たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

日本の夏は くわいだん

2007年08月18日 09時27分50秒 | 観る
このところ、夜になっても鳴き止まなかった蝉の声が 夕べは一転、聞こえてきたのは 虫の声。おぉ~~い蝉! 今朝も気合いが足りないぞ!!

Jホラー...? いやさ、これぞ日本の怪談。
『怪談』(8/17 劇場にて)
制作年:2007年(日本)
監督:中田秀夫
原作:『真景累ヶ淵』(三遊亭円朝)
脚本:奥寺佐渡子
 (『しゃべれどもしゃべれども』)
出演:尾上菊之助、黒木瞳、
   井上真央、麻生久美子、
   木村多江、瀬戸朝香、
   榎木孝明、六平直政 、
   津川雅彦 他

二枚目で誰にでも優しくしてしまう...次から次に女がなびいてくる...そんな色男‘新吉’を菊之助が好演しています。伏し目がちに じっと見つめる眼差しが、平成の杉良...? 「あぁ...新さん...っ」。この新吉、そもそもは悪いことなどしてやしないのに、親の因縁と女の嫉妬に翻弄される。確かに、他の女に ちょっと色目は使ったか...? 虚仮威し(こけおどし)やグロテスクな怖さではなく、因縁・怨念・情...。じわぁ~っと感じる怖さです。

昔 テレビで観た白黒の『牡丹灯籠』などを思い出します。そういえば、現在 単館系の劇場で『怪談・牡丹燈籠 もっともっと、愛されたかった。』公開中の様子。でも ごめんなさい。こちらについては 何も知らないのです。

『怪談』...。もう つべこべ言いません。筋立てがしっかりしている。台詞がいい。美術がいい。菊之助と黒木瞳がいい。騙されたと思ってご覧ください。妖しくも美しい作品に仕上がっています。避暑なら『怪談』。



女は怖い...
それよりなにより、お金は きちんと返しましょう。
コメント (11)
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