昨晩・今朝と中島みゆきさんのニューリリースアルバム「ここにいるよ」を聴き終えた。1975年の「アザミ嬢のララバイ」以降の音源は忠実に当時のものを守っているようだが、音質は現代の技術により向上されているようでパソコン⇒イヤホンで聴いてもクリアでダイナミックだ。CDで聴く音の方が、こういっちゃ悪いが大ホールの大音響の渦にまみれたライブで聴くよりは、歌をよく理解できる。
それにしても、いまさらの感があるが、みゆきさんの歌う言葉が明瞭で、こんなに日本語をビンビン響かせて、こころに杭打つ歌手が日本にいただろうかとさえ思えてくる。メロディーの美しさにばかりほれ込んできたこれまでの半生を反省しなければならない。(洒落のつもり)
そして、政府は医療機関のすべての関係者にこのアルバムを「予備費」で配ってほしい。とくに,DISC1「エール盤」に盛られた数々の歌は、疲弊や差別で折れそうになっている看護師さんたちを力づけてくれるのではないか。「ファイト」、「泣いてもいいんだよ」、「負けんもんね」など。
みゆきさんのアルバムをひさびさ買って、聴いて、泣いて、安らいで、「あの世に大事に持ってくね」といいたくなるほど満足した。
東京の今日の感染者は、過去最高の602名。コロナ禍は、どうやら来年に持ち越しそうである。もう、コンサートを開いてくれなくても十分だと思った。
みゆきさんには、これからも、美しい日本語の歌詞に添えた、美しいメロディーを創っていただいて、日本語をキレイに歌える歌い手に提供して、オイラたちに寄り添いのエールを送り続けてほしいな。
岩手山をつつみこむ女神のようなお月様だった。2020.9.6am3.36