里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

紫系の花で和む

2022年07月16日 | 

当地方、土砂災害警戒情報が発令される大雨となりました。
当地は災害が出るほどの状況ではないと思いますが、県北部がより深刻のようです。
今どきの我が家の庭は紫系の花が多い。
何れも庭とは言えないようなところにありますが、一応庭の花と言うことに。
紫と言っても赤に近いものから青に近いものまで幅があります。
なお、撮影は主に先週です。
まずはアジサイ。

梅雨時の花といえばアジサイですが、我が家のアジサイは色付くのが非常に遅い。
その中で、一番早く色付くのがこれ。昔ながらのアジサイといえるかもしれません。


これは別の株。これから更に色付くものの最後まで淡い。
青紫から赤紫までグラデーションがかかって色付きます。


ガクアジサイ。


これもこれからもっと色付いてきます。


アジサイの色は酸性土壌では青色に、そうでなければピンク色に発色するらしい。しかし、実際に植えているのを見るとそう単純ではありません。
これは別の株。


カンパニュラ。

6月から1ヵ月以上咲いています。さすがに残り花と言ったところ。
母健在の頃に地植えしたものと思われます。

風鈴草とも呼ばれるカンパニュラは、キキョウ科ホタルブクロ属。
なるほどキキョウにもホタルブクロにも似ていると納得できます。このカンパニュラの形はよりキキョウ似のようです。

キキョウ。

咲き始まったところ。
キキョウは秋の花のイメージですが真夏に咲きます。蕾が多数あり、これから次々と咲いてきます。
クリーンな青紫で鮮やかな色。実に清々しい。

このキキョウは、20数年前、母健在の頃手作りの大きな鉢に植えたもの。
株立ちになり密集して、毎年よく咲きます。

ムラサキツユクサ。


6月から1ヵ月以上、実に長く咲いています。
我が家には畑の隅など3カ所にあり、これは自宅入り口にあるムラサキツユクサ。


3枚の花弁の紫色はクリーンで、その名の通り、露に濡れた姿は風情があります。
地味ながらしっとりとして絵になります。


マツバギク。
 

色合いは赤紫と言ったところ。
石垣に垂れた姿はなかなか良いものです。

日当たりと水はけのよいところを好むらしいので、この石垣の縁は条件にかなっているのかもしれません。
これも実に長く咲いています。

ラベンダー。

ピークは大分過ぎました。このラベンターは植えて20数年。
小生が苗を育てて植えた数少ない草花です。
この辺りをラベンダーのコーナーにしようと10数株植えたものの、今日まで残ったのは2株だけ。土の吟味が足りなかったようです。

ささやかなラベンダーながら、残った株は結構大株になりました。


夏秋キュウリは2本仕立てが完成し収穫最盛

2022年07月15日 | 畑:果菜類

夏秋キュウリは植付けてからほぼ2ヵ月。
6月半ば以降、空梅雨模様で気温が高く、6月下旬から収穫が始まりました。
品種は今年初めて作る「OS交配ニーナ」。
親蔓と3~5節目から出る強い子蔓の2本仕立てにしています。
今年は6月半ばまで低温多雨で日照不足、梅雨入り宣言間もなく高温乾燥、そして梅雨明け宣言後の近日は雨続きと特異な天候経過。
畑作物にもかなりストレスが掛かっていると思います。
すでに、2本仕立てにしている親蔓主枝は支柱の頂点近くで摘芯を終えています。


今年は30節くらいでのピンチになり、例年より数節多い。そのため主枝のピンチも例年より10日くらい遅い。
これは天候の関係もありますが、品種の特徴のようです。
徒長しにくく、葉は小振りで締まった印象。ハウス向きの品種と分ります。
2本仕立てに伸ばしている子蔓主枝も支柱の頂点近くまで伸びてきました。
これが最後で、全て主枝の摘芯が終わりました。


