里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今どきに咲く庭の野草を楽しむ

2022年05月21日 | 

今どきに庭に咲くいくつかの野草の花。
5月はいわゆる農繁期。多忙の中で一服の安らぎを与えてくれます。
今、一番目立っているのはクリンソウ。


元々は、こんなに多くなかったのですが、自然に増殖しました。後の大きな葉はハラン。


クリンソウの由来は、花の付き方が仏塔の屋根にある九輪に似ているからと言います。
それほどの段数はありませんが、頷けます。


このように殖えてきたのは、この南側にあるコウヤマキをがっちりと切り詰めた時期と一致します。
この辺りは日陰だったのが、日が当たるようになりました。
これでクリンソウが殖えることとなったようです。
一方、アズマシャクナゲ大株二つが枯れてしまいました。これはかなりのショック。
ダイモンジソウも大分薄くなり、自然の植物は環境の変化に敏感だと身をもって体験しました。
クリンソウとほぼ同時に咲いているのがエビネ。


エビネは少しピークを過ぎました。
1週間前くらいが一番の見頃で、これがその時のもの。


ごく普通のジエビネです。これも徐々に殖えてきました。
これは別の場所のエビネ。


元々はこちらがより多く生えていましたが、一昨年イノシシが侵入して荒らされ、なかなか回復しません。
少し前にはサクラソウも同時に咲いていました。
ピークは微妙にずれていますが、サクラソウとクリンソウ、エビネのコラボが楽しめました。
これはその時のもので、見にくいながら後方の小さなピンクの花がサクラソウ。


サクラソウでもこれは西洋サクラソウ(プリムラ・マラコイデス)のようです。
これも自然に殖えました。これはピーク時のもの。実に可愛らしくていい。

数カ所に咲いています。


4月中から咲いて未だ日陰の花が咲いています。


こちらの方がニホンサクラソウ。半月前くらいがピークで、その時のもの。


これも4月中から咲いています。


3カ所にあります。手入れらしいことはしていません。自然のままです。


家裏のシャガもまだ咲いています。


群生化しており多くは終わりましたが、日陰が遅くまで咲いています。

これは番外のユキノシタとドクダミ。

至る所に生えています。
至る所といってもユキノシタは限られており、邪魔にもならず花も可憐で悪くありません。
困っているのはドクダミ。
これから咲いてくる純白の花はなかなか良く、画にも描いています。
しかし、これだけ多いと始末が悪い。
ドクダミは地下茎で殖える多年草なので、ちょっと引き抜いたくらいではどうしようもありません。


ジャガイモの芽かきと追肥、土寄せ

2022年05月20日 | 畑:土物類

ジャガイモの芽かきをし、追肥、土寄せをしました。
今年も省力植え付けをしているジャガイモ。生育は順調です。
品種は男爵一品種。
昨年から自家種は止め、全て購入種芋にしているため生育は揃っています。


今年も4月下旬に強い霜がありましたが、この畑は霜の降りることがほとんどありません。
周りにあるケヤキの大木などが防霜の役目を果たしているからです。
しかし、そのため午後の日当たりが悪く、芋の生長に悪影響を与えている可能性が高い。
今の姿は悪くありません。
まず芽かき。3本仕立てにします。
株の根元を押さえ、株を傷めないように強い茎3本を残し、他をかき取ります。
自家種は芽の数が多く、7、8本あるのがざらですが 購入種は少ない。
せいぜい4、5本と言ったところ。芽かきの必要ない株もあります。
比較的芽の多い3株で芽かきはこの程度。


これで全て3本仕立てになりました。


自家種の場合は芽かきは必須ですが、購入種では必要ないかもしれません。
芽かきをすると、このように茎が乱れるものが出ます。


次に追肥。
畝の肩の部分に速効性肥料を両側に施します。


次に土寄せ。
昔は花が見え始める頃に大きく寄せると教えられました。この辺りでは6月初め頃。 
畝間は1mと広くしているものの、機械作業をスムーズにするには早めに済ませたい。
やはり芽かき直後にやるようになります。
管理機の畝立てロータの2連の爪を外向きにして逆転で土をはねあげます。


両サイドは片側だけの逆転ロータではね上げます。


これで機械作業が終了。


機械作業だけだとこの程度。


鍬で少々手直しをします。


根元までしっかりと土寄せしました。


近年不作のことが多くなっています。今年はどうか。
この畑は日照条件が悪いハンディはありますが、山砂を客土したため肌の綺麗な芋が出来ます。


満開のシャクナゲを存分に楽しむ

2022年05月19日 | 小旅

宮城県川崎町の国営みちのく杜の湖畔公園を訪れました。
毎年のように行っていますが、5月は初めて。
当園は平成元年に一部を開園、全て開園したのが平成26年。
総面積は600数十haと広大。
4つのゾーンからなり、通常一般の人が訪れるのは「文化と水のゾーン」。


ここの敷地面積は約90ha。
広場では思い思いにゆったりと過ごしている風景が見られます。


平日でもそれなりに車は止まっていますが、敷地が広大なため人影はまばらといった感じ。
コロナ禍でも安心できます。
正面のゾーンではパンジーが一番の見頃。


シバザクラも見事。


ツツジ類も見頃になってきました。


諸々楽しめますが割愛し、今回目当てのシャクナゲ。
いつもは4月に来ていますが、敢えて遅らせたのもそのためです。
昨年もシャクナゲ目的で4月下旬に来ました。
その時もかなり咲いており十分楽しめましたが、ピークはさらに遅いと感じました。
園内にはシャクナゲの広いブロックが設けられています。
多くの種類が植えられており、早晩があるため全てを一度に見るのは無理と言うもの。
当然終わっているシャクナゲがあろうことは承知の上です。
当地は標高が高いので、我が家周辺より開花が遅いとは言え、和シャクの代表格アズマシャクナゲなどは終わっているはず。
ただ、一番多く咲いている時期に見たいとは思います。
今年は入り口から満開のシャクナゲの歓迎を受けました。
綺麗な純白のシャクナゲです。


