初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

マツダ真空管

2014年07月31日 21時41分51秒 | Weblog


「ラジオ少年」の作るラジオは

いろんな部品の組み合わせがあるにしても

まず真空管が中心です

… … …

四条寺町の部品街には

いろんなメーカーの真空管が並んでいました



一流の真空管はマツダ真空管でした



偽物のマツダ真空管がありました

真空管の名前の部分を手でこすると

ズルッと名前が剥げて消えてしまう

粗悪品が出回ったことがあったそうです



一説によると、東京神田の部品店で

売られていたとかで

神田のマツダを略して

「かんまつ」と呼ばれて注意をされていました



アメリカから高価な真空管が輸入されていました

RCA製、GE製、シルバニア製など

「ラジオ少年」にはとても手が出せませんでした




名物おばさん

2014年07月30日 19時02分09秒 | Weblog


「ラジオ少年」の中学生、

高校生で賑わう京都四条寺町通りには

ラジオ部品店が軒を並べていました

私がよく通った店は「中川ムセン」

「飛燕堂(ひえんどう)」、「電計社」などでした



「中川ムセン」の名物おばさんをはじめ

飛燕堂の初老のじいさんなど

ラジオ少年の相談によく乗っていました



名物おばさんや初老のじいさんは

出入りのラジオ店主の話を小耳に

はさんで、部品知識を得ていたのかもしれません



「ラジオ少年」を卒業して数十年たって

電池式の簡単な映像分配器を作ることに

なりました

… … …

大阪駅前にあった部品店

「駅前ラジオ」へ久しぶりに出かけました

うなぎの寝床のように細長い店内で

カウンターの後ろに鈴なりの状態で部品が

並んでいます



若い店員に部品を注文すると

棚をあちらこちら眺めて、らちがあきません

するとたまりかねたのか小柄のおばあさんが

「××棚の左から△△のところにあるやんか…」

と若い店員に指図しています

… … …

「駅前ラジオ」にも物知りのおばあさんが

いたのです

私は妙に懐かしい気分に浸りました。





中間周波トランス

2014年07月29日 18時58分43秒 | Weblog


京都在住の大勢のラジオ少年は

四条寺町通りの電気部品街を

うろうろしていました

… … …

ラジオ少年たちが製作する

ラジオは並四から

スーパーヘテロダイン

(5球スーパー)に

なっていました



ラジオ少年の一人だった私は

部品店「中川ムセン」へ

よく通いました



中川ムセンのカウンターには

小太りのおばさんが座っていて

「にいちゃん何がいるねん…」

と聞いてきます

「3Q(サンキュー)の中間周波トランスが欲しい…」

と頼みますと、小太りのおばさんは

こちらを見て

「にいちゃん、3Qは高いから××にしとき…」

と返ってきました



中間周波トランスは、

ボビンにコイルが巻かれて四角い

アルミケースにそれぞれ入って2つが

組になったものでした



あの小太りのおばさんは

どこから知識を仕入れていたのでしょう







5球スーパーヘテロダインラジオ

2014年07月28日 23時38分00秒 | Weblog


雑誌「初歩のラジオ」を

愛読しているうちに

どうやら並四ラジオを卒業して

5球スーパーを作ることに

なりました



理由は新しい民間放送ラジオが

次々に開局(誕生)して ラジオの

感度、選局の分離などの問題で

並四ラジオでは

具合が悪くなってきました



スーパーへテロダイン方式のラジオは

新しい回路や言葉がたくさん出てきました




局部発信器(局発)、周波数変換

中間周波増幅器、検波器(復調器)