これで2本仕立てが完成しました。
主枝が30~40センチ間隔に誘引され、ネット全体が葉で覆われてきました。  


この品種は葉が小振りで節間が詰まり、全体に締まった姿です。
親蔓主枝の下段の側枝。摘芯された子蔓からは孫蔓が伸びています。


孫蔓は、摘芯しないで伸ばすのが基本です。ただし、地面に這いそうなものは摘芯します。
下段の側枝の整枝は終り、今は中段の側枝の整枝に移っています。


このように順調に側枝が伸びていれば整枝の基本は変わりません。


しかし、このように中段の側枝はあまり伸びないことがあります。


実が沢山成り出すと、まずは実の方が優先されるからです。そのような場合は摘芯しません。
樹勢が弱らないよう、常に複数の成長点が確保されるよう気を配る必要があります。
勢いのいい孫蔓が伸びてくれば問題ないですが、抑えられているような時はこのように中段の側枝を1、2本摘芯せず伸ばします。


2本仕立てが出来上がる頃は、株全体から収穫され最盛期を迎えます。
夏秋キュウリでは多かれ少なかれ収穫の波が出来ます。
このキュウリも先週から今週に掛け大きく成り込みました。
連日、8株からこのくらい穫れてきます。不在時は助っ人が頼り。


沢山穫れればいわゆる「成り疲れ」しやすくなります。
そこで、効果的なのは摘果。形の悪いもの、ダブルで成っているような所はできるだけ搔きます。


この品種は主枝も側枝も100%の節成りで、とにかく着果数が多い。
当然、追肥も必要です。
追肥はマルチの裾を少しまくり上げます。


そこから通路に掛け、速効性肥料をバラ播きます。


粒状肥料は水に溶けないことには効き目がないので雨が降りそうな時にやります。
目標収穫日数100日なので、まだまだ先は長い。


会津若松城下から野口英世記念館へ

2022年07月14日 | 小旅

会津三日目は会津若松市内。
雨を覚悟していましたが。思いがけず晴れました。
まずは前日夕方に訪れた鶴ヶ城。この時は小雨でした。


言うまでもなく、会津を象徴するお城です。
戊辰戦争では猛攻にも耐え、難攻不落の名城として知られますが、天守閣をはじめ全ての建物が取り壊され、現在の天守閣は昭和40年に再建されたもの。
観るのは何度目かになりますが、豪壮で優雅な天守閣です。
こちらが本丸の跡。


忠実に再現されており、石垣も見事。


最上層から見る眺望も素晴らしい。


会津武家屋敷へ。


会津の武家屋敷を一般の人が見学しやすいようにした施設です。




幕末の会津藩家老であった西郷頼母の邸宅を中心に、復元移築された歴史的建造物が建ち並んでいます。




豪壮な造りで、会津武士の生活が偲ばれます。歴史資料館など楽しみながら理解できます。


珍しい精米所も復元されています。


日新館。


会津藩校で、人材の育成を目的に建設された会津藩の教育施設を忠実に復元したもの。


藩士の子弟はこの藩校で学問や武道に励み、心身の鍛錬に努めたわけです。


当時の建築や学習の様子が分かりやすく観覧できるようになっています。


復元された日新館では、弓道や座禅など武士道の体験が可能。
多くの優秀な人材や、かの白虎隊について詳しく知ることができます。


野口英世記念館。


言うまでもなく細菌学者野口英世の記念館。
昔見た記念館からスケールが大幅にアップ、すっかりリニュアールされ見違えました。
展示室には野口英世の遺品や資料が沢山展示されています。


こちらは生家で、乳児期に火傷を負った囲炉裏も見ることができます。


こちらは「誕生地の碑」と「忍耐の碑」。


三日目は早めに見学を終え、帰途に。
この日、会津滞在中は天候が良かったのですが、我が県は大雨の情報があったからです。案の定、途中から土砂降りになりました。
何はともあれ無事帰宅。今回の小旅は満足のうちに終えることが出来ました。



