御中道(おちゅうどう)とは富士講信者の修行の場として、富士山五合目付近をぐるりと一周する道
ここは富士山を3回登った者しか巡ることが許されなかったとのこと
俺は4回登ってるので有資格者だ
( ̄^ ̄)えっへん
とはいえ25kmにも及んでいた御中道も寸断された箇所が多くなり、現在は富士吉田登山口から僅かの距離しか歩けないらしい
ので、そこをハイキング気分で歩いてみることにした
今回の記事は長くなってしまったので、写真だけ飛ばし見くらいの気分で見てやってちょうだい
今回のお供は LEAD125 という原付二種のスクーターだ
途中に朝の山中湖にて
なぜかというと、スタート地点まで登るスバルラインの通行料がこんなにも違うから
125cc 以下は自転車と同じなんだよ
去年は富士ヒルクライムの事前練習に200円で登ったことを思い出す
スバルラインを登っていくと、この間だけでも絶景が♪
これは大沢駐車場(四合目下)の展望台からの風景
ここら辺りで標高は 2000m を超え、二輪で走っているとすっごく寒い (((ToT)))
吉田口に到着は8時過ぎで、観光客はまだマバラ
先ずは富士山小御嶽神社(こみたけじんじゃ)で安全を願ってから
御中道はバス停の右に見える階段上から始まる
最初に今回のデータとグラフをのっけときましょう
富士吉田口から奥庭展望台の往復コースだ
さあスタート
最初は木々に囲まれた小道だ
敷石の上は歩きにくく、その横の未舗装路面が歩きやすい
すぐに眺望が開ける
雲に隠れてた富士山も左手に顔を出してくれたよ♪
そして右手を見ると、天空回廊の始まりだ♪
右下に河口湖、真ん中に西湖、左に精進湖、そしてその先に南アルプス
いいね いいね ♪
こんなに簡単にこんな風景に会えるなんてね
進んでいくとコースを横切るように流れ固まった溶岩流が現れた
いつの噴火のやつなのだろう?
こちらは土石流跡のようだ
また、ちょっとした雰囲気のいい木陰をくぐる
この御中道は森林限界に沿うように敷かれているので、開けたり閉じたりを繰り返す
このラインを境に天と地が分かれているとのこと
だからこの道は天界と人間界の狭間を歩いてることになるんだな
また開けた
上写真の真ん中に写るは 70km もの先にある八ヶ岳
ここから見える山々にもいつか登ってみたいもんだ
左を振り向けば、富士山らしい斜面も見えてきた
正に人間界ではない場所だと感じさせられる
足元に目を落とすと、路面には小さな塊がゴロゴロ
これらはスパターと呼ばれる溶岩のしぶきが固まってできた軽石だ
しぶきをまき散らしながら流れ下る溶岩流って、見たいような、見たくないような・・・
東屋が一カ所ある
ここまで 2.5km を 50分ほど
データから見るとここまでは登りになってるけど、歩いてるとほとんど平坦に感じる斜度だ
お散歩気分でここまで来て、弁当なんか食して引き返すのもいいかもしれない
先に進むと、これまでは一列だった敷石が2列になり、石の上しか踏めないので歩きにくくなる
ポヤン とした白いこれ、何だろうね?
顔を上げると富士山
角度によって見せる顔が違ってくるのが面白い
足元には
今シーズン初に会う紅葉
さてこの御中道、しばらく前まではこの先の大沢崩れまで繋がっていたようだけど
だってさ
ので、奥庭方面へ下る
結構な斜度の下りが始まる
樹海っぽい林を通り抜けたりしてると
スバルラインの奥庭駐車場まで降りてきた
スタートからここまで 3.5km 1時間20分
奥庭駐車場から更に奥庭方面へ下る
結構な斜度だ
その下には奥庭荘
建屋右側のカメラマンたちは野鳥を狙っているらしい
ここに数少ない水場があるとのこと
奥庭荘の内部をチラ見してきた
土産物の先には食事スペース
そしてここは宿泊もできるようだ
すぐ近くに天狗岩
その先を少し登り返せば
なるほど、これが庭の雰囲気に見えるからのネーミングなのだな
もちょい先に展望台がある
ここまでスタートから 4.2km 1時間35分
展望はこれまで歩いてきた御中道のほうが上だな
んじゃ、引き返すとしましょうか
今回は来たルートをそのままなぞって帰る
奥庭駐車場までの登り返しが今回一番きつい部分だった
眺望も効かないし
スバルラインを渡った先も登りだけど、富士山を仰ぎ見ながらなので気分はよし
御中道まで戻れば快適な平坦路に感じるやや下り
意識しなくても ジャッ ジャッ ジャッ ジャッ と快調にステップが進む
富士山の斜面って、そこから雲が生えてくるんだよ、知ってた?
以前御殿場口から登ってたときに、20~30m 先の斜面から雲が立ち上がってグングン成長するのを見た
あのときの感激がよみがえってきたよ
そんなんしてたら「また富士山のてっぺんまで登りたい」って気持ちが強く湧いてきた
実現できたら5回目になる
生涯10テッペンに挑戦するのも いいかもしれないな
朝はクリアに見えた河口湖も、この時間になるとボンヤリしてきた
光の当たるコケって撮りたくならない?
とかやってたら、到着!!
これくらいのハイキングって大して苦しくなくって楽しさばかり
ゼイゼイ言いながらの登山ばっかじゃなくって、こんなのもいいね♪
と感じたハイキングだったよ
<データ>
距離;8.4km 時間;3時間 獲得標高;364m 最高標高;2395m 最低標高;2186m
<道具>
今回はトレイルランニング用のローカットのシューズを使用し、これでなんの不具合もなし
スパッツは使用してないけど、靴に小石とか入ることはなかった
靴底がペラペラの物じゃなければスニーカーでも充分いけるだろう
ストックは持って歩いたけど使用せず
なくても大丈夫かな
てくらいのコースなので気楽に歩いてみてはいかがでしょうか
気軽に素敵な天空回廊が楽しめるよ
但し山では何が起こるかわからないので、注意だけは怠りなく