次々と満開のシャクナゲを楽しむことが出来ました。
和シャク、洋シャク入り交じっています。
以下、類似のものはありますが、すべて別種で重複はありません。






































改良種も多いので、和風シャクナゲという表示もあります。純粋な和シャクではないと言うことか。
昨年も感じましたが、表示をさらに充実してもらえれば有り難い。
花弁が大きく豪華なシャクナゲ、珍しい色合いのシャクナゲ、密集して咲くシャクナゲなど様々。
小生はシャクナゲが好きなので、今年は大いに満足しました。
その年の天候にも左右されるものの、一番多くのシャクナゲが満開になるのは5月中頃と分りました。
このブロックは一番遠くにあるため、ここまで足を延ばす人が少ないのはもったいない。
この側には古民家を移築したふるさと村もあるので、必ずそちらにも寄ります。
こちらも訪れる人は僅か。関心のある人が少ないと言うことでしょう。残念な気がします。



夏秋キュウリを不織布で覆い植付け

2022年05月18日 | 畑:果菜類

キュウリを植付けました。
キュウリを夏から秋にかけてネット栽培するのが、いわゆる夏秋キュウリ。
目標は100日以上の長期収穫。
しかし、近年は目標を達成できていません。
要因は色々あると思いますが、今年は畝作りを変えてみました
すでにネット張りまで準備は出来ています。


この辺りのキュウリの植付け適期は最低気温が安定して12、3℃になる5月下旬。
ですから、今時分の植付けでは少々早い。
苗は購入苗。他の果菜とは購入先が違います。


品種は「OS交配ニーナ」。
キュウリの苗はときわ交配かOS交配の苗が希望でした。
しばらく苗が出回っていなかったのですが、今年は2カ所にありました。
苗の姿が良かったこちらを選択。本葉3枚半程度で葉色も良くしっかりしています。


まず植え穴を開けます。ホーラーを使用。


害虫予防の粒剤を施用。


畝間160㎝、株間75㎝。1畝に8本。2本仕立てにします。



植付けました。


ネットの内側に植付け、ネットをくぐらせて蔓上げします。
植付け時の姿としては悪くありません。


不織布で覆いをします。植付け適期よりも早いので保温強風対策です。


上部を中段の横パイプにパッカー止めし、下はマルチ止めで抑えます。


被覆期間も短いのでかなり大雑把な止め方です。少々揺れても気にしません。
どちらかというと強風対策ですが、これまでの結果をみると効果は十分ありそう。
ナス類に比べるとキュウリは弱い。はじめが良くないと尾を引きます。
昔、畑作農家だった我が家には不織布の在庫が豊富にあります。問題はやる気。
ところで、今年植えた「OS交配ニーナ」は埼玉原種育成会の新品種です。
埼玉原種育成会はときわ研究場と並ぶキュウリ専門の種苗会社。
改めて調べてみると、「ニーナ」は周年とは言えハウス用の品種でした。
今となってはどうしようもありませんが、雨除けにも適すると言うことなので何とかなるでしょう。
いつものことながら、新品種には期待半分、不安半分といったところ。
キュウリを植えたので購入苗の植え付けは、これで終了です。
この時期、自ら果菜の苗を作らなくなったので、苗の購入が重要な仕事になりました。
果菜の苗は良い苗でさえあれば安いものですが、満足できる苗を探すのは容易ではありません。


ナスを不織布トンネル掛けで植付け

2022年05月17日 | 畑:果菜類

ナスを不織布トンネル掛けで植付けました。
畝作りは半月以上前に終わっています。


ピーマンと同時の畝作りです。 
苗は購入苗ですが、ピーマンとは購入先が違います。
この辺りのナスの植付け適期は最低気温が12、3℃になる5月下旬から。
昨年は「千両2号」と「くろべえ」の2品種で、それぞれ違う購入先でした。
結果、中長なす「くろべえ」の品質、収量が安定していることから、今年は「くろべえ」一品種に。
この品種は当県にある種苗会社渡辺採種場の品種。
但し、「くろべえ」の苗を扱っているのは1カ所だけだったので、選択の余地はありません。


本来なら、大きなポットで一番花が咲く直前くらいの苗が理想。
とても、そんな苗は購入できるわけがありません。
この苗は花芽が辛うじて確認できる程度。花芽が見えない苗もあります。


葉色も少し落ちています。即刻、植えるしかありません。
まず植え穴を開けます。ホーラーを使用。


畝間120センチ、株間55㎝。いつもは60㎝ですが、今年は少し狭め。


植え穴に害虫予防の粒剤を施用。


一時、雨がぱらつき、気温も低い。


1畝に9株で2畝。


当地の適期より早植えなので、不織布をトンネル掛けします。


保温対策というより強風対策の意味合いが強い。


最近も強風の吹くことが多い。
効果はあるようです。但し、支柱立てが後からになります。
ナスも年々減らしています。かつては米ナスや水ナスなども作りましたが。
この苗では7月初めから穫れ始めれば上々でしょう。