トランジスタラジオ TR－５５

私の初めての出会いの

トランジスタラジオは

SONY製でした…

当時、ソニーは、たしか

東京通信工業(東通工) と

云っていました…。

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私の見たトランジスタラジオは

TRー５５でした。

後で判ってきたのですが

回路は、スーパーヘテロダインで

トランジスタは、ソニーで高周波用に

開発・製作されたようでした。

回路は、普通に組み立てられて、

まだ、プリント基板はなかったようです。

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ラジオの持ち主の

スクリプター嬢に

説明書を見せてもらうと，注意として

あまり大音量で、聴くと電池の消耗が

早い！…と書かれていました。

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この小さなラジオの値段が

たしか、５万円？だったと

思います…

６ボルトの乾電池で、

大音量で鳴らす小型の

ラジオを見て、私も欲しく

なりましたが、初任給の何倍？もする

ものに、とても手が出ませんでした。

トランジスタと衝撃的な再会

学生時代はまだ、

真空管全盛時代でした。

新しく登場したトランジスタは

私には全く未知で注目もしませんでした。

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私は無事、学校を卒業して

映画会社に就職できました。

映画会社では現場に配属されました。

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映画制作は、スタジオのセット撮影と

野外に出るロケーションがあります。

ある映画制作のロケーション現場の

昼食時間にスタッフのスクリプター嬢が

鞄から掌に乗るくらいの小さな箱を

とりだして、スイッチを入れました。

すると、その小さな箱から音楽が

流れてきました。その音楽は

ラジオ放送なのでした。

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そのラジオ放送が聞こえてくるのは

携帯ラジオだったのです…

私の知っていた携帯ラジオは、

重くて大きな電池の入った

大きなものしか知りませんでした。

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その小さな携帯ラジはなんと！…

トランジスタ･ラジオでした。

内蔵電池は小さな、

９ボルトの積層電池 一つだけです。

真空管を使った携帯ラジオは

大きなＡ電池、Ｂ電池を使って

大変でしたが…

トランジスタラジオは

小さな電池が一つだけです。

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私のトランジスタとの出会いは

衝撃的でした。

トランジスタ

私が「ラジオ少年」の高校生時代の

世の中は、ラジオもアンプ(拡声器) も

すべて真空管でした。

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やがて、高校を卒業して

大学に入学するのですが

授業では、必須科目のほかに

選択科目があります。

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その選択科目に新しく

トランジスタがありました。

いまから、考えるとトランジスタは

選択科目どころではなく必須科目の

はずですが？…

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トランジスタは新しい素子

で、コレクタ、エミッター、

ベースの三つの端子がある

と判ってきましたが、

私には、何に使うのか

判りませんでした…

そして、世間でもまだ、

よく理解されていませんでした。

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私の知っていた素子は

鉱石ラジオの鉱石検波器

(ダイオード)ぐらいでした。

テレビの歴史

新聞、映画、ラジオなど、

マスメディアの最後に登場したのが

テレビでしょう…。

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テレビ受像機の最初は

１４インチブラウン管の

画面が標準でした。

放送電波はＶＨＦ帯だけでしたが

次に、ＵＨＦ帯の放送が始まりました。

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テレビ受像機もＵＨＦ放送も

受かる機種が新発売されました。

そうそう、モノクロ(黒白) テレビから

カラーテレビに変わりましたね。

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次にテレビ音声もモノラルから

ステレオになりました。

このステレ方式は、オはバイリンガル(二カ国語) も

始まりました。

テレビで放映される洋画映画の音声が

日本語吹き替えと原画の外国語(英語？) と

スイッチで切り替えられるのでした。

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ブラウン管（真空管）方式のテレビも

いつの間にか？、液晶大画面方式の

テレビジョンになりましたね…

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放送電波もＶＨＦ帯を明け渡して

ＵＨＦ帯でしかも、デジタル方式の

大画面（液晶）で、ノイズの少ない

鮮明な画面で見られるようになりましたね

ステレオはレコードかテープ？

ＬＰレコードのステレオ化に

始まって、ＡＭ放送のステレオ実験放送が

ありました。

そして、ＦＭ放送のステレオ化と進んで

行きます…

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音楽のもう一つの媒体の

テープレコーダーもステレオ化が

行われました。

当時のテープレコーダーはプラステックのリールに

録再テープが巻かれている

オープンリール方式でしたが、

民生用(一般家庭用) に

４トラック方式の録音済み音楽テープが

発売されました。

