久々にお嬢に会いました。銀座で映画です。元々 同じ建物のフロア違いで 殿と観劇の予定があり、『ダンシング・チャップリン』を観るならこの日と決め込んでいたところ、お嬢がday-offというので 落ち合う事となりました。
『ダンシング・チャップリン』(4/26 劇場にて)
制作国:日本(2010年)
監督:周防正行
振り付け:ローラン・プティ
出演:ルイジ・ボニーノ、草刈民代、
ジャン=シャルル・ヴェルシェール
リエンツ・チャン、ナタナエル・マリー その他
ローラン・プティも ルイジ・ボニーノも草刈民代も、やはり一線で活躍する人は 妥協がない。
第一幕のメイキングが無かったら、全く知らずに終わってしまうであろう部分を覗き見る事が出来るというのが とても面白い。第二幕に関しては 完全にバレエシーンなので、チャップリン またはダンスのいずれにも興味がないという方には 少々退屈かも知れないけれど、第一幕のドキュメンタリーが良い手引きになっているので、あまり敷居が高いなどと思わず 気楽に御覧になってみては如何でしょう。ただし、現在 銀座テアトルシネマは かなり混雑していますので、事前に座席を確保の上 お出掛けになる事をお奨めします。
せっかく 久し振りにお嬢と会った割に、映画の前という事もあって昼食は軽めだった(プランタン銀座のB2イートインコーナーで
Rバーガー と
コム・フォー)もので、映画のあとは ゆっくりお茶でも。んじゃぁ 奮発して
キル・フェボン かな...なんて思い、これまで行った事もないくせに おつむの中の朧なデータファイルをパラパラと繰り、この辺りの筈だけど...と 行きつ戻りつするも う~~ん辿り着けない。ん? あっ! ここだ☆ と見付けたものの、思っていた店構えと全然違う??? それどころか店内に脚立があるヮ菓子は無いヮ...。狐につままれた様。
真相はというと、現在 店舗の引っ越し中。 通りを一本隔てて 新店舗オープンの準備中なのだそうで、旧店舗は 既に3月いっぱいで閉店していたのでした。あら 残念! 戸建ての旧銀座店に行っておくんだったなぁ...。
でもまぁ 気を取り直し、それならばと
サロン・ド・テ・アンジェリーナ へ。ずっと以前、プランタン銀座1階の入り口横にあった頃に入って以来... って 何年振りなんでしょ???
お嬢のオーダー カフェオレ
別々にサーブされたコーヒーとミルクを カップで合わせていただきます
お嬢の モンブラン オリジナル と 私の アンジェリーナロール
アンジェリーナロールには モンブランと同じクリームが使われています
このクリーム 半端無く旨い!
その後 お嬢とはウィンドウショッピングなどして別れ 私は再び劇場へ
『美輪明宏版 愛の賛歌』エディット・ピアフ物語(4/26 ル・テアトル銀座)
作 / 演出 / 美術 / 衣装:美輪明宏
出演:美輪明宏、
佐藤雄一(新人)、YOU、大和田伸也、
山谷初男、松橋登、柄沢次郎、
菊池隆則、城月美穂 他
32年前渋谷ジアンジアンでの初演以来 改訂・再演を繰り返されてきた 美輪氏こだわりの演目です。
ピアフがかなり小柄な女性であったのは周知の事ですが、それは ほら オペラで大柄なソプラノ歌手がマルグリット演じるみたいな...? ...なんですが、えぇ~っと そうですね... 演劇的見知からすると かなり稚拙である事は否めません。エディット・ピアフが路上で唄っていた頃から亡くなるまでを順追いで描くという手法である以上 致し方ないとは思いますが、圧倒的な氏の歌唱をより活かすという意味でも 脚本・演出をプロの手に委ねてみては? とも思うのですが、歌に関しては もう兎に角素晴らしいのひと言
「アコーディオン弾き」「ミロール」「群衆」「バラ色の人生」「愛の賛歌」「水に流して」の6曲を歌いますが、特に各幕の終盤に歌われる「バラ色の人生」「愛の賛歌」「水に流して」は 圧巻です。個人的には、ピアフが 初めてクラブで唄うという場面で使われた「ミロール」に ちょっと特別な思いがありまして、ここで聞けるとは思っていなかったもので、驚喜。古い野外ライブの音源でしか知らなかった曲なので、心情など 良く分からない部分があったのですが、生で見て聞いて 改めて感服。なるほど... こういう意味だったんだ と造詣も深まり候。
現代の女形っていうと、篠井英介さんも なかなか良い役者ですが、美輪さんのお若い頃の三島作品... これは観ておきたかったなぁ...。