里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

直播きのリーフレタスを盛んに穫る

2023年11月15日 | 畑:葉菜類

酷暑に芽出しをした後、直播きしたレタス類3種。
サニーレタス、グリーンリーフレタス、そして玉レタスです。
リーフレタスは10月半ばから間引きを兼ねつつ収穫を繰り返し、ほぼ1ヵ月。
途切れることなく続いていますが、今が正に収穫の盛り。
サニーレタス。


穫り始めから見ると株数は半分以下になっているはずですが、畝いっぱいに広がっています。
ほぼ最終株間くらいになっていると思います。
穫れば、脇の株はすぐ広がるので隙間はたちまち埋まってきます。


サニーレタスらしい濃い鮮やかな色合いになっています。


1株の姿としても今が一番良い時かもしれません。
1株で十分なボリュームです。


グリーンリーフレタス。


こちらも当初から見れば株数は半分以下になっているはずです。
やはり穫ればすぐ隙間は埋まり畝いっぱいになっています。


緑鮮やかでサニーレタスとは対照的。食欲をそそります。


やはり姿の一番良い時で穫り頃と言って良いでしょう。
1株でこのボリューム。


リーフレタスにとっては今が適温。
しばらくこのような収穫を繰り返していきますが、強い凍害を受ければ終了となります。
今年は気温の高い傾向が続いていますが、何時まで穫り続けることになるか。
こちらは玉レタス。


品種はシスコ。
酷暑では玉レタスが一番発芽しにくいのですが、今年は直播きでも十分過ぎる発芽。
最終株間30㎝くらいになるよう徐々に間引をしてきました。
完全に隙間は埋まってしまいました。今回が最後の間引きとなるでしょう。


当地では完全結球するのに間に合うかどうかといったタイミングの種播きでした。
天候に恵まれ、どうやら大丈夫。かなり結球が進んできました。

リーフレタスは小さめの株でも問題なく利用できますが、玉レタスはそういう訳にもいきません。
それでも助っ人によるとこの程度なら十分使えるらしい。
この時期作るのはリーフレタスが気楽なのですが、郎党の中にはレタスはやはり玉レタスという人間がいます。
確かにリーフレタスとは食感が違います。人間の好みは如何ともしがたい。
もう少しで手頃に結球した玉レタスが穫れるでしょう。

水墨画「大文字草」

2023年11月14日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙   

我が家の庭に秋咲く野草にダイモンジソウがあります。
以前は、小さいながら群生化し沢山ありました。しかし、今はかなり薄くなってしまいました。
おそらくその南側にあったコウヤマキが大きくなりすぎたため切り詰めたことに原因があるようです。
半日陰の環境にあったダイモンジソウに、より日が当るようになりました。
これはすぐ側にあったアズマシャクナゲの大株を枯らした原因でもあると思われます。
そもそも最も育ちやすい条件で自生している植物にとっては環境が変われば衰えるのは当然なのでしょう。
ダイモンジソウは好きな野草なのでなんとか保持していきたいものです。
白い小さな花を沢山咲かせている姿は実に健気でいじらしい気持ちにさせられます。
花弁が正に大文字、何故このような姿を生み出したのか自然の不思議さを感じずにはおられません。
よく見ると我が家のダイモンジソウは左大文字のようです。
繊細な多くの花を水墨で表現するのはとても難しい。


ブロッコリーはビックな側花蕾がもう穫れる

2023年11月13日 | 畑:花菜類

ブロッコリーは2回に播いています。
1回目は種播き7月16日、植付け8月8日、追肥土寄せ9月5日。
2回目は種播き8月10日、植付け8月30日、追肥土寄せ9月30日。
品種は何れも「緑嶺」。
1回目のブロッコリーの頂花蕾収穫は10月20日頃から始め、10月末から11月初めがピークでした。


このようにまだ頂花蕾は少し残っています。手前に見えるのは側枝で花蕾もはっきり確認できます。


2回目のブロッコリーはまだ穫れていませんが、生育は順調。


花蕾もハッキリ見えているので、続いて穫れてくるでしょう。


しかし、なんと1回目のブロッコリーの側花蕾がもう大きくなっているのです。
側花蕾とは側枝(わき芽)の花蕾のこと。
もちろん、このような側花蕾は頂花蕾の収穫が終われば間もなく穫れてくるのが普通。


そうではなく、株元から伸びた強い側枝にビックな側花蕾が出来ているのです。
この一見頂花蕾のように見えるのは、全て側花蕾。助っ人は頂花蕾と勘違いしているようです。


これが小生の目指している側花蕾です。
頂花蕾のすぐ下から出るわき芽の側花蕾は大きくはならず、せいぜい数株穫って頂花蕾1個分です。
大きな側花蕾が穫れる可能性があるのは、このように根元から伸びる太い側枝に着く花蕾です。


それでもこれほど早いタイミングで穫れるのは初めて。
今年は追肥土寄せする時点で、わき芽の生長が特段に早く、太い側枝が多く出ていました。
特に土寄せはこだわりをもってやっている重要な作業です。不定根を出すためがっちりと土寄せしています。
通路を埋めつくすようになっているため根元は写せませんが、主枝と間違うほどの側枝に育っています。
中央に見えるのが頂花蕾の穫り跡。脇に根元から太い側枝が伸び側花蕾が出来ています。