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私も４トラックのオープンリール方式

テープレコーダー(ティアック製)で

ステレオテープを愛聴していました。

このステレオテープは同時に、ステレオ

ＬＰレコードとしても発売されていました。

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ステレオ音楽を聴くのに、レコードがいいのか

テープが良いのか、どうだったのでしょう…。

ＦＭステレオ放送始まる

貴重な電波を二波使う

ＡＭステレオ実験放送は

本放送になる前に、いつの間にか

無くなっていました…。

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折角、用意した私のステレオ用の

ＡＭチューナー二台は無用の長物と

なってしまいました…。

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次に登場したＦＭ放送は

最初、モノラル放送でしたが

巧妙なアイデアで、一波でステレオ放送に

なりました。

ニュース番組、トーク番組は

別にステレオ化する必要がないので

モノラルで…、音楽番組は

ステレオで放送されました。

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このＦＭ放送は音質が素晴らしく

ノイズもＡＭ放送に，比べて

非常に少ないのでした。

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発売されていたモノラルのＦＭラジオで

このステレオ放送を受信すると、モノラルで聞こえ

ステレオ用のＦＭラジオで受信すれば

ステレオ放送で、再生される

優れものでした…

ＡＭステレオ放送の行方

ＡＭラジオ放送のステレオ

実験放送は、ＮＨＫでは第一放送と

第二放送を使って…

大阪の民放ラジオは朝日放送と

毎日放送で、行われていました。

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ステレオ放送を聴いた感想は

音場が広がって、ラジオの臭み？が

抜けて自然に感じられました。

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このステレオ実験放送は月に

一、二回でドラマなら一時間位、

あとはクラシック、軽音楽などが

プログラムでした。

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しばらくして、いつの間にか

ステレオ実験放送は無くなって

しまいました。

考えて見ると、放送番組を

ステレオ化するためにＡＭ電波を

二波使うのは、なんとも贅沢ですね！

特に、民放ラジオ局では、

番組としては、ステレオと云いながら

一つです…。その一つの番組なのに

スポンサーとしては二局の時間を

買わなくてはなりません。

その他、色々と問題があるのでしょう。

ＡＭステレオラジオ(受信機)

私の購入したＡＭチューナー２台付(ステレオ)

ラジオ(アンプ)でＡＭステレオ実験

放送を聞き始めました…

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２台のＡＭチューナーのうち、

１台はＡＭ(中波) に

バンド切り替えスイッチがあって

ＡＭの中波帯(ラジオ放送) と

短波放送帯が付いていました。

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私の購入した受信機(ラジオ)のメーカーは

トリオ(春日無線) でこの会社は

高周波コイルが得意で、アマチュア無線関係の

機器を発売していました。

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ＡＭステレオチューナーを２台

搭載したＡＭステレオラジオ(アンプ) は

トリオ以外に他のメーカーでも

発売されていました。

家電機器メーカーは、ステレオ実験放送の

将来をどのように考えていたのでしょうか？

ＡＭチューナー２台付きラジオ

ＡＭ放送のステレオ実験番組を

民間放送(ラジオ) では放送電波が一波

ですから、大阪では朝日放送と

毎日放送が…。

ＮＨＫは、第一放送と第二放送と

二波持っていますから、ＮＨＫだけで

ステレオ放送が可能でした。

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民放、ＮＨＫともこのステレオ実験放送は

二，三週に数時間、放送されていました。

私は２台の5球スーパーラジオを用意して

ステレオ実験放送を聞いていました。

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ステレオ実験放送が続いているときに

数社の電器メーカーからステレオ受信用の

チューナー付きアンプが発売されました。

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私は、２台のＡＭチューナーを搭載して

ミニチュア管６ＡＲ５のシングルアンプも

２台付きのラジオを購入しました。

メーカーはトリオ(春日無線＝現・ケンウッド)製

でした。

ＡＭラジオのステレオ実験放送

素晴らしいアイデアの

４５方式のＬＰレコードの登場で

ステレオが標準になってきました。

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このステレオＬＰレコードの

発売に快く思わない批評家が

いました…

今までのモノラルＬＰレコードが

ヤッパリ優れているというのです？

世の中に何か新しいものが出ると

必ず、いちゃもんをつける批評家が

現れます、困ったことです。

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このステレオＬＰの登場？で

テープレコーダーも２トラックにして

ステレオ化されました。

モノラルだったＡＭラジオ放送も

電波を二つ使って、ステレオ放送の

実験が行われました。

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私は、５球スーパーラジオを２台

用意して、ＡＭステレオ実験放送に

備えました…

民放のＡＢＣラジオと毎日放送が時間を

決めて、放送されました…。