たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

お嬢とお出掛け...“秋”へ

2007年02月27日 18時14分18秒 | 観る
25日の日曜日、お嬢と浜松町の四季劇場“秋”へ行って参りました。
演目は...
『コンタクト』

いわゆるミュージカルとは ちょっと違う...
ちょっとしたお芝居とダンスで綴られる 歌のないダンスプレイ。全て既存の楽曲を使っての 男女のふれあい(contact)を描いた 三つの物語。
オリジナル版の演出・振付は、映画版『プロデューサーズ』や 四季のナンバーでもある『クレイジー・フォー・ユー』のスーザン・ストローマンに依るものです。

《swinging》
1767年、フランスあたりの森の中。
ピクニックを楽しむ一組の貴族のカップル と ブランコを押す召使い ───

へぇ~...これって ダンス...?
ひょっとしてドラリオン...?
ってな程 アクロバティックで そして‘ブランコに乗る女’は 大胆にスカートを捲り揚げ開脚をして見せるという ちょっぴりエロティックな物語。こぼしてしまったワインの替わりを取りに行くべく 貴族の男がその場を立ち去ると、それまでブランコを押していた召使いは 彼女と一緒にブランコに乗り込み 享楽の世界へ...??

この作品は、フラゴナール作の“ぶらんこ”という絵画(写真をクリック)が モチーフになっています。サン=ジュリアン男爵が、自分の愛人をブランコに乗せ 彼女の足がよく見える位置に自分を描いて欲しいと注文した絵です。ブランコを押すのは司教にして欲しいという注文に反し、フラゴナールは そこに彼女の夫を配します。

なるほど...舞台の方でも、使用人だと思っていたブランコを押す男と 貴族だと思っていた男が ラストで上着を取り替えたのは、そういうことだったの?!! ラスベガスのホテルで お酒を飲みながら(私は飲めないけど...)観たら もっと楽しいかもョ。

♪My Heart Stood Still♪ リチャード・ロジャーズ作曲


《did you move?》 

1954年、ニューヨーク。
クイーンズ区のイタリアン・レストランに、マフィアのボスらしき横柄な男と従順な妻。
何でもかんでも頭ごなしにものを云う夫に抑圧されている妻は、ヴッフェ形式の料理を取る為 夫が席を離れると、白日夢なのか夢想なのか 一気に解放された様に伸び伸びと優雅にそして力強く踊るのです。

♪Anitra's Dance♪
   グリーク作曲『ペール・ギュント』より 
♪Waltz Eugene♪
   チャイコフスキー作曲『エウゲニ・オネーギン』より
♪Farandole♪
   ビゼー作曲『アルルの女』より



《contact》
1999年、ニューヨーク。
地位も名誉も手に入れて成功したと傍目には思われている広告代理店の若い重役 マイケル・ワイリー。
華々しく見える顔の裏は、孤独感でいっぱい...。自殺まで図ろうとしたその混乱の中で幻を見た彼は、バーで魅力的な黄色のドレスの女性に出会います。果たして、マイケル・ワイリーは バーの常連客の中でも カリスマ的な‘黄色いドレスの女’とコンタクトが取れるのか...???

表題作でもある《コンタクト》...
三つのシーンの中で、ダンスは これが一番見応えがあります。...が、全体のテンポがもうひとつと感じるのもこの作品です。他の作品に比べ 台詞で見せる部分も一番多いのですが、そこがどうも間延びした感じがしてしまうのです。劇団四季独特の母音法といわれる台詞回しも一因かも知れませんが、マイケルの苦悩などは あまり多く語らなくても直ぐ分かるので、もっともっと加藤敬二のダンスが見たかったなぁ...というのが実感です。授賞式の晴れがましさも苦悩している部分も ダンスに比重を置いたものだったらもっと見やすいかもしれません。とはいえ‘黄色いドレスの女’を演じた坂田加奈子の踊りには キリッとした魅力を感じます。四季初出演のバレエダンサー〈酒井はな〉も観たいものですが、坂田yellow-dressには 大納得です。しかも、彼女は 日によって《did you move?》の妻役も演じるというのですから 驚きです☆ 初演時 アンサンブルで参加しながら、途中で‘黄色いドレスの女’に抜擢されたというだけのことはあります。

♪You're Nobody Till♪
♪Somebody Loves You♪ ラス・モーガン作曲



現在部活で、商業ダンス系の踊りを中心に踊っているお嬢としては、かなり勉強になったり参考になったり刺激になったり...だったようですョ♪


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今夜、NHK衛星放送第2で『エド・ウッド』(監督:ティム・バートン/主演:ジョニー・デップ)が放送されますね。秀作とは言えないかも知れないけど、ジョニー・デップについて言えば『チャーリーとチョコレート工場』のウォンカの片鱗が伺える作品で、彼の女装も楽しめます。私の感想は、こちら
コメント (6)
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