに従って、その取り付け方の煩雑さやプリフライトチェックの項目が増えるので、装着ミスや機能不全が多くなることに注意しないといけません。
PPGがエイビエイション(航空界)への初めての経験であるという人や、エアロフォイル翼(軟体翼)以外の航空スメ[ツからPPGに移行してきた人の多くにとって、その関心の割合はパワーユニット関係にあることが多く、飛行機材の中で最も重要なものが飛行翼(グライダー)であるという当然のことを、明確に自覚している人は比較的少ないかもしれません。
空気力を使って空を飛ぶのに動力は必ずしも必要としませんが、飛行翼は絶対的に必要なもので、とくにPPGで使用するPG翼(グライダー)は本格的な開発がはじまって15年ほどしか経ていないにもかかわらず、非常に多くの種類の(つまり非常に多様な飛行特性を持った)グライダーが市場にあふれています。
その理由はフットランチであるということも含めて、PG(パラグライダー)やPPGが極めて人間の身体能力に依存する比重の大きいものであるということ、未だに開発途上にあるということ、グライダーの飛行安定性と滑空性能など飛行性能の調和点をどこに置くかの好みが多様である為です。
例えば、PG翼が初めて日本に紹介された15年程前は、滑空比が2~3でスカイダイビング用のグライダーに毛が生えた程度のものでしたが、現在は滑空比9を超える高性能翼も珍しくありません。ちなみに恐らく現在日本で最も多く使われているPPG翼はハトルのシンフォニーですが、これで滑空比6弱。飛行安定性を無視すれば、理論的には恐らく滑空比15程度のグライダーは簡単に作れるところまで来ていると思います。
基本的に滑空性能が高いほど安全マージンは小さくなりますが、全てのグライダーがライズアップ性能、飛行速度、旋回性能、コラプスや失速からの回復性能、動力飛行との相性など・・それぞれ特有の飛行特性を持っているので、熟練したパイロットでも別のグライダーに乗り換えた場合は、充分過ぎるくらいの注意をしなければなりません。例えばDHVで様々な飛行テストをクリアしているからといっても、それはほとんど静大気に近い飛行環境で行われているもので、乱気流の中で確認されたものではないことを銘記しておいてください。
さて、現在多くのPPGスクールで使われているグライダーがシンフォニーです。このグライダーはPPGでの動力フライトに適応するように設計されている為に、ピッチコントロールが容易で、ライズアップ性能や飛行安定性も極めて良好なものです。少々の乱気流でのコラプスやオーバーコントロールによるピッチングやローリングからの回復性も優れています。滑空性能も含めて主にエリア内で動力飛行を行うパイロットの技能レベルにかなり適したグライダーだということができます。
メンテナンス
グライダーは使っているうちにはっきり経年劣化していきます。それは何時間紫外線にさらしたか、どれ位地面を引きずりまわしたかで決まりますが、およその目安は紫外線下に200時間以上さらしたり、グランドハンドリングを200時間以上行ったグライダーはイエローゾーンにはいったと見てよいでしょう。毎回のフライト後、丁寧にブレークダウンしながら全体に目を通す習慣をつけることは、次回のセットアップをスムーズに始める為にも大事なことです。
劣化具合の調べ方は、まずコーティングの剥がれ(水・唾でもよい・・をかけてみる。染み込んだら赤信号)繊維の色落ち、ャ鴻Vティ(空気漏れ・リーディングエッジの真中と両端に口に当てて吹いてみる。簡単に空気が通ったら赤信号)をチェックします。同時にサスペンションラインのキンク(折れ曲がり)、接続部分の縫い目の具合をチェックします。更にラピッドリングとカラビナのチェック・・・これはほとんど問題ないのですが、昨年はDHVのテストの最中に初めてのカラビナ破断事故があったので、参考にしてください。
その他の飛行機材(計器類)
ヘルメットや無線機は全ての教習課程で必須です。アルチ・バリオは指定高度飛行の教習では必須です。レスキューパラシュートは中高度(50m~200m)以上の飛行では必須です。しかし、飛行類計器類が増えるに従って、その取り付け方の煩雑さやプリフライトチェックの項目が増えるので、装着ミスや機能不全が多くなることに注意しないといけません。
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