テレビ受像機が世間に増えていきます
映画はテレビに観客を取られて
作れば黒字だった映画界に翳りが見えてきます
邦画界は野心的なものより
無難な作品が目立つようになりました
テレビの先輩、アメリカでは
ハリウッドが大変でした
アメリカを追い掛けている日本のテレビで
時間差で映画の不景気が
やってくると日本の映画界も戦々恐々でした
ハリウッドでは、対抗策としてテレビにマネが出来ない
画面の大型化として
3台のキャメラを使って3つの画面を横につないで
シネラマを作りました
日本にも輸入されて東京、大阪、名古屋に
専用の劇場が作られました
20世紀フォックスが1台のキャメラに
特殊なアナモフィックレンズを
取り付けて、横長の画面の映画を作りました
このシネマスコープ方式の映画は
映写機にアナモフィックレンズを取り付ければ
普通の映画館でも横長のスクリーンに
上映できるシステムです
シネスコ(シネマスコープの略)の
ハリウッドの第一作は「聖衣」です。
日本では東映が時代劇「鳳城の花嫁(おおとりじょうの…)」を
作りました