大内宿から会津ころり三観音参り

2022年07月13日 | 小旅
会津二日目のスタートは下郷町大内宿。
あいにくの雨降りとなりました。
同地は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。


茅葺き屋根の古民家が並ぶ宿場の風景は圧巻。




ところどころに葺き替え間もない茅葺き屋根も見られます。


高台から望む街道風景は絵になります。


一本の長ネギを箸代わりにして食べる蕎麦が名物。


まだ人が多くなかったので、ゆっくりと楽しむことができました。


そして、会津ころり三観音参り。
お参りすることでピンピンコロリの願いが叶うと言う話しは我が県でもかなり知られています。
この機会に実践することとなりました。
会津には何度か来ていますが、何れのお寺さんも初めてです。
会津美里町中田観音弘安寺。


立派な本堂です。


西会津町鳥追観音如法寺。


山門、本堂は見事。


樹齢1200年のコウヤマキ。


会津坂下町立木観音恵隆寺。


本堂と千手観音が国重文に指定されています。
撮影は不可ですが、8メートルを超える観音様は凄いの一言。


小さな塔も風情があります。


三観音のお参りを達成できました。ご利益は有りや。
この後、蔵の町喜多方を訪ね、会津若松鶴ヶ城へ。泊まりは東山温泉。
会津に二泊するのは初めてです。本当に会津地方は広い。



奥会津から芦ノ牧温泉に

2022年07月12日 | 小旅

福島県の会津に来ています。
一昨年以来、コロナ禍の中、仏事がらみで近県に出た以外は県内に留まっていました。
今回、久しぶりに隣県に宿泊を伴う小旅です。小生も県民割の恩恵に与らせていただきます。
近頃は再び新型コロナウイルスが増加に転じ、逡巡はしたものの予防対策をしっかりして計画を実行することに。
東北自動車道を南下、福島県の白河インターから奥会津に向かいます。
途中、天栄村のブリティッシュヒルズへ。


ここは英国風のホテル、研修施設が建ち並んでいます。


以前、結婚式で来たこともあります。


今は、コロナ禍のためか人影はまばら。店も開いていません。


雰囲気だけを楽しんできました。


南会津に入り湯野上温泉に。駅舎がユニーク。



茅葺きの屋根に温泉足湯付き。



ぬくもりを感じさせる駅舎内。




奥会津の只見まではさすがに遠い。
田子倉湖。


重力式ダムの発電所。


かつて出ていた遊覧船は今はなく静か。


時間的余裕がなく奥只見はここで終わりに。
泊まりは芦ノ牧温泉。


初めてで、一度ぜひ泊まりたいと思っていました。
阿賀川上流沿いにホテルが建ち並び、ロケーションが素晴らしい。


散策を楽しみました。
ホテル部屋から。


お湯も食事もよかったです。




蔓なしサヤインゲンが鈴成り

2022年07月11日 | 畑:豆類

蔓なしサヤインゲンを1週間ほど前から穫り始めました。
4月28日に我流省力直播き、5月25日に間引きし、ほぼ2本立て
品種はカネコ種苗の「スーパーショット」と若干の「さつきみどり2号」。
鳥害や強風で傷められましたが、今は見かけ上はほぼ解消しました。


ケアレスミスで株間が広くなり、株数が予定の2/3に。
畝間が蔓ありインゲンの畝に合わせているため、畝間は広々。


今年は支柱も省略しようかと思いましたが、やはり風当たりが強い。
結局、株の両側に廃材パイプを使い支柱を設置しました。
支柱がないと倒れやすいだけでなく葉が茂り枝も垂れて収穫がしにくい。
これなら収穫するのが楽にできるでしょう。


