広島生まれの広島育ち...
まぁ、概ねそうです。
正確に言うと、幼稚園 年長組の途中から2年半程 瀬戸内の各所を転々と(夜逃げじゃありません)していたりもするのですが...。まぁ 概ね広島産。
なので、新藤兼人監督が96才にしてメガホンをとったという 監督自身の子ども時代 そして青年期を描いた『石内尋常高等小学校 花は散れども』は ちょっと気になっておりまして、友人の誘いは 渡りに船。観て参りましたョ、新藤兼人監督の若かりし頃を演じるト・ヨ・エ・ツ!!
『石内尋常高等小学校 花は散れども』(10/11 劇場にて)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/ee/1b1a9628d77aedcaeacbce364eb9f9b4.jpg)
制作国:日本(2008年)
監督・原作・脚本:新藤兼人
出演:柄本明、豊川悦司、大竹しのぶ、六平直政、川上麻衣子 他
監督のプロフィールを見ると...
1912年4月22日広島県佐伯郡五日市町石内(現在の広島市佐伯区)生まれ。
おや...、旧市内生まれの私は 良く知らなかったのですが、「石内」というのは 実名通りだったのですね。
作品自体は、「見なきゃ損ョ」とまでは言えないけれど、監督の 96才とは思えない 気力の充実を感じます。おそらく、子ども時代の教室のシーン以外のほとんどがロケだったのではないかと思われますし、しかも 石内という山が海までせり出している風景を撮る為には 田畑(でんぱた)のある風景は 県北で撮り、浜辺の風景は県南で撮り、蒸気機関車は山口県で...と、一人で歩くのは 少々難しいと伺うだに 監督に脱帽。この映画への執着や強い思い入れを感じずにはいられません。
惜しむらくは、思い入れの強さ故か 柄本明演じる恩師と 豊川悦司演じる若き日の新藤監督のどちらに重きを置いて描くかという点で、若干焦点がぼやけ気味ではあります。脚本家としての良人(豊川悦司)の挫折や再出発での成功の様子などは チラリとだけ見せられるので なんとなく欲求不満です。編集段階で削られたのかも知れませんが、良人側をもう少したっぷり描く事で 時間経過も分かりやすくなったかも知れません。折々に出てくる 石内小学校校歌も、もっと効果的に使えた様な気がします。
それにしても、どのくらい本当の話なのだろうと思うと ニンマリしてしまいます。
さて、広島が舞台の物語というと、映画の前日にも 緒形拳追悼番組として今夏のNHKドラマの再放送『帽子』を観まして、広島弁三昧のこの頃です。昨今、耳馴染みのある関西弁などと比べて、広島弁というと どの俳優さんも苦労されている様子。慣れない言葉に気持ちを乗せるというのは、さぞや厄介な事とではありましょうが、総じて 子役や若い役者さんの方が お上手の様に思います。子役は、地元の子どもかも...ですが。
方言というと、「同じ物でも言い方が違う」というのが主ですが、たまに「同じ言葉なのに 意味が違う」「使い方が違う」という物もあります。広島弁の たちまち が これで、標準語と同じ あっという間に... といった意味の他に、今のところは とか 取り敢えず という意味で使われる事があり、むしろ こちらの意味で使われる事の方が多いくらいです。
ところで、取り敢えず といえば、「取り敢えず、ビール!」というフレーズですが、広島では これが、当然の如く「たちまち ビール!」となるわけで、居酒屋では頻繁に「たちまち ビール!」のフレーズが飛び交うのだとか。残念ながら、下戸の私は 広島で居酒屋に行く事など ほとんど無いので、ライブで聞いた事はないのです。と言いつつ、つい先日 買い物に行った先で 三角コーナーの水切りを買おうとしたら 店頭に枚数の多い物しかなくて「たちまちは 要らないよね?」と発した自分が居りました。
この場合の たちまち は、標準語と違って 中高(なかだか)になります。
ただし、広島弁の特徴として 高音部が二段階あるので 標準語の中高ともちょっと違うのね...。細かく分析するに...、「ま」より「ち」の方が高くなる かな。
まぁ、概ねそうです。
正確に言うと、幼稚園 年長組の途中から2年半程 瀬戸内の各所を転々と(夜逃げじゃありません)していたりもするのですが...。まぁ 概ね広島産。
なので、新藤兼人監督が96才にしてメガホンをとったという 監督自身の子ども時代 そして青年期を描いた『石内尋常高等小学校 花は散れども』は ちょっと気になっておりまして、友人の誘いは 渡りに船。観て参りましたョ、新藤兼人監督の若かりし頃を演じるト・ヨ・エ・ツ!!
