初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

映画「用心棒」②

2012年05月31日 21時48分15秒 | Weblog


三船敏郎が旅篭へ入っていくと

すでにそこに用心棒が居ます

なんと藤田進が旅篭の用心棒に

なっていたのです



「姿三四郎」で主演だった藤田進と

黒澤明監督ですが、意外な

展開になります



黒澤明監督の一寸した

悪戯なのかも知れません



三船敏郎の演ずる用心棒の

性格はハードボイルドの

ダジール・ハメットに

影響されたと黒澤明は

述べています



三船敏郎の演ずる用心棒の

対抗馬として仲代達矢が

それまでの時代考証を無視して

着流しにマフラーを首に巻いて

ピストルを手に登場します



黒澤明作品には三船敏郎と

仲代達矢はよく出てきます



のちの作品「椿三十郎」の

三船敏郎と

仲代達矢は最高でした










映画「用心棒」①

2012年05月30日 21時17分58秒 | Weblog


黒澤明作品の「用心棒」を観ました



映画は険しい山並みを背景に

三船敏郎の後姿の

バストショットから始まります



バストショットをフォローしている

間にスタッフ名,キャストが

スーパーインポーズされていきます



タイトルの中程は俳優さんの名前が

大勢並んでいます

その中に藤田進の名前が見えました



藤田進は黒澤明のデビュー作「姿三四郎」の

主演俳優です

戦時中、戦意高揚映画「加藤隼戦闘隊」でも

活躍した俳優さんでした



どうして藤田進の名前が

大勢の俳優さんに交じって

出てくるのでしょう



枯れ草の野原に二叉の道があります

三船敏郎はその道に刀を

棒切れのように立てて

倒れた方へ歩いて行きます



道の向こうから野良犬が

切られた腕を咥えて

走ってきます

… … …

すごいイントロで始まりました.








続・映画「七人の侍」

2012年05月29日 20時59分23秒 | Weblog


黒澤明の「七人の侍」はチャンバラを

ふんだんに入れた娯楽大作でした



どしゃ降りの雨の中を

馬にまたがった盗賊群が

村に略奪にやって来ます

それを迎え撃つ七人の侍の場面は

クライマックスシーンでした



雨と泥んこの中に馬も紛れ込んで

大変な立ち回りシーンでした

… … …

それを望遠レンズを付けたマルチカメラで

撮影されたようです



望遠レンズのカットは距離感ない

押し詰まった構図になります

そのカットが断片的につながれていました



助っ人の「七人の侍」に

大勢の村人,ずぶ濡れと泥んこの

俳優さんたちは大変だったでしょう



それまでの時代劇の立ち回りは

殺陣師が型を作って

主演の俳優さんが

千鳥とか山型とか

踊りのような立ち回りでした

… … …

黒沢明の立ち回りは

敵味方、扱う刀をまるで棒きれのように

振り回して戦います

… … …

昔の侍の真剣勝負は、きっとこのように

刀を振り回して戦ったのだろうと

観ている私は納得しました









映画「七人の侍」

2012年05月28日 22時30分44秒 | Weblog


黒澤明作品は現代劇も時代劇もありました

「酔いどれ天使」(東宝)、に始まって

「静かなる決闘」(大映)、

「生きる」(東宝)、「醜聞」(松竹)

