里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

イネは数日中には穂が出始めそう

2022年07月26日 | 田んぼ

今の時期、イネの生育ステージを正しく把握し、穂が出る時期を予想することが大事です。
今年のイネの姿はまずまずのように見えます。
株当たり25本と言う目標の茎数もほぼ確保できています、
先日、試しに1本だけ茎を剥いて、幼穂を観察してみました
その時の長さは1㎝強と言ったところで、穂が出るのは8月5~7日くらいと予想。
今度は、もう少し正確に見るために主な田んぼごとに取ってみることにします。
まず、この田んぼ。自宅のすぐ前で前回取ったのもこの田んぼ。


茎数は十分、一見良さそうに見えます。


次にこの田んぼ。


葉色に若干ムラがあります。


別の田んぼ。

茎数は多い。


それぞれの田んぼの標準的な茎を取ったのが、この3本。


丁寧に茎を剥いていくと、このように茎の中から幼穂が見えてきます。


幼穂を並べてみると、思ったより伸びていました。


先日、取った1本はたまたまやや遅れていた茎だったのかもしれません。
最も大きくなった幼穂は約20㎝。今月中には穂が出るでしょう。
他の2本も10~13㎝。
いわゆる「穂ばらみ期」ですが、花粉の出来る減数分裂期は終りに近い。
通常の天候なら来月初めには大部分の穂が出る可能性が高い。
先日の予想より早まりそうです。
昨年ほどではないにしても、平年より早いくらい。
天候が良くないのに気温だけは高い傾向が続いているからでしょう。
葉色の薄いところに、追肥を急いで行いました。カメムシ防除の準備も早急にします。
当地方で何時も問題になる冷害の可能性はなくなりましたが、作柄は別問題。
とにかく雨が多く日照不足です。
気温、特に夜温が高く日照が少ないと、イネが消耗して作柄への影響が大きい。
作物も人間と同じです。


雨に濡れる野草

2022年07月25日 | 野山

今年の雑草の刈り払い作業は雨の中でもやっていました。
田んぼの害虫対策もあって、時期が限定されるため、今年のような雨続きではしょうがありません。
刈り払い作業をすると色んな野草に出会います。雨上がりの合間に少し撮っていました。
何時も気にしながら刈り払いするネジバナの咲くところ。
今年も咲いていました。実に可愛らしいものです、


この辺りではネジリバナと言っています。
大概この時期ですが、僅か遅いでしょうか。


この下は大きな土手になっており、一部が2019年の台風19号被害で崩落しました。
復旧作業で相当傷め付けられながらも、絶えはしませんでした。
今年は若干少ないような気はします。


右巻きと左巻きがあります。


ここの周辺の雑草は、主に野芝とチガヤ。
この場所は日当たりが良く、ネジバナにとって条件が良いのでしょう。
雨中にネジバナを避けながら刈り払いをするのは少々厄介。チガヤがどうしても残ります。
刈り倒しても、ネジバナは再生しますが、やはり残したくなる野草です。
昔はもっと方々にありましたが、今我が家の土手ではここだけになりました。


こちらはナデシコ。


正確にはカワラナデシコと言うべきか。
もっと他にもあるはずですが、近年はあまり見ません。
昨年同じ場所にあることを確認していたので、今年は注意して刈り払いしました。
この辺りは1週間ほど前に刈り払いを終えたところ。チガヤが少し再生してきました。


晴れた時ならスッキリした花が見られるところですが。
雨に濡れたナデシコも悪くないかもしれません。


ヤブカンゾウ。


刈り払いをしていると遠目にも目立ちます。
雑草の中に濃い黄色に一部オレンジ色。雨中でも存在感あり。


ネジバナやナデシコのピンクの小さい花とは対称的。
ヤブカンゾウは普通の雑草と同じに刈り払います。再生力が強いので来年また会えるでしょう。


雨中でも、合羽を着れば体は汗だく。濡れた野草に束の間の癒やしを得ます。


ピーマンの簡易な誘引と整枝

2022年07月24日 | 畑:果菜類

ピーマンは7月初めから小振りで穫り始め、現在は3番果も穫れ収穫最盛期に入ってきました。
品種は「京みどり」。


植付け時に花芽が殆ど見えない苗だったので、このくらいなら上々かもしれません。
心配していたエソ系のウイルス病も回避されたように見えます。
誘引は、ナスと同様、中央の1本の支柱と畝の両側に設けた廃材の横パイプを上げていく簡易な方法です。
横パイプは適当な間隔に立てたパイプ支柱にフックバンドで止めています
支柱は上の方を少し広げています。


