かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

12月を元気にしてくれるメサイア

2020-12-11 19:02:18 | 日記

今週の朝のNHKFM「古楽の楽しみ」では、鈴木優人さんの解説で「メサイヤ」をやっているのが昨日になって分かったので、木・金曜日分だけ録音していたが、今日街に買い物に出かけながら、そのうちの木曜日の放送を聴きながら歩いた。

 

毎日演奏者は違うみたいだが、木曜日のは、ジョン・エリオット・ガーディナーの演奏で第二部の途中から終わりの「ハレルヤ」のところまでだった。この指揮者の「メサイヤ」は、何度か聞いたことがあったかもしれないが、曲を聴き進むにつれ暗い冬の雲がいつの間にか消えて、眩しい光が差し込んでくるような心地になってしまい、「ハレルヤ」に至っては、立ち去った雲の中に浮遊しながらお日様に近づこうとでもしているようなワクワク感がやってきて、つい「ハレルヤ ハレルヤ…♪」と合唱に合わせて口が開いてしまった。

イエス様復活と栄光を讃えたヘンデルのこの大作自体が、並々ならぬエネルギーを蓄えており、それがヨーロッパ革命の原動力にもなったとはよく聞くお話ではあるが、ガーディナーの演奏は、そのテンポの速さと歌唱陣の力強さや合唱の透明で柔らかな声色と合わさって、いま言ったような「鬱から躁」への処方になってくれそうな演奏だった。コロナ禍で鬱屈としたこの12月、幸いYouTubeにもたくさんアップされているので、みゆき薬といっしょに服用したい。

ところで、12月はイエス様生誕の季節。

あの、クリスマスツリーのてっぺんに飾られた星は、いったいどんな星だったのだろう。聖書では、東から来た三博士が西の方向に光る星を手掛かりに旅をして、ベツレヘムに到着して幼子イエス様とマリア様にお会いしたのだという。オイラも、田舎町のマリア幼稚園に通っていたころ、このいきさつをクリスマス会の舞台で知ったが、いろいろ調べても今もって分からないらしい。ベツレヘムの星と呼称されるその星、現在のヨルダン川西岸パレスチナの空に輝いていたというが、「それはそれは、大きく輝いていたことだろう」

 

下の写真は、クリスマスから1か月後の2019年1月25日早朝6時ごろに、いまだ天文薄明にある石垣島のわがアパートのベランダから撮った南東の空に浮かぶ、金星⇒木星⇒さそり座のアンタレス(赤い目玉)の一列の並びであるが、ベツレヘムの星とは、そのような大きく明るく不可思議な星の順列ではなかったのだろうか。

 

 

    

 

    

 

 

     

 

 

さて、4声のどのパートで歌おうか。「ハレルヤ ハレルヤ~♪」


 

 

宮澤賢治「銀河鉄道・ジョバンニの切符」より抜粋

「ハレルヤハレルヤ」明るくたのしくみんなの声はひゞきみんなはそのそらの遠くからつめたいそらの遠くからすきとほった何とも云へずさはやかなラッパの声をききました。

 


 

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