とあちこちで制作されていました



いずれも、重厚な現代劇ですが

時代劇「七人の侍」は

いままでの黒澤明作品と違って

映画の面白さを徹底的に追求した剣劇の

娯楽大作でした



宮口精二の扮する剣豪の居合抜きを

スローモーション撮影は新鮮味がありました



チャンバラ(剣劇)シーンで敵味方が入り乱れて

お互い刀を振り回して走り回るアクションも

説得力がありました




剣劇で刀が触れ合い、肉が切られる

チャリーン…

バサッ…

のオーバーな効果音は強烈でした



フジテレビの連続時代劇「三匹の侍」や

他の時代劇映画にも影響を与えました









「用心棒」と「七人の侍」

2012年05月27日 23時34分49秒 | Weblog


マカロニ・ウェスタンの「荒野の用心棒」や

本場西部劇の「荒野の七人」のストーリーは

時代劇「用心棒」、「七人の侍」の黒澤明作品を

下敷きにしています



黒沢明作品はすべて力作ぞろいですが

興行的に撮影所にとってあまり

歓迎できる作家ではありませんでした



撮影所で企画された映画は

クランクイン前にすでに封切日が

決まっています



黒澤明の制作で

ロケーション現場の雲の形が

気に入らないと

ロケが中止になることが

ありました

従って、制作スケジュールが

大幅に狂ってしまいます



黒澤明監督は良心的に映画を

制作するのですから

文句は言えないのですが

映画館の上映スケジュールで

封切り日に映画を上映できないと

映画会社にとってその手当が大変なのです



黒澤明監督作品は、良心的で真面目な

なのですが

娯楽作品ではないので観客動員が

もうひとつでした







映画「夕陽のガンマン」

2012年05月26日 20時48分17秒 | Weblog


数年前から私は寝床にイヤホーンを付けた

ポケットラジオを置いて寝ています

歳のせいか夜中によく眼が覚めます

このラジオはPLLのプリセット選局ですから

暗闇でも放送局の切り替えは簡単です



昨夜は、ラジオ関西(神戸)の

「名曲ラジオ・三浦絋朗」

ディスクジョッキー番組で

奇しくも「夕陽のガンマン」と

「荒野の七人」のサントラ盤を

流していました



マカロニ・ウェスタンと

アメリカ製西部劇が

流れました



「夕陽のガンマン」の音楽はエンニオ・モリコーネで

哀愁に満ちた主題を口笛と

エレキ・ギター(マウス・ハープ、口琴?)の

小編成です



セルジオ・レオーネ監督

主演クリント・イーストウッド

の「荒野の用心棒」は

大ヒットを飛ばしました

そのスタッフとクリント・イーストウッドに

リー・ヴァン・クリーフを加えて

余裕のある予算で作られた作品が

「夕陽のガンマン」でした





「荒野の七人」は黒澤明の

「七人の侍」のチャンバラ時代劇を

ガンマン・プレーの西部劇に衣替えした

ジョン・スタージェス作品でした

… … …

この映画が公開されたとき、

映画の中で、×分間に△回撃ち合いがあると

評された、凄まじいガンマン西部劇でした

… … …

エルマー・バーンスタインの音楽は

管弦楽団の豪華な音色の演奏でした









Made in USA

2012年05月25日 21時28分55秒 | Weblog


マカロニ・ウェスタンの

フルショット画面では

背景に山並みが

写っていることが多いです



それに対して本場西部劇の

フルショット画面は

見渡す限り平原で

山ひとつ写っていません



大阪市内の映画館で

西部劇といえば

マカロニ・ウェスタンが

はばをきかせていました



私は次々にマカロニ・ウェスタンを

見続けました



大阪なんばの南街劇場(?)に久しぶりに

アメリカ製西部劇映画がやってきました



題名は「ジェリコ」です

主演はディーン・マーチン

ジョージ・ペパード

ジーン・シモンズ

です



アメリカ映画は頭の

タイトルはキャスト

スタッフが短く流れて

本編に入っていきます



エンド・タイトルに

出演者全員

スタッフ全員の名前が

主題音楽とともに

延々とロールタイトルが続きます

… … …

そしてタイトルの終わりに

Made in USA

と記されていました











大毎地下劇場

2012年05月24日 21時52分16秒 | Weblog


大阪市堂島に毎日新聞社がありました

新聞社ビルの隣に毎日文化ホールがありました



毎日文化ホールの地下には評判の良かった

名画を再上映する「大毎地下劇場(だいまいちか)」が

ありました



新しい映画を上映する封切り館や

ロードショー劇場より安い入場料の

劇場(映画館)でした



大阪駅前の梅田界隈に大毎地下以外に

古い映画を安い入場料で見せる

二番館、三番館があちこちにありました



私は時間に余裕があると

大毎地下劇場や二番館、三番館に

よく通いました



マカロニ・ウェスタンの作品を

これらの安い二番館で

二本立で上映されたことがありました



私は、一日に、マカロニ・ウェスタン二本立で

上映している映画館を二軒ハシゴをしてしまいました

結局、マカロニ・ウェスタン映画4本を観てしまいました



それぞれ映画館でしっかり観ていたつもりでしたが

帰宅して今日観てきた映画を思い出そうとしても

この4本の映画のストーリーがゴッチャになって

大失敗したことがありました










映画「荒野の用心棒」

2012年05月23日 22時06分19秒 | Weblog


「荒野の用心棒」を観ました

セルジオ・レオーネ監督で

クリント・イーストウッドの

出世作でしょう



また、音楽担当のエンニオ・モリコーネの

エレキ・ギターの旋律は効果をあげていました



続いて、同じ監督、同じ音楽担当

主演クリント・イーストウッドで

「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」も

それぞれヒットしました



黒澤明作品の「用心棒」を観ました

主演は三船敏郎と仲代達矢で

仲代達矢は着流しにマフラーを巻いて

しかも、ピストルを持って登場する

時代劇でした



この「用心棒」をマカロニ・ウェスタンに

翻案したのが「荒野の用心棒」でした

そして邦題を「荒野の用心棒」と

したのでしょう



それから洋画観賞といえば

当分、マカロニ・ウェスタンに

通い続けました









映画「荒野の1ドル銀貨」

2012年05月22日 22時44分10秒 | Weblog


東京、新宿コマ劇場に続いて

大阪駅前に梅田コマ劇場ができました



舞台がコマのように円形で、

同心円、三重の廻り舞台が特徴で

客席も舞台に沿って円形に並んで居ました



蛇の目(じゃのめ)の三重の廻り舞台は

センターが廻りながら上へ昇っていって

デコレーションケーキのような派手な舞台に

なります



この梅田コマ劇場で「美空ひばりショー」を

観たことがありました

蛇の目の舞台は音楽、ミュージカルに

向いていたようでした



梅田コマ劇場の入り口の両側に

コマ・シルバー、コマ、ゴールドと2つの

小さな映画館が併設されていました



このどちらかの映画館で

「マカロニ・ウェスタン」の

「荒野の1ドル銀貨」を観ました

ジュリアーノ・ジェンマ

(モンゴメリー・ウッド)主演でした



1枚の1ドル銀貨が

運命を分ける重要な小道具になる

ストーリーでした

… … …

いままでのアメリカ製西部劇とは

違ったストーリーの運びに一寸

魅力を感じました