予定より広い株間になりましたが、上から見ると葉が茂り株間はほぼ埋まりました。


上からは莢が着いている様子は分りません。上の方には花が咲いています。

葉を少しかき分けてみると、莢の着いている様子が分ります。


横から見るとこのようによく見えます。


さらに葉を少しかき分けてみると、鈴成りになっています
蔓ありとの違いはここで、短い節のところに集中して成り込みます。


当地方のような寒冷地では、直播きで早くから穫ろうとするときは蔓なしが有利です。
穫り頃の莢から花、蕾と凄い数です。株間が広くなった分歩留まりは良くなっている可能性があります。
昨年「スーパーショット」と「さつきみどり2号」を半々ずつ作り比べてみたところ、「スーパーショット」が良かったので、今年は殆どがこれです。
「さつきみどり2号」はわずか残っていた古種分。
昨年の印象では「さつきみどり2号」の方が若干早く、一挙に成り込みます。
「スーパーショット」はバランス良くトータル的に穫れるようです。
最も違うのは莢の姿。
「スーパーショット」は曲がりが少なく、綺麗です。よって収穫もしやすい。
少し穫ってみました。


まだまだ穫れますが、後は助っ人に任せます。
スジなしの丸莢で軟らかく、何にでも利用できますが、とどめはやはりお浸し。


こちらは蔓ありサヤインゲン。


蔓なしサヤインゲンの後を受けて穫れるように播いています。順調のようです。


ジャガイモは3年連続の不作

2022年07月10日 | 畑:土物類

本日は参議院議員選挙の投票日。
朝一、投票所開所即投票を済ませてきました。
一昨日、ジャガイモを全て掘り取りました。
ジャガイモは6月20日頃から必要な都度穫っています。
その時から小玉で数も少なくパッとしませんでした。
6月半ばまで雨続きで、葉の腐れも見えていました。特に大雨でかなり倒伏してしまったので良くないとは思っていました。
その後は連日高温。今月に入ってたちまち枯れ上がってしまいました。


青く残っているのはわき芽の茎葉。

品種は全て男爵。
昨年から自種は止め、全て購入種にしています。
今年は助っ人がいます。暑い中の手伝いは有り難い。
最初から最後まで手応えはなし。数も少なく小玉が多い。


この畑は周りの木が大きくなり午後の日当たりが悪くなってしまったので、その影響はあるでしょう。
ただ、山砂を客土したので、ジャガイモが作りやすい。
掘り取りが楽で、芋についている土もすぐ乾きます。


暑い中、短時間で掘り取りも完了。
大きめの培土入り袋に軽めに詰めて、直ちに作業場の空きスペースに運びます。


袋の数で六つ。少なくとも一つ12、3㎏はあるでしょうが、昨年よりも少ないくらい。
あまり高く重ならないようにして乾かします。土は余り付いておらずたちまち乾くでしょう。
見るからに大玉は僅か、中玉、小玉が多い。


肌だけは綺麗です。


日よけをして、時々上下かき混ぜながら、しばし乾かします。


残念ながら、今年のジャガイモは不作。
それも3年連続ではガックリと言うもの。大豊作のタマネギとは対照的な結果となりました。


捧ぐ 墨彩画「百合(オリエンタルハイブリット)」

2022年07月09日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙  


安倍元首相が凶弾に倒れるという衝撃的な事件が起きました。
一国民として心より哀悼の誠を捧げます。
このような凶行が今日の日本で現実に起きたこと自体が大きな衝撃です。
この画はたまたま描いていたものです。
東北南部の百合園はこれからが見頃と言えましょうか。
豪華さでは何といってもオリエンタルハイブリットユリ。
大輪で優美、色彩も豊か、華やかさを演出してくれる夏になくてはならない花です。
カサブランカは誰もが知っている白系のオリエンタルハイブリットですが、ピンク系もいいものです。
一本だけ生けたオリエンタルハイブリットユリを玄関に置くだけで華やかな気分になります。
百合を墨彩画で描くことはあまりありませんが、一本のピンク系オリエンタルハイブリットユリを描いてみました。
安倍元首相は長らく日本を率いてこられ、見方によって正も負も、陽も陰もあったかもしれませんが、国際的にも通じる華やかさを感じる数少ない政治家でした。
この花を捧げても良いのではと思ったことでした。