横の直管パイプに枝が密着すると、枝が動かず垂れ下がりません。
枝が伸びてきたので、横パイプを上げます。
フックバンドを完全には止めていないので、下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。


20㎝くらい上がったでしょうか。


同様に反対側の横パイプも上げます。
全て上がりました。これで誘引は終りです。


枝は直管パイプに誘引止めしなくても大丈夫。
この後も横パイプを上げていくのでフックバンドは完全には止めません。
これで最後まで問題なく持っています。
たまに枝がパイプをすり抜けたり、折れたりすることもありますが、それらは切ります。ピーマンは分枝が多いので、問題になりません。
次は整枝。


簡易な「ふところ枝」の整理をします。
「ふところ枝」とは株の内側に向かって伸びている枝のこと。
ピーマンは花芽が着くごとに2本に分枝し、ねずみ算式に枝が増えていきます。
放置するとジャングル状態になり、手に負えなくなります。
「ふところ枝」を整理し、光線の透過を良くすることで実の太りが良くなります。
風通しが良くなるので病害虫対策としても有効。
株を上からのぞき込むようにすると混み具合が分ります。


「ふところ枝」を整理します。
中心が透けて見えるように枝を間引きます。


「ふところ枝」の整理が終わりました。


この程度の枝が整理されました。


これでピーマンの簡易な誘引と整枝は終了です。


一度に穫れる量も多くなってきました。


この「京みどり」と言う品種は縦長でスマート。果肉がやや薄く軟らかなピーマンです。
エースピーマンなど肩の張った獅子型ピーマンとはタイプが異なります。


水墨画「紅花」

2022年07月23日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3  

紅花と言えば山形が有名ですが、かつては当県南部でも栽培されていたと言います。
当県南部の村田町の商人は、その昔紅花や藍を買い集め、江戸や上方へ運ぶ商売で財をなしたのでした。
町の中心部には当時の栄華を伝える豪勢な店蔵が残っており、現在、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
山形県では紅花を県の花に制定し、紅花祭りを開催するなど熱心に栽培されているようですが、村田町でも小規模ながら栽培されており、しばしばニュースに取り上げられます。
紅花と言っても、紅色の花が咲くわけではなく、咲き始めは黄色、オレンジ色から赤へと変化します。花や萼がとてもユニーク。
江戸時代には口紅の原料として重宝されたわけです。今は加工だけでなく切り花やドライフラワーにも利用されます。
墨彩の方が分かりやすいですが、敢えて水墨で描いてみました。


今年はリーフレタスを穫り尽くす

2022年07月22日 | 畑:葉菜類

未だ直播きの非結球レタスを穫り続けています。
今、畑にある葉物は非結球レタスのみとなったので、貴重と言えば貴重。
今年は最後まで穫り尽くすつもりです。
もちろん、自家用だから残っているので、市場価値はありません。
非結球レタスはサニーレタス、グリーンリーフレタス、サラダ菜の3種。
何れも4月15日に直播きしたもの。簡単なバラ播きで、間引きを一度。
5月下旬から間引きを兼ね穫り始め1ヵ月後くらいが穫り頃、さらに1ヵ月近く経過。
サニーレタス。


まだ大分残っています。茎がかなり伸びてきました。


秋のリーフレタスは硬くなり食味が悪くなりますが、今のは硬くならないのが良いところ。
こちらは、さすがに高く伸び葉も開いてきました。それでも軟らかく、自家用には美味しく食べられます。


グリーンリーフレタス。


こちらも大分残っています。サニーレタスよりは茎の伸びは遅い。


サニーレタスに比べると、若干葉が硬いのは否めません。それでも何ら問題ありません。


サラダ菜。


残りは僅か。もともとこれだけが発芽が良くありませんでした。
茎は高く伸びました。それでも未だ軟らかく食味は良い。


例年なら、今どきのリーフレタスは畑にすき込まれている頃ですが、今年は雨続きで畑の条件が悪く、当分機械が入れません。
助っ人もせっせと穫っています。小生も焼き肉をリーフレタスで巻いて食べるのが大好き。
焼き肉と言えばサンチュですが、さして変わりません。
リーフレタスにとっても食べ尽くされれば本望でしょう。