中間周波トランス

中間周波数(IF)=463Kサイクル

しばらくして455Kサイクルに

変更される。などの新しい言葉や

回路の働きを理解しなくてはなりませんでした



典型的な5球スーパーの配線図を載せますが

図面はダルマ管ではなくミニアチュア管を

使用した回路になっています








雑誌「初歩のラジオ」

2014年07月27日 21時04分56秒 | Weblog


ラジオ少年のラジオの知識は

ラジオ関係の雑誌からでした

ラジオ関係の雑誌は誠文堂新光社

の「無線と実験」が

戦前からありました

Bエリミネーターとか

111B空間電荷管の使い方などの

記事を憶えています



同じ出版社から

ラジオ少年用に

「初歩のラジオ」が始まりました



初歩のラジオ少年用に

実体配線図が雑誌に

載せられました



私にはどうもよくわからないので

記号を憶えて配線図を勉強しました

同時に「ラジオ技術」誌も愛読しました



先年、図書館で最新の「ラジオ技術」誌を

見つけました。真空管を使ったオーディオ専門の

雑誌に変身しています



先日、図書館でこの「ラジオ技術」誌を見ている

初老の紳士を見つけて,思い切って話しかけてみました

その初老の紳士は待ってましたとばかり

真空管アンプの製作について

猛烈な勢いで話し始めました









パーマネント・ダイナミック・スピーカー

2014年07月26日 20時29分51秒 | Weblog


ラジオ少年だった私は

ラジオ部品街の

四条寺町(京都市)通りの

飛燕堂(ひえんどう)か

京都駅前にあった

電計社(でんけいしゃ)へ

よく通いました



初めてダイナミック・スピーカーを

購入したのは「パイオニア」製の

6インチ半で緑色のフレームでした

次に手に入れたのは「オンキョウ」の

励磁型で同じく6インチ半のスピーカーでした

この「パイオニア」「オンキョウ」の2社は

いまも健在です



しばらくしてダイナミックスピーカーの

界磁(励磁)コイルを永久磁石に代えた

パーマネント・ダイナミック・スピーカー

略してパーマネント・スピーカーが

売り出されました



この新製品のパーマネント・スピーカーは

音が悪いなどとケチをつける批評家が現れました

… … …゜

これから伸びると思われている製品に

必ず難癖をつける批評家がいます

困ったものです



しばらくして励磁型スピーカーは

姿を消してパーマネント・スピーカー

一色になりました









ダイナミック・スピーカー

2014年07月25日 20時38分28秒 | Weblog


並四ラジオのマグネチック・スピーカーに

対して電蓄(電気蓄音機=でんちく)に

使用されていたダイナミック・スピーカーが

ありました



ダイナミック・スピーカーは

マグネチック・スピーカーと

構造的に違っていて周波数帯域の

広い素晴らしい音質でした



並四ラジオもマグネチック・スピーカーから

タイナミック・スピーカーになっていきました



ダイナミック・スピーカーも

最初はスピーカーに

抵抗値1500オーム、2500オームの

励磁コイル(フィールド・コイル)が

巻かれていて、整流回路の平滑コイルとして

使われていました。








マグネチック・スピーカー

2014年07月24日 19時02分15秒 | Weblog


民間放送(ラジオ)が

始まった頃のラジオ(受信機)の

回路は並四(なみよん)がほとんどでした



もちろん真空管式ラジオです

真空管名は57(ごなな)→56(ごろく)→

12A(いちにいえい)→12F(いちにいえふ)

の四本だったと思います



並四ラジオで特徴的なのは

スピーカーがマグネチック・スピーカー

だったことです



マグネチック・スピーカーは

馬蹄形の永久磁石にコイルと

鉄片を備えた構造でコイルに

ラジオの音声信号が流れると

鉄片が音声信号によって

振動します。



その鉄片の振動をスピーカーコーンに

伝達します

このスピーカーは音質が悪く

低音のないキャンキャンした

音でした。




QSLカード

2014年07月23日 18時40分22秒 | Weblog


地方の民間放送局が

開局していくニュースを聞きますと

そのラジオ局をなんとか聴取したいと

努力しました



放送日時、番組名、番組放送開始時間

終了時間や、電波の強さなど

自己流の受信報告を作ってラジオ局に

郵便で送りました



開局したラジオ局にとっては

どこまで自局の番組がどの範囲で

聴かれているのかの判断にもなります



数週間経つと,受信して報告した

ラジオ局から受信証?として

QSLカードが送られてきました



このQSLカードははがき大で

郵便で送られてきます

ラジオ局の所在地,例えば信越放送は

アルプスのイラストに周波数、出力などが

記載されていました

… … …

何枚もたまったQSLカードを額に入れて

部屋に飾っていました

自作ラジオの勲章ですから楽しいものでした






ラジオ局つぎつぎに開局

2014年07月22日 23時10分04秒 | Weblog


日本ではじまった民間放送(ラジオ)が

どこまで伸びるのか(営業的に)心配でした

大阪では朝日放送に続いて

新日本放送も始まります



新日本放送はのちに

社名が毎日放送になります



私は自作の並4(なみよん)ラジオで

聞き始めました



まもなく、長野県に信越放送

JOSRが開局します

四国から四国放送JOJRが開局

広島からは中国放送JOER

とつぎつぎにあちこちから

民間放送ラジオが開局していきました



地方で開局するラジオを

自作のラジオで何とか

キャッチしようと電波状況が

良くなく夜遅くまでダイヤルをまわしていました