田んぼは中干しを終え生育は平年並

2022年07月08日 | 田んぼ

今年のイネは、田植え後約2ヵ月。
6月初めまでは全般に好天で概ね順調でした。
しかし、その後、気温が下がり、雨続きのヤマセ模様となりました。
当地方の梅雨期の典型的な不良天候です。6月半ばの時点では平年より数日の遅れ、生育の進んだ昨年よりは1週間くらい遅れていると見ていました。
イネの茎数が増える分けつも遅れました。
そして、気象庁の梅雨入り宣言。
ほどなく、ヤマセの様相から一転、気温が上がり雨も降らなくなりました。
遅れていた分けつも急速に進みました。
1株の目標茎数は25本ですが、6月25日頃には目標茎数をほぼ確保できました。
昨年はスピートが早く6月20日前には目標茎数に達しましたが、昨年が早過ぎた訳で、今年はほぼ平年並に回復したとみてよさそうです。
当地方も6月29日に梅雨明け宣言となりました。
気象庁の定義がどうなっているのか分りませんが、当地方では梅雨入り宣言までが梅雨の様相でした。
目標茎数が確保されたので、田んぼの水を切り、中干しに入りました。
これが中干し中の田んぼ。


今年は田んぼの中ほども結構乾きました。


高温の日が続いたため、茎数30本を越え分けつ過剰な株もあります。
茎数は少なければ減収しますが、多ければ良いというものではありません。多すぎるとくず米が多くなり、品質の低下に繋がります。
中干しの目安は、田んぼの表面が小さな亀裂が出るくらいに乾くこと。


例年は、梅雨の真っ只中なので梅雨の晴れ間とうまく合わないことが多い。
今年は気温が高く雨が降らないのでやりやすかった。
中干しは、田んぼの水を切ることで無駄な分けつをなくします。
また、土に酸素を供給し根の活力維持に効果があるとされます。
中干し期間は10日くらい。
いわゆる幼穂形成期に入る頃には水を入れる必要があります。
中干しを終え水を入れました。

幼穂形成期とは穂の基になる幼穂ができる時期のこと。時期的には7月5日前後。


別の田んぼの中干し。


周囲には結構亀裂が入りました。


こちらにも入水。


6月下旬からの天候を考えると、以前の遅れを解消し平年並に回復しているでしょう。
平年を上回る生育進度になっていてもおかしくありません。
すでに幼穂形成期に達している可能性が高い。
他の田んぼにも全て入水しました。


ここから穂が出るまでは最も大事な時期です。
例年なら、当地方ではヤマセによる低温を心配するのが常です。
もし今年このまま真夏に向かうようであれば、まれな経験となるでしょう。
但し、気温は高ければ作物の消耗は激しくなります。これからいくつかの関門を越えなければなりません。





遅どり用夏秋キュウリを直播きする

2022年07月07日 | 畑:果菜類

遅穫り用の夏秋キュウリを直播きしました。
今年は例年より数日遅めの種播きです。
空梅雨状態で、気温が高く生育が進みそうと推測しました。
夏秋キュウリの畝はネット支柱を立て2畝を作っています。
片方の畝は今盛んに穫っている早植えのキュウリで、もう一方の畝に遅穫り用のキュウリという配置。


早植えの夏秋キュウリに合わせているので、やや変則な畝作りです。


あくまでメインは早植えの夏秋キュウリ。このキュウリの収穫期間の目標は100日。9月末から10月初めまでの収穫を目指します。
しかし、目標は目標、そうたやすくはありません。9月には弱ってきます。
そこで、補完的に遅まきの直播きキュウリを作っています。9、10月収穫です。
品種はトーホク種苗の「おいしさ一番星」と言う品種。
3年ほどこの品種を作りました。イマイチはっきりしないので今年は変えようと思っていました。
ところが、古種がまだ残っていました。と言う訳で今年も同じ品種に。
播き穴を開けます。


