テレビドラマに出演する映画俳優さん

テレビドラマ制作が生ドラマから

録画ドラマになって、出演する

俳優さんには、映画俳優さんも

出演されるようになってきました。



いままで、映画会社は協定を結んで

映画俳優さんのテレビ出演は

出来なかったのですが、

映画俳優さんのテレビ出演が

できるようになりました。



私が制作に参加したテレビドラマで

出演された映画俳優さんを

思い出しながら列挙してみます。

田村高廣さん、中村玉緒さん

宇津井健ん、戸浦六宏さん

小林桂樹さん、有馬稲子さん

月形竜之介さん、

など、思い浮かびます

テレビドラマに出演される俳優さん

テレビドラマが生放送のときに

出演される俳優さんは

街の劇団の俳優さんでした。

テレビドラマの放送が

街で上演されている芝居と

同じように、始まれば

終わりまで演技が連続して

いるからでした。



劇団の俳優さんから見れば

劇場の舞台の上か

テレビスタジオのセットで

演じるかの違いかで

テレビドラマに出演される

劇団の俳優さん考えて

おられたのかも知れません。



テレビドラマの制作も

スリル満点？の生ドラマから

録画ドラマ制作が変わってきて

出演される俳優さんもも

変わってきました。

つまり、劇団の俳優さんに

まじって、映画俳優さんも

出演されるように

なってきました。

テレビドラマの制作スタイル

テレビドラマがすべて録画ドラマに

なって、しかも録画テープの編集が

自由にできるようになりました。

当然、テレビドラマの制作が

変わってきました。



日本映画の制作では、一台のカメラで

ワンカットずつ撮影して、編集の段階で

一本の映画に、仕上げていきます。



テレビの録画ドラマの制作では

テレビカメラを３~４台使って

スイッチャーで、画面を切り替えて

録画していきます。





映画では、ワンカットずつ

撮影していきますが、

録画テレビドラマでは、

１～数シーン、録画していきます。



撮り終わった画面のプレビューで

映画では、フィルムの現像、プリントに

時間がかかりますが

テレビドラマ制作では

１～数シーンを切り替え(編集)ながら

録画していきます。

そして、録画テープを巻き戻せば

撮影現場で、簡単にプレビューが出来ます

テレビドラマは全て録画に

ビデオテープレコーダーの導入で

テレビドラマは、録画テレビドラマに

移行して遂に、生ドラマの制作は

なくなりました。



スリル？満点だった、生ドラマが

無くなって、制作スタッフや

出演する俳優さんは、随分楽に

なりました。



しかも、録画テープを傷つけることなく

自由に編集出来るようになって

テレビドラマ制作の方法が一変

してきました。



生ドラマ時代のテレビでは

ドラマの長さが１５分、３０分が

普通でした。

たまに、６０分ものが

ありました。


しかし、録画ドラマになって

１５分ものは無くなって

３０分、１時間ものか

主流になりました。

録画テープの編集

録画ドラマ制作でやむを得ず

録画テープを切断編集する方法が

しばらく続きました。


録画テープを切断する編集方法を

簡単にしかも、確実に処理できる

便利な道具も考案されました。

録画テープの編集箇所を機械に乗せると

同期信号の切れ目を探り当て

安全カミソリがテープを

スパッと切断する便利な道具でした。


録画テープの切り編が

しばらく続きましたが

遂に録画テープを切断する

ことなく、編集出来る機械が

現れました。

ビデオテープの編集

ラジオ放送ではテープレコーダーが

大活躍でした。

音声テープは６ミリ幅です。

番組の時間調整や、演出意図に

合わせて、ハサミで、テープを

切断して、スプライシングテープで

貼り合わせて使用されていました。



後発のビデオレコーダーは

撮りっぱなしで編集が

一切、出来ません。

やがて、ビデオテープでも

なんとか、編集出来ないものか

考えられました。



ビデオテープは映像を

録画するので、一寸、

厄介です。

ビデオテープには映像とともに

同期信号も記録されています

その同期信号の切れ目？で

切断する方法が考え出されました。

熟練のエンジニアが、

ビデオテープに定規を当てて

安全カミソリの刃で切断する

方法が実用化されました。



当時、２インチ巾のビデオテープは

高価です。ビデオテープを編集で

切断すると、再利用が出来ません

ビデオテープを編集で

切断する場合は、

テレビ局、編成局長の

許可(ハンコ)が、必要でした。

録画ドラマのプレビュー

テレビドラマが生ドラマから

録画ドラマになって

制作するスタッフ、

出演する俳優さんにとって

精神的に楽になりまた。


制作スタッフ、

出演した俳優さんにとって

録画ドラマをプレビューする

楽しみが生まれました。


映画と違って、録画ドラマは

録画したドラマのテープを

巻き戻せば、すぐに

再生できます。

映画で完成試写の

ことをテレビでは、プレビューと

云っていました。


映画の完成試写は

撮り終わってから

編集作業があるので

しばらく、時間が

かかりましたが、

録画ドラマのプレビューは

撮り終わってすぐ

再生が出来ました。


もっとも最初の

録画ドラマは生ドラマと

同じようにノンストップで

録画しましたから、

プレビューも早かったの

でした

生ドラマから録画ドラマになって

ビデオテープレコーダーの

実用で生ドラマはほとんど

録画ドラマ制作に変わりました。


ビデオテープレコーダーは

映像も音声も記録できる

機材でしたが、欠点として

まだ、編集が出来ません。


録画ドラマ制作は、

いままでの生ドラマ制作と

同じように、ドラマは

ノンストップて制作しなくては

なりませんでした。


録画ドラマ制作でも

ノンストップ制作では

生ドラマと変わらないの

でした。

生ドラマ放送で具合が゛

悪いことが発生すると

大変なことになります。


録画ドラマ制作中の

事故は、撮り直せば

済みます

生ドラマ制作から

録画ドラマ制作になって

スタッフも出演する俳優さんに

とって、精神的にぐっと

楽になってきました。