いい年して、ひな人形が大好きです。布をたくさんつかった十二単が好きです。見るのも描くのも着るのも。
で、今年もひな人形各種、出してみました。
去年落札した七段飾り、棚を組み立てます。自分の趣味なので夫は動員しない。一人で、組み立てに一時間くらいかかりました。
左右を間違えたので、後ろのはすかいの部分の穴が上に開いています。来年は間違えないようにします。
夕食の支度を挟んで、一人で三時間半かかりました。
親王飾りは3組ありますが、とりあえず二つ出しました。左側は孫娘に譲る約束です。
私は息子の家のひな人形に口出し、手出しする立場にはないのですが、堅苦しい風習は横に置いといて、たくさんあるので譲ります。
実家からのひな人形はお嫁さんが断り続けているようで、それについても私があれこれ言う立場にはありません。
ただ、私自身の体験から、小学校へ上がって友達の家へ遊びに行くようになり、よそのひな人形見てうらやましがるのもかわいそうかなと。
ひな人形、本当に欲しかったなあと、今でも思っている。
母の両親は二人とも早死にして、伯父が親代わりにいろいろなことしてくれたけど、戦後のまだ貧しい時代、ひな人形にまで手が回らなかったと思われます。
友達のS竹さんの豪華な人形、とてもきれいで学校帰りに寄って見せてもらってた。私も欲しいって、親にどうしても言えなかった。なんでだろう。ものをねだるということのない子供でした。
時代の制約、そしてごく普通の庶民の家としての制約。
時代は巡りに巡り、デッドストックのきれいなお雛様がびっくりするほど安く手に入るので、やっぱり、長生きはするものです。
きょう、夫に「今私の持ってる人形、子供の時に家にあったらどんなに嬉しかったことか」と言いましたが、自分の裁量で人形の買える今の時代と境遇に感謝しなければ。
これを譲ります。喜んでくれるでしょうか。玄関に飾るそうです。
私はこちらの落ち着いた色合いが好きです。昨年、ヤフオクで人形だけですが、わずか数千円。
持ち道具は別に買いました。
去年は屏風も自分で作った。ダイソーで買った板と、金紙、黒のガムテで。
下駄箱の上が狭かったらこちらを譲る予定。
来週また来る予定。喜んでくれるといいけれど。
明日以降、もう少しひな人形を出します。