株間約70㎝。


ドリンク瓶で播き壺を作ります。


1カ所に3粒播き。発芽状態を見て間引きます。


覆土後。


雨に叩かれると良くないので、もみ殻を掛けました。


今年は高温乾燥傾向なので、しっかり灌水しました。


台風4号がらみで大雨に見舞われているところもあるようですが、当地はほんの雀の涙程度で終わりました。畑は過乾燥状態です。
このキュウリは、下位のわき芽と花芽を搔いた後は、混んでいるところを間引く程度の半放任栽培とします。
早植えのキュウリが目標通り穫れれば収穫はかち合いますが、それは喜ぶべきこと。


トマト連続摘芯栽培'22~捻枝を始める

2022年07月06日 | トマト連続摘芯栽培

トマト連続摘芯栽培は1回目の捻枝(ねんし)を始めました。
今年のトマトは出だしからつまずいていますが、それなりに格好がついてきました。


しかし、花の着き方や進み具合にはバラツキが大きく、苦慮しています。
この辺りが一番ステージの進んでいるところ。


すでに誘引されただけで、第1基本枝は捻枝されたかのように自然に下を向いた状態になっています。
株全体を撮るのは大変難しい。
この株では第1花房は色付いています。実が肥大中の第2花房と第3花房の着いているのが第1基本枝(右下の枝)。
第4花房は着果しており、第5花房は開花済みと言ったところ(左に伸びている枝)。


第4、第5花房の着いている枝が、このあと第2基本枝となります。
また、第4花房の直下から出ているわき芽を支柱に誘引し伸ばしています。
今回捻枝するのは第1基本枝。
第2花房下のわき芽が支柱に誘引されて、第1基本枝は自然に下を向いた状態になっています。
すでに第2花房はピンポン球より大分大きくなっており、第3花房でピンポン球くらい。
第3花房の先は2葉で摘芯しています。
捻枝のタイミングとしては、もっと早くすべきでしたが、遅れている株を待っていました。
すでに捻枝せずともよいくらいに下がっています。


少しだけ捻枝してみましたが、かなり硬い。ちょっとひびがが入った感覚があり、中断。


やはり捻枝のタイミングが遅すぎました。
この辺りの株は無理に下向きにしなくても、実が肥大すると自然に重みで垂れてきます。
この株は平均的な生育のところで、すでに横を向いています。枝の根元を押さえながらねじ曲げます。


少しだけで十分。


この株は植付け時に花芽がごく小さく、一番ステージが遅れています。
今、第4花房が開花中と言ったところ。右の枝が第1基本枝。


第1基本枝は勢いが良すぎて太くなっています。着果はしています。
捻枝するには若干早めですが、少々強引に済ませることにしました。
折り曲げるのではなく、文字通り横に捻るイメージです。


問題なく出来ました。あとは自然に垂れてきます。


トマトは少しくらい潰れたり裂けたりしても折れなければ大丈夫。
捻枝は晴天日の午後のように水分が少なく葉が少ししなっている時にやると、容易に出来ます。
最初の捻枝は終了です。


捻枝されたので第2花房の方が上で、逆に第3花房の方が下になりました。
気温が高いため熟すのも早まっています。予定より数日から1週間早く穫れ始めました。
もっとも第1花房は灰かびで半分くらいはものになりませんでした。しかも残っているのが小玉。