『石内尋常高等小学校 花は散れども』(10/11 劇場にて)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/ee/1b1a9628d77aedcaeacbce364eb9f9b4.jpg)
制作国:日本(2008年)
監督・原作・脚本:新藤兼人
出演:柄本明、豊川悦司、大竹しのぶ、六平直政、川上麻衣子 他
監督のプロフィールを見ると...
1912年4月22日広島県佐伯郡五日市町石内(現在の広島市佐伯区)生まれ。
おや...、旧市内生まれの私は 良く知らなかったのですが、「石内」というのは 実名通りだったのですね。
作品自体は、「見なきゃ損ョ」とまでは言えないけれど、監督の 96才とは思えない 気力の充実を感じます。おそらく、子ども時代の教室のシーン以外のほとんどがロケだったのではないかと思われますし、しかも 石内という山が海までせり出している風景を撮る為には 田畑(でんぱた)のある風景は 県北で撮り、浜辺の風景は県南で撮り、蒸気機関車は山口県で...と、一人で歩くのは 少々難しいと伺うだに 監督に脱帽。この映画への執着や強い思い入れを感じずにはいられません。
惜しむらくは、思い入れの強さ故か 柄本明演じる恩師と 豊川悦司演じる若き日の新藤監督のどちらに重きを置いて描くかという点で、若干焦点がぼやけ気味ではあります。脚本家としての良人(豊川悦司)の挫折や再出発での成功の様子などは チラリとだけ見せられるので なんとなく欲求不満です。編集段階で削られたのかも知れませんが、良人側をもう少したっぷり描く事で 時間経過も分かりやすくなったかも知れません。折々に出てくる 石内小学校校歌も、もっと効果的に使えた様な気がします。
さて、広島が舞台の物語というと、映画の前日にも 緒形拳追悼番組として今夏のNHKドラマの再放送『帽子』を観まして、広島弁三昧のこの頃です。昨今、耳馴染みのある関西弁などと比べて、広島弁というと どの俳優さんも苦労されている様子。慣れない言葉に気持ちを乗せるというのは、さぞや厄介な事とではありましょうが、総じて 子役や若い役者さんの方が お上手の様に思います。子役は、地元の子どもかも...ですが。
方言というと、「同じ物でも言い方が違う」というのが主ですが、たまに「同じ言葉なのに 意味が違う」「使い方が違う」という物もあります。広島弁の たちまち が これで、標準語と同じ あっという間に... といった意味の他に、今のところは とか 取り敢えず という意味で使われる事があり、むしろ こちらの意味で使われる事の方が多いくらいです。
ところで、取り敢えず といえば、「取り敢えず、ビール!」というフレーズですが、広島では これが、当然の如く「たちまち ビール!」となるわけで、居酒屋では頻繁に「たちまち ビール!」のフレーズが飛び交うのだとか。残念ながら、下戸の私は 広島で居酒屋に行く事など ほとんど無いので、ライブで聞いた事はないのです。と言いつつ、つい先日 買い物に行った先で 三角コーナーの水切りを買おうとしたら 店頭に枚数の多い物しかなくて「たちまちは 要らないよね?」と発した自分が居りました。
この場合の たちまち は、標準語と違って 中高(なかだか)になります。
ただし、広島弁の特徴として 高音部が二段階あるので 標準語の中高ともちょっと違うのね...。細かく分析するに...、「ま」より「ち」の方が高くなる かな。
本当に使うんですね、「たちまちビール」。
方言のニュアンスって、共通語じゃ無理。
大事にしたいです。
豊川さん、久しぶりでまともな(?)役ですね。
地方では観られないかも・・。
そうですねぇ...
京都までお出掛けになれば 今月25日から公開とのことですが、
まぁ そこまでなさらなくても... (;^_^A
> 豊川さん、久しぶりでまともな(?)役
そうですねぇ。
大竹さんの誘惑にコロリといっちゃう役ですけど... ( ´艸`)
監督が 自分の若い頃を 是非カッコイイ俳優さんに演じて欲しかった
という話ですけど、私は 一癖あるトヨエツなら 更に好きかも。
> 「県民ショー」
私は 観てないんですけど、妹がそんな事を言ってたかも。
個人的には「たちまちは ○○せんでもええんじゃろ?」
(取り敢えずは ○○する必要は ないんでしょ?)
って使い方が馴染みます。
なるほど。
だからサ、東京での良人を もう少し観たくなかった?
ドラマが成功して売れ始める辺りとか チラッとでも。
> ひ弱なトヨエツは好きかも・・・
私は、基本的に「ひ弱 軟弱」喰いです。
トヨエツといえば やっぱり『愛していると言ってくれ』かな。
まぁ、最近の土臭い役も トヨエツなら色気があって許しちゃうけどね。