里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「天空の千枚田」

2023年06月25日 | 水墨画:風景他
画仙紙 半切1/3  

数年前に南紀を旅した折り、丸山千枚田を訪ねました。
今改めて顧みて、現地での性能の悪いスマホからの投稿だったため、その時の感動を十分に記していないようです。
過日、拓さんのブログを拝見し、当時の感動を呼び起こして頂きました。
拓さんは当地を度々訪ねられており、絶景を伝えて下さいます。
それでもご本人は未だ満足できる写真をものにしていないと仰います。
小生、この画は当地をモチーフに暫く前に描いたものですが、満足できず放置していました。
しかし、満足できなくても記録に留めるべきと思い直し、この度裏打ちしてみました。
実は、当時は当初から旅のコースに入れていたわけではありません。
事前の予備知識は多少あったものの、先ずは瀞峡でジェット船に乗るつもりでした。
半世紀ほども前、瀞峡でジェット船(当時はプロペラ船?)に乗った時のことが忘れ難く、画の題材に格好と思っていたからです。
ところが、台風災害の影響でジェット船の運行が休止になっていました。
そこで、急遽近くの丸山千枚田を訪ねることにしたのでした。
瀞峡に行っていれば丸山千枚田を見ることはなく、これほどの感動を得ることもなかったでしょう。
たまたま往路はメインの道路ではなく苦労してたどり着いた記憶があります。
そして、偶然集落の方々とお話しする機会に恵まれ、ご苦労話しを窺い、互いにエールを交換し感動に拍車をかけたのでした。



トマト連続摘芯栽培'23~変則となった誘引

2023年06月24日 | トマト連続摘芯栽培

トマトは連続摘芯栽培を行います。迷った末に変則的な誘引となりました。
品種はホーム桃太郎EX。
購入した苗はほんの一部にだけ花芽が見えるような苗だったため10日余り置いて植付けました。
それでも花芽は小さく、茂り過ぎの可能性濃厚な苗でした。
草丈は30数㎝になって支えをしないと倒れそうな苗で植付けざるを得ません。
しかも、最初の花房は本葉9枚から12枚とバラバラに着いています。
2020年のトマト苗も同様の苗でしたが、その時は殆どが本葉11、2枚でようやく花芽が着いており、通常の第1花房が飛んだ状態でした。
今回はバラバラなのでかえって始末が悪く、悩みます。
花芽は確認できたので第1花房の向きは一定になりました。
苗のステージを出来るだけ揃えるようにと手前の方に花芽の進んだ苗、奥の方に花芽のごく小さい苗を配置しています。


現在全ての株の第2花房が咲き終わったところ。
仕立て方の方針を決定してわき芽を整理し、誘引しなければなりません。
通常なら第1花房は1本仕立てと同様に誘引し、第2花房から連続摘芯栽培の誘引に変えます。
これは最初から連続摘芯栽培の誘引を行うと花房が地べたに付くようになるからです。
しかし、最初の花房が飛んだような本葉11、2枚で第1花房の苗ではスタートが遅れてしまいます。
そこで2020年の時は第1花房から連続摘芯栽培をするように誘引しました。
今回はバラバラなので全てを統一するのは止めることにします。
本葉10枚までに第1花房が着いた株は何時もやっているような仕立て方で誘引、本葉11、2枚で着いた株は2020年のような仕立て方に誘引することにしました。
手前のこの辺りは本葉9枚程度で第1花房が着いています。


これが一番手前の株で、この中では最も進んでおり第3花房が開花しました。


この株だけ本葉8枚で第1花房が着いたようです。
第1花房までは1本仕立てと同じように誘引し、第2花房から連続摘芯栽培に誘引します。
1本仕立てではわき芽は全て搔きます。一方、連続摘芯栽培では第2花房直下のわき芽を搔かずに伸ばします。
1本仕立てをすると分るのですが、花房直下のわき芽は非常に強く放置すると主枝を負かすほどになります。
連続摘芯栽培はこのようなトマト本来の性質を活かした仕立て方なのです。
この第2花房直下のわき芽を支柱に誘引しました。
第2、第3花房の着いた枝は自然に横を向き、これが将来捻枝されて第1基本枝となります。
さらに、この枝は第3花房の先本葉2枚で摘芯します。これが誘引摘芯後。


この辺りは本葉10枚までに第1花房が着いているので同様に誘引します。


奥のこの辺りが本葉11、2枚で第1花房が着いている株。


この株は第1花房から連続摘芯栽培をスタートさせます。


第1花房直下のわき芽を支柱に誘引しました。
第1、第2花房を着けた枝が自然に斜めを向き、これが第1基本枝になります。
第2花房の先本葉2枚で摘芯します。誘引摘芯後。


連続摘芯栽培は花房数が多くなるので樹勢は強めに作りますが、さすがにこれでは樹勢が強すぎ。
この3株が第1花房から連続摘芯栽培のスタートとなりました。


節間が意外に詰まっているので、捻枝後は葉がかなり地べたに付いてしまうでしょう。
対策を考えないといけません。
我が家のトマトは普通の苗を植えたのから見れば10日余りのハンディを負っています。
甚だ難しいトマト作りになりましたが、そこが面白いところでもあり、前向きに取り組みます。
こちらは庭の外れに植えている番外の中玉トマト「フルティカ」。