こちらは庭外れの一角におまけで作っている中玉トマトのフルティカ。


先月末から穫れ始めました。
気軽に穫るには便利。こちらは普通の1本仕立て。


今年のカボチャは2本仕立て

2022年07月05日 | 畑:果菜類

今年のカボチャは2本仕立てにしています。
親蔓と子蔓1本の2本仕立てです。
品種は九重栗EX。
播く時は株間45㎝の1カ所1粒蒔き。
4月28日にトウモロコシや蔓なしインゲンと同様の我流省力直播きです。
種播き直後から気温が下がって発芽までの日数が長くかかったものの9割の発芽率。
ここ2年は親株1本仕立てにしており、今年も当初はそのつもりでした。
しかし、連日の強風で傷められ、極端なダメージを受けた株が出てしまいました。
そこで、今年は不良な株を間引いて半分にし、親蔓と子蔓1本の2本仕立てにすることにしたもの。
その後も生育は例年より遅れていましたが、大分回復。蔓を伸ばすスペースをロータリーで耕耘し、蔓を伸ばしました。
一度整枝しただけで放置していたため、蔓が偏り重なってきました。


カボチャの仕立て方にはいくつかあります。
畝間、株間との関係で決まり、親蔓1本仕立て、親蔓と子蔓1本の2本仕立て、親蔓と子蔓2本の3本仕立て、親蔓をピンチし子蔓の2本又は3本仕立て、さらには半放任まで。
そもそも我が家は省力の直播きを行っているため発芽率70~80%を想定し、適当な間隔に間引いて親蔓と子蔓1本の2本仕立てが基本です。
ですから結果的には、元の仕立て方に戻ったともいえます。
伸ばす蔓を主枝として適当な間隔に誘引していきます。


長く伸びた方が親蔓で短い方が1本伸ばした子蔓。


収穫期が適当にずれてくれるのがメリットと言えるでしょうか。
収穫期を揃えるなら、少し遅れますが、親蔓をピンチして子蔓の2本仕立てにした方が良いと思います。
伸ばした主枝のわき芽は全て掻きます。なかなか手が回らないことが多いのですが。


今回搔いたわき芽はこのくらい。


全体的に遅れているものの、高温続きで少し挽回してはいます。
1番果が着果してきました。


雄花を採って人工授粉もしますが、蜂が飛んでいるのでたいがいは自然着果しています。
蔓の伸ばすスペースは十分あり、最大限利用します。


1番果を着けた後、蔓を伸ばし2番果、さらに3番果まで穫るのが目標です。
これが2番果になります。適当な間隔に着いているので、うまく着果してくれればベスト。


2番果、3番果がまずいと言われるのは、蔓先の未熟果を穫るからです。
健全な葉が十分確保されて完熟していれば美味しいカボチャが穫れます。
こちらは、遅穫り用のカボチャを直播きしたもの。


7月1日に種播き、気温が高いのですぐ発芽してきました。
冬至カボチャにもする貯蔵用です。
今年の品種は「雪化粧」。それと古種の「白爵」も播いてみました。
同じ白皮系ですが、「雪化粧」は灰色、「白爵」はほぼ純白。
昨年は僅かに3個穫れたものの一昨年はゼロ。
思うように穫れていません。今年はもう少し穫りたいもの。


菩提寺の世話人会

2022年07月04日 | 暮らし

我が家の菩提寺の世話人会があり、出席しました。
浄土真宗本願寺派のお寺さんです。
世話人会はいわば檀徒代表の総会のようなものです、
宗派やお寺さんによって会の呼び名は様々あるようですが。
準総代と言う仰々しい肩書きを亡父の役割を引き継ぐような形で、もう27年。
当時は40代も半ば、小生が一番若輩の世話人でした。
今では小生より年少の方も多くなりました。
コロナ禍後、今年で3回目の世話人会です。設営が大変のようです。
コロナ禍前は、まず本堂で全員揃いお経を唱和、その後会堂に移動して協議でした。
今年も、本堂と会堂に分かれソーシャルディスタンスを確保しての世話人会となりました。
正面が本堂。

