修行のような峠越えの後は、楽しいだけのツーリングがしたかった。
ので、小田原から唯一平坦なコースが続く東へ漕ぎ出す。
東へ向かうスタートはいつもの富士見橋から
前回と同じく快適な県道717から R1 へ乗り換え、吉田茂旧宅手前でサイクリングロードに入る。
3連休の中日とあって、西湘バイパスは超渋滞中。
よーく見ると左端に今日のゴールが写ってた。
今日の相棒はいろは坂以来の KHS F-20RC
相棒達の中では一番新人の彼に、初めて海を見せたげるのも今日の目標の一つだ。
前回のゴールだった大磯は今回華麗にスルー
相模川を渡る
うちらが若かったころは「相模川から先は湘南じゃない」なんて言ってたけど、今はどうなんだろうね。
35km 走ってゴールの江ノ島
鵠沼海岸は結構な人出だった。
「せっかく来たんだから江ノ島に上陸しとこうか」と渡ってみた が
海外では若者たちがコロナの自粛に反発して密集パーティーを開いたりしてるそうだけど、
日本も負けちゃあいない ね
近寄る気にもなれなくて、早々に退散した。
いつものように昼食をコンビニで仕入れて、境川を渡った対岸の堤防で食していたところ
最初の一切れを半分くらい食べたところで
バシュッ とサンドイッチに衝撃を感じ、頭の左横を黒いものがすごいスピードで通り過ぎて行った。
「な、なんだ?」と慌てて廻りを見渡すと、既にこいつらに制空権を握られていた。
20~30羽はいただろう。
そして次々と急降下アタックは続く。
こいつらの正体は
トンビだ
どんなに警戒していても、数を生かして必ず背後の死角から襲ってきやがる。
4襲目をくらい身の危険を感じ、泣く泣く半分残ったサンドイッチの所有権を放棄した。
そういえば以前にTVでやってたのを思い出した。
江ノ島に行かれる方、ご注意を。
コロナにもね。
残りの一切れを死守してその場を離れ、鵠沼海岸の一角に安住の地を見つけた。
背後から襲う卑劣な奴らに背中を取られないようにし、万が一前から来た場合のガードに自転車を置く。
やっとここで残りのサンドを安心して食べれたよ。
帰宅してから対策を調べてみると、背後を守る壁か屋根さえあればいいらしく、傘でも効果があるらしい。
さて、帰るとしましょうか
茅ヶ崎までの区間は海岸沿いにサイクリングロードがあるが、以前走ったときに砂が路面を覆っていたことを覚えてた。
ネットで見ると今もあまり変わりなく、更に昨年の台風19号で崩壊している箇所もあるらしいので、来た時と同じく R1 で引き返し。
ボーっと走ってたら急に気付いたこれが人らしからぬ者に見えて、心底 ドッキン としてしまった。
相模川を渡りながら
昔々ジッチャンから言われてた言葉を思い出した。
「利根川と相模川は越えるな」
・・・ 不詳の孫で すまん
ここまでは快適に走ってきたんだが、相模川を越えてから急に向かい風が吹きだした。
一番軽いギアでも前に進まないほどに。
これは、ジッチャンの仕業か?
「くおっら、せっかく思い出して偲んでやったのに、バチあててんじゃねえよ くそジジイ」