第5花房が咲き始め、第1花房は色付いてきました。
大玉が穫れるまでの繋ぎにはなってくれそうです。


ナスの生育は順調で簡易な誘引支柱を立てる

2023年06月23日 | 畑:果菜類

ナスは植付けて35日ほど。品種は渡辺採種場の中長なすの「くろべえ」。
植付け時には花芽が殆ど見えないような若苗でしたが、順調に生育。


半月ほど前に不織布のトンネルを剥ぎ、中央に支柱を立て誘引しました。
この時点で思った以上にわき芽が伸びており、わき芽の整理を行いました。
仕立て方はごく一般的な3本仕立てです。
主枝と1番花直下のわき芽2本を残し、その下のわき芽は全部搔きます。
残っているわき芽は僅かでしたが、再度綺麗に整理しました。


1番果は自然に留まり、大分肥大してきました。2番花が開花盛りです。


昨年は不良天候で樹勢が弱く、1番果は殆ど着きませんでした。
今年は樹勢も良く枝葉が大分伸びてきました。
ここで、誘引用の支柱を立てます。全て老朽化したパイプハウスの廃材です。
これまで色々な仕立て方や誘引法を試した結果、最も簡易なこの方法に落ち着いています。
基本的にはピーマンの誘引法と同様です。
中央に植えられているナスの両側に適当な間隔でパイプ支柱を立てます。
支柱は上の方が少し広くなるように打ち込みます。


この縦の支柱に、直管パイプを横にフックバンドで止めていきます。
このようにフックバンドは完全に止めず、叩けば簡単に動く状態にしておきます。


この状態で、横パイプは最後まで問題なく持っています。
枝が伸びるのに合わせて、横パイプを徐々に上げていきます。


枝は誘引止めしなくてもパイプに密着すると、垂れ下がることなく動きません。


但し、昨年のように後半丈が非常に伸びた場合は補足的に誘引止めすることはあります。
これで廃材を利用した簡易な誘引支柱の設置は終了です。


今のところ株の姿は良い。数日中には穫れ始まるでしょう。


石垣周辺のサツキ今年は不調

2023年06月22日 | 

今どきの我が家の庭で一番楽しませてくれるはずのサツキ。
特に石垣周辺のサツキは来客も愛でてくれることが多い。
しかし、今年は甚だ不調です。
昨年もよくありませんでしたが、今年はなお悪い。
出だしから良くなさそうとは思っていましたが、一向に花が増えてきません。
天候は悪くないはずなので、むしろ過乾燥が影響したのか。
前年の刈り込みが少し遅れたことの影響は若干あるでしょうか。
しかし、このような株を見ると、そもそも老化の問題があるのかもしれません。


小生が幼少の頃には今の姿がほぼ形作られていたように思うので、古いものは樹齢100年を越えているでしょう。
一番多いのは赤のサツキ。


元々の株は石垣近くの庭に植えられており、それが増殖してきました。




いつの間にか石垣の隙間にも定着し、自然に増殖してきたのです。


これも石垣ギリギリに植えられている薄ピンクのサツキ。


純白のサツキにもかなり古い株があります。


これらも石垣の隙間に。






何故にこのようなところに根付いたのか植物の生命力や自然の力に感じさせられるものがあります。


赤、白、ピンクとありますが、自然交雑しながら繁殖してきたのでしょう。




1輪、2輪だけの株があるので、今も知らぬ間に自然増殖が続いていると思われます。


若干違うタイプのサツキも。




今年はサツキの盛りを感じることなく終盤になってしまいました。
開花後の刈り込みをする程度の管理しかしていないとはいえ、いささか残念な6月の庭です。
それでも、野良仕事の合間、石垣の隙間で健気に咲くサツキを見ると少々の元気を得られます。



リーフレタスを穫り続ける

2023年06月21日 | 畑:葉菜類

リーフレタスを穫り続けています。
サニーレタスとグリーンリーフレタスの2種の非結球レタスです。
4月7日に直播きしたもの。
5月20日頃から間引きを兼ね穫り始めました。
ターサイや縮み雪菜と二重播きの大失態をしてしまいましたが、今はあまり気にならなくなりました。
特にこちらのサニーレタス。


二重播きに気付き即播き直し、不織布をべた掛け。
異常乾燥で何度か灌水しましたが、発芽、生育とも順調。
間引き収穫を繰り返してきました。
現在株間2、30㎝くらいでほぼ本来の株間になってきました。


しかし、穫ればすぐ株間が埋まります。
ベット一面サニーレタスの状態が続いています。


穫り頃で食感も良好。


当分収穫は続きます。
こちらがグリーンリーフレタス。


こちらも二重播きになってしまいましたが、種がなく播き直しはせずベットの半分にグリーンリーフレタスを残しました。
それでも生育は順調で、収穫を繰り返しても一面に広がっています。


今はほぼ本来の株間になっています。


やはり穫り頃の姿と言って良いでしょう。


さすがにこちらは株数が半分だけに先が見えてきました。
穫ったものを並べてみるとこんな感じです。


大株になれば次第に食感は落ち茎も伸び出しますが、可能な限り穫り続けます。