これは入口にあるザクロの木ですが、我が家のザクロの方がずっと古い。


こちらが会堂。
会堂では画面とマイクを通して本堂の様子が分るよう設営されています。


これは聖徳太子殿。


本堂内。


全員でのお経の唱和はなく、念仏を唱えただけでした。
協議の内容は昨年度と今年度の行事や決算、予算などです。
今年は3月の地震による被害があり改修工事の相談もありました。
また、ご住職が85歳と高齢になられたことから、長男の副住職が住職を継ぐことの報告がありました。同寺16世住職位とのことです。
協議終了後には、檀家さんの年会費徴収用のカップが配布されます。
維持費と言う名目。この維持費徴収が世話人の大きな役目。
且つ、それでいて一般檀徒より維持費がぐっと高い。
他にもお金を扱うことがあり、正直負担に感じる嬉しくない役回りです。
当集落にはそっぽを向くような方はいませんが、町場では大変だという話しをよく聞かされます。物価高の昨今は尚更かもしれません。
これも小生のささやかな地域奉仕と思いやっています。


水墨画「サツキ」

2022年07月03日 | 水墨画:草花
麻紙 半切1/3 

6月、我が家の庭で一番楽しめるのはサツキですが、今年はパッとしませんでした。
樹齢100年を越えると思われる古株もあり、自然に繁殖してきたと推測しています。
色は赤、白、ピンクとあり、これも自然交雑して様々な花弁が出来たようです。
それらが石垣の隙間に定着し、いい雰囲気を醸し出してくれます。
白と薄いピンクが混じった微妙な色合いのサツキをモチーフに水墨で描いてみました。
用紙は久しぶりに麻紙。この用紙は滲みが非常に強く出ます。
上手に使うと墨色がよく濃淡が綺麗に出ますが、取り扱いが難しい。
思うように描くのは難しいけれど、偶然に出る墨味や線の動きが水墨の面白さでもあります。


春ダイコンと春ハクサイは作柄良好で間もなく終了

2022年07月02日 | 畑:根菜類

今年の春ダイコンと春ハクサイは作柄良好のうちに、間もなく終りとします。
これが春ダイコン。


6月5日頃から穫り始め、6月10日頃には穫り頃になりました。
発芽、生育とも順調だった「春の都」は、作柄頗る良く、すでに穫り終わりました。
結局、今年は最後までトウは全く出ませんでした。
今、穫っているのは「新春蒔き総太り」と言う品種。


「春の都」を穫り終えてからこちらに手を付けたため、まだかなり残っています。
どういう訳か発芽も生育もはっきり悪いところがありました。
発芽しなかったものはしょうがないとして、現在は良く育っています。


結果的には多少の遅れがあったのが、収穫の調整にはかえって良かったかもしれません。
7月10日くらいまでは穫りたいと思っていました。しかし、こう連日の高温は想定外。
少し大きすぎるくらいになっています。


穫ってみました。姿は上々。


洗えば肌も綺麗で、スも全く入っておらず美味しく食べられます。


しかし、消費しきれず、最後は処分することになりそう。
こちらが春ハクサイ。


6月10日頃から穫り始め、6月半ば過ぎには穫り頃に。
品種は「はるさかり」。
不織布のべた掛けは剥がずに掛け続けています。
緩めに張りマルチ止めで裾を止めているだけで、問題ないようです。
さすがに、連日の暑さで腐れも出てきましたが、不織布の有無とはあまり関係なさそうです。
今年の春ハクサイはよく揃っており、虫も殆ど付きませんでした。


今はぎっちりと結球しています。


ハクサイは結球が進み、気温が高くなると腐れが出てきます。
高温にも関わらず思いのほか腐敗が少ないのは、雨が降らないからでしょう。
ハクサイは穫られずに残るものが多くなるのではと思いましたが、残りは僅か。


助っ人がせっせと収穫したようです。身近な人に配ったものもありますが、キムチ漬けで沢山消費したと言います。
穫ってみました。外葉は少し傷みが出てきたので多めに剥ぐ必要があります。


早生ハクサイながら、この時期になると多少外葉を剥いでもずっしりと重い。


春ハクサイは出来も消費もうまくいったので満足できます。