かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

ここは雪国か

2020-12-17 16:17:43 | 日記

例年ならば、いま住んでいるところは、東北でも太平洋側なので、冬の高気圧が大陸から張り出してくれば、寒いけれども晴れ。冬でも前線が通過する場合には、雪。というのが常識ではあるが、今回は天気図のどこにも前線などがない、典型的な冬型の気圧配置なのであるが、今週は朝晩雪が降り、窓から外を覗くとまるで雪国を旅しているかのような感覚にとらわれる。

子供のころに習った日本列島の断面図、日本海側からつめたい季節風と筋状の雲がやってきて中央の高山地帯に当たって上昇気流となり、凍った水蒸気が日本海側に大雪を降らせ、渇いた季節風だけが山を下りて、太平洋側は晴れるという。あのパターン図だ。だが、今年はその教科書でも説明できないような、奥羽山脈が盾となってくれないよう強い湿った雲がやってきたのだろうか。コロナの年にこういういい方は恐ろしくもなるが、「何やら変」だ令和2年の冬。(令和と言ったら「令和オジサン」の顔が浮かび、ちょっと不快になるので、西暦で言おう2020年と。)

近所のスズメはひとくくりに「チュン太郎」と呼んでいるが、ベランダにやってくるヒヨドリのつがいは「ピーちゃん」と呼んでいるが。その「ピーちゃん」は、今朝は、降りしきる雪にもめげず葉を落とした木の枝につかまって、「ぴーぃっ」とないて相手の居場所を確認していた。「おおい、ここにいるよ」と元気よく。

「チュン太郎」たちは、近所の古家の軒筋や瓦の隙間に巣を設けて冬の間は夜間など集団で暖をとっているようだが、「ピーちゃん」たちは、繁殖期だけ木の枝に巣をつくるといわれているので、繁殖期を終えた時期は、木の茂みなどでじっとしているのだろうか。検索してみると北海道や東北など北国のヒヨドリは、冬場は暖かい土地に南下するのが一般的だそうだが、ピーちゃんたちは雪がないこの太平洋側の街で冬を越しているようで、さすがに今週の雪だと心配になってくる。

仙台で、10cmくらい積もったか。沿岸の石巻や気仙沼はどうなのだろう。沿岸の潮風トレイルルートを年内に少しでも歩いておきたいのだが。予報では、明日は晴れるが週末はまた寒波なのだとか。「何やら変」なこの冬もピーちゃんたちのように、健気に生き抜いていこう。

 

                

 

                   

 

     

コメント