たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

「ヴィアジェ」という売買方式

2016年01月14日 18時06分32秒 | 観る
フランスのヴィアジェという制度...
不動産売買の方式のひとつで、安い手付けで手に入れる事が出来る代わり、売主の生活を 生涯に亘って支える義務があります。売主が高齢なら お得かも(^^)b

パリ3区の遺産相続人(1/6 劇場にて)

製作国:イギリス、フランス、アメリカ(2014年)
原題:My Old Lady
監督 / 原作 / 脚本:イスラエル・ホロビッツ
出演:ケビン・クライン(マティアス)、
クリスティン・スコット・トーマス(クロエ)、
マギー・スミス(マティルド)、
ステファーヌ・フレス、ドミニク・ピノン、
ルフェーヴル(ノエミ・ルボフスキー)他

:::舞台はパリ・マレ地区。疎遠だった父親が亡くなり、パリの高級アパルトマンの遺産相続のためニューヨークからやってきたマティアス。アパルトマンを借金の清算に充て、人生をやり直すつもりだった。ところが、フランス独特の不動産売買制度「ヴィアジェ」が立ちはだかる。アパルトマンに長年住んでいる元所有者の老婦人マティルドが亡くなるまでは売ることができず、さらに毎月、彼女に対して年金を支払い続けなければならない。マティアスの父親は、遠く離れたパリになんの縁があり 何故このアパルトマンを買い取ったのか?

マティアス、マティルド、そしてマティルドの娘クロエ... 遺産を巡る出会いをきっかけに、胸に秘めてきたそれぞれの思いを打ち明けることに... :::


マギー・スミス目当てで観に行きました。「ハリー・ポッター」シリーズのマクゴナガル先生です。最近だと、「ダウントンアビー」で活躍中ですね。大きな病気もありましたが、回復後は 以前にも増して精力的に活動している様に思います。今作では、マティルド独自の倫理観 恋愛観を語る中、正論ではないにも拘らず 強い説得力を感じさせてくれます。

マティアスの登場に波立つ親娘関係ですが、蓋をしていたそれぞれの思いが解き放たれてこそ 互いに心底思いやれる日がやってくる... 思いの外 重い内容にも拘らず、後味の良い映画でした。
コメント
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