たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

やんや やんや

2008年10月17日 09時52分32秒 | 観る
【昨日】
昼間、芸術祭十月大歌舞伎 芝翫の『藤娘』に やんや やんや。
夜、若いダンサー達の熱い息吹に やんや やんや。


【本日】
王子の誕生日に やんや やんや。


昨晩は、お嬢の部活 モダンダンス部の発表会でした。
毎度、千葉方面から遠路お出掛け下さいました皆々さま、御礼申し上げます。
本人は、膝に爆弾を抱えている様な所もありますが、コンディションもまずまず、部活の中心となる学年として充実したプログラムを披露してくれたのではないかと思っております。

さて、その前に...
日本俳優協会(歌舞伎や新派などの団体です)の会長に就任し、80歳 傘寿の記念に「ご贔屓を傘に戴く」と冠して踊る『藤娘』の評判が良いじゃないの! 俄然観たくなって、堪えきれずに 突如歌舞伎座へと馳せ参じました。

歌舞伎座百二十年
芸術祭十月大歌舞伎


[昼の部]
一、『恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわけたづな)』
     ─ 重の井 ─
   乳人重の井    福助
   自然薯三吉    小吉
   調姫       片岡 葵
   本田弥三左衛門  家橘

二、『奴道成寺(やっこどうじょうじ)』
   白拍子花子(実は狂言師左近) 松緑
   所化             松也
   同          (尾上)右近

三、新皿屋舗月雨暈『魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)』
   魚屋宗五郎    菊五郎
   女房おはま    玉三郎
   磯部主計之助   松緑
   召使おなぎ    菊之助
   娘おしげ     松也
   小奴三吉     権十郎
   菊茶屋女房おみつ 萬次郎
   父太兵衛     團蔵
   浦戸十左衛門   左團次

四、ご贔屓を傘に戴く『藤娘』
   藤の精      芝翫


それぞれに 感想はあるんだけど、特筆すべきは 言わずもがな『藤娘』。

良いとは聞いていましたが、八十歳にして 本当に可愛らしい。太い幹、長く大きく垂れ下がった華やかな藤の花...、藤木の大きさ故か 芝翫がより小さく可愛らしく見えます。藤木の裏に隠れての三度の衣裳替え(四態ですね)は 目を楽しませてくれるし、酔いが入っての踊りも体力が要るだろうことと思いますが 見事に娘らしい酔いっぷり。ちょっとした芝居も 微笑ましくて、全く年齢を感じさせない愛らしい藤娘でした。

芝翫の『藤娘』が...なんて話をしたら、殿がね 「そりゃ 行っておいで」っていうわけですョ。「元気なうちに観ておいた方がいいョ。...」この続きは あまりに不謹慎で公表出来ませんが、いえいえ まだまだ現役で うんと楽しませて戴きたいものだと思います。歌右衛門を襲名も近いんじゃないかと思うしネ。


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重の井自然薯三吉 を演じた 坂東小吉君、台詞回しは まだまだこれからだと思いますが、所作のなんと達者な事。これから先が楽しみです。

『魚屋宗五郎』での玉三郎 女房のおはまについては、ちょっと『ふるあめりか...』で感じたのと同じ“慣れ”の様な物を感じたのですが、どうやらこれは 庶民を演じるにあたって ナチュラルな芝居を心がけている事に起因するのではないでしょうか。世話物での玉三郎は 巧さも感じるけれど、その巧さ故か なんだか芝居が流れる様な気がして物足りなさを覚えます。やはり、芝居がかった芝居が相応しい役柄の方が向いているのではないかしら。そういう点では、夜の部の八重垣姫の方が見応えがあるかも知れません。

お薦め土産@歌舞伎座

新杵の焼大福(草)¥450
(一口サイズの焼大福 六個入り)



てなわけで...
王子、本日 18歳の誕生日にございます。

18ねぇ...
コメント (18)
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