さすがにここまで大きくなっているのはまだ一部。大概は小さな花蕾が確認できる程度です。
中央に頂花蕾の穫り跡、左右に大きな葉を持った側枝が伸びています。


側枝の伸び具合からして。これから肥大する側花蕾もかなり期待できそうです。
例年、収穫はまず1回目に植えたブロッコリーの頂花蕾、次いで2回目に植えたブロッコリーの頂花蕾、その後に側花蕾と続いてきます。
今年はその間に一部ながら1回目に植えたブロッコリーの側花蕾が入ります。
側花蕾を穫ってみました。頂花蕾と言っても誰も疑問に思わないでしょう。


穫った頂花蕾と側花蕾を並べてみます。左が頂花蕾、右が側花蕾。


頂花蕾は2L級ながら少し乱れています。出荷規格ならB級に落ちるかもしれません。
側花蕾は姿も良く12、3㎝なので立派なAL級。
今年のブロッコリーは例年とは違い、面白い経験になりそう。


今年の干し柿用「蜂屋柿」は色づきが早く成り過ぎ

2023年11月12日 | 干し柿づくり

今年の干し柿用の「蜂屋柿」は色づきが早く沢山成っています。
昨年は20年に一度あるかどうかと言った大不作、一転今年は大豊作です。
昔、我が家には7、80aの柿園がありました。大半は50年余り前に伐採され、田んぼや畑に変わりました。
今残っている柿の木はその名残の数本と言ったところです。
もともと柿は隔年結果しやすいのですが、ほぼ放任ですからなおさらです。
昨年は本当に酷い成りでした。それでも何とか200個余りをかき集めました。
今年は有り余ります。しかも色づきが早過ぎます。
色づきが早過ぎると剥き始めるまでに熟し過ぎるので困るのです。
柿の木によっても成り方は一様ではありません。
この木は隔年結果が一番出にくかった木ですが、昨年はほんの僅か。
今年は成っていますが、成り過ぎというほどではありません。


このくらいで十分。ほどほどの大きさのものが確保できそう。


こちら木は大木になってしまいました。


昔は木によじ登り鋏竹で隅々まで穫りました。もちろん今はしませんし、する必要もなくなりました。
沢山成っています。多くなっているところは当然小さい。


楽に穫れるところ、比較的大きいところを穫るようにします。
こちらは北向きの木。日当たりがあまりよくありません。


それでも今年は色づきが早い。穫りやすいところに成っています。


この木は未だ葉が青々で数が多い。比較的肥大がよさそうです。


この木は自宅のすぐ近くにあります。


大木にならないように剪定しており、あまり期待はしていません。
ところが、日当たりが良いためか不作の年でも成り、昨年は重宝しました。
今年は鈴なり状態。


少し摘果などしてみましたが、焼け石に水だったようです。


昨年は何処の柿の木も成っていませんでした。今年は何処の木でも成っています。
昨年は特別として、例年500個程度の干し柿を目安にしてきました。
しかし、さすがに負担が大きくなってきたので300個くらいに減らそうかと考えているところです。
ただ、今年のように成り込むと粒も小さいので、そういう訳にもいかないのでしょう。
柿の熟度で言うと今すぐ剥いても良いのですが、干すには気温が安定して低くならないと不安です。
1週間後くらいに剥くことにしました。



平核無(ひらたねなし)柿を穫って脱渋

2023年11月11日 | 畑:果実類

10日ほど前に脱渋用の渋柿「平核無(ひらたねなし)」を穫りました。
植えて20数年になるでしょうか。1本だけです。


そもそもは「大平核無」と言う品種の触れ込みに釣られたのですが、普通の平核無と何ら変わりません。


もっとも畑の邪魔にならないところに植えたので条件はよくありません。午後は隣家の立木の日陰になります。
かなり紅葉してきました。この柿の木は紅葉が綺麗です。
大して成っていないように見えますが、そうでもありません。


昨年もほどほどに成りました。今年は表年ですからそれよりも多い。
大きくならないようにだけ考えて剪定しているので穫るのは頗る楽です。


収穫にはちょうど良い色付き加減です。例年よりかなり早い。


例年あまり肌が良くないのですが、今年は綺麗です。
他の柿のように鈴なり状態でもなく、いい案配の成り具合です。


助っ人が来たので即収穫。


数十個あれば十分なのですが、思ったより多く、100個余り。
脱渋は助っ人にお任せです。
渋抜きの方法には幾つかあります。平核無の場合はアルコールによる脱渋が一般的。
脱渋用のアルコールでヘタの部分にアルコールを付けビニール袋に入れ密封。


以前は果実全体にまんべんなくスプレイしていました。
木に成っているうちに固形アルコールを入れた袋を掛ける樹上脱渋、著名産地では大規模な炭酸ガスを使った脱渋もあります。
助っ人曰く「誰が食べるの?」。今、甘柿が穫れているので、専ら食指はそちら。
それでも出来上がれば、それなりに消費するでしょう。
密閉する期間は1~2週間と言われていますが、気温との関係もあります。
短ければ渋抜けが悪かったり甘味が薄くなり、長ければ軟らかくなりすぎます。
今年は気温も高く、9日ほど置いてみました。

剥いてみました。綺麗です。


渋はすっかり抜け、完全に食べられる状態です。硬さもちょうど。


今年は非常に甘い脱渋柿になりました。開封後は冷蔵庫で保管すれば結構長持ちします。