初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

相賀八幡神社

2009年06月30日 15時52分20秒 | Weblog


写真説明: 相賀八幡神社(おうがはちまんじんじゃ)の絵馬です。

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 朝のラッシュアワーに各停で通勤するようになって慣れてきました…。

電車のダイヤも決まり、乗車する車両も決まり、座る座席も決まってきました…。

ある朝、決めている車両の決めている座席に行きますと、前の駅から乗った、私と同じような年格好の人が座っていました。

仕方なく、私は隣に座りました。各停ですから次々と駅に着きます。

その人は別に降りる素振りはありません。

そのうち、私はJR環状線に乗り換えるために新今宮駅で降りようとしますと、その人も一緒に降りるのです…。

 早く家を出て、各停で出勤するような酔狂な人間は私だけと思っていましたが、どうやら、同じ考えの人がいたようです…。

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今日は、南海高野線・林間田園都市駅(りんかんでんえんとし)の次、御幸辻駅(みゆきつじ)で降りて歩きました。


ここには、相賀八幡神社(おうがはちまんじんじゃ)があります。

拝殿の壁に絵画を描いた神社です。





























高野山町石道

2009年06月29日 16時28分58秒 | Weblog


  写真説明:慈尊院の絵馬です。

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定年間近になって通勤でお世話になっていた南海高野線全部の停車駅を訪ねてみょうと思い立って、住まいの千代田駅から隣の駅、その先の駅と毎週土・日曜日に出かけました。

 最初は、朝出発しても昼食には帰宅できました。だんだん遠くなりますと、昼食には間に合わなくなりました。

初めて訪れる駅の周りを歩いて帰ってくるだけです。いろいろ発見できました。

いままで急行で通り過ぎていた駅の周辺を訪ねてみますと、その駅に思い出ができ

て、急行で通り過ぎるのがもったいなくなりました。

 通勤には早く家を出て、ラッシュアワーに各停でのんびりと出勤していました。

 帰りも時間がかかりますが、各停で帰宅するようになりました。

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今日は、九度山駅。ここは真田幸村の真田庵もありますが慈尊院からです。

当時の高野山は女人禁制でしたので、弘法大師の母親が大師に会いに来たのです

 が、慈尊院まででした。

弘法大師の方から、月に九度、母親に会いに高野山から慈尊院まで来たというのです。

このあたりを九度山といいます。



高野山町石道(こうやさんちょういしみち)は、慈尊院から高野山へ通じる高野山

の表参道で、弘法大師空海が高野山を開山して以来の信仰の道とされてきたそうで
す。

道の脇に道しるべに一町(108M)ごとに150本、高野山まで22キロ石柱が続いて

いるそうです。

高野山町石道の途中に「六本杉」と立て札のところで、山道を下りますと、

丹生都比売神社(にふつひめじんじゃ)がありました。













祭神は四柱で、

第一殿 丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ。丹生明神)

第二殿 高野御子大神(こうやみこのおおかみ。狩場明神)

第三殿 大食津比売大神(おおげつひめのおおかみ。気比明神)

第四殿 市杵島比売大神(いちきしまひめのおおかみ。厳島明神)

「丹」は朱砂(辰砂-朱色の硫化水銀)のことであり、その鉱脈のある所のことを「丹生」といいます。

朱砂はそのまま朱色の顔料となり、精製すると水銀がとれます。

丹生都比売大神は、朱砂を採掘する一族が祀る神であると考えられています。














学文路駅

2009年06月28日 17時05分34秒 | Weblog


この入場券の、南海電気鉄道高野線の学文路駅(かむろえき)は、和歌山県橋本市学文路にあります。

全国においても難読駅名の1つに挙げられているそうです。

この駅の駅名は「学問(文)の路に通じる」意味につながり、受験生に人気を博して、入学試験シーズンが近づくと5枚入りの入場券を販売されます。

5枚入りで販売される理由は「ご(5)枚入り 入場券 学文路駅」、それぞれ最初の文字を取ると「ご入学」になることから来ているそうです。

駅の近くには学問の神様・菅原道真公を祀った学文路天満宮があり、この入場券は全てそこでの祈祷を受けているため、単なる語呂合わせだけではないそうです。

なお、2006年度からは「滑らない砂」と称する砂撒き装置に使われている砂を、この入場券についている引換券を持参してきた人に提供しているそうです。

また、北海道の『幸福』入場券、周りの駅から幸福駅までの乗車券を増刷し、『愛国』駅と併せて「愛国から幸福へ」「愛の国から幸福へ」という切符が一大ブームになったことがありました。















弘法大師像の周りに八十八ヶ所の砂を埋めたカプセルがあります。一周すれば、四国八十八ヶ所のお参りができるのです。












撮影監督

2009年06月27日 16時03分14秒 | Weblog



写真説明:南海高野線沿線、三日市駅から行ける 烏帽子形八幡神社(えぼしがたはちまんじんじゃ)で祭神は素戔嗚尊です。烏帽子形の丘の上に本殿はあります。

本殿から続いて石の階段の下が神社の入り口になります。そこに「百度石」が建っています。

「お百度参り」とは、この「百度石」を巡って入口から拝殿・本堂まで行って参拝し、また社寺の入口まで戻るということを百度繰り返すことです。「お百度を踏む」といいいます。

ほかの社寺では、拝殿と百度石はあまり離れていませんが、ここの八幡社は、拝殿と百度石の間に石段があります。ここの神社で「お百度参り」を決心するのは大変なことです。

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  撮影監督

アメリカ映画のタイトルを見ますと、Director of Photography ×× とあります。

日本語に直訳すると、撮影監督といいます。

アメリカ映画は、企画制作が決まって、監督Director が決まります。

カメラマンCinematographer が決まります。

アメリカ映画はマルチカメラ方式ですから、2台、3台のカメラを操作するキャメラ・オペレーターが2、3人選ばれます。

その要が撮影監督でカメラを操作したり、カメラに全然タッチしない人もいるようです。

映画の映像の捉え方、色調、照明の効果、に責任を持つことになります。

日本映画では、マルチカメラ方式がとられていませんから、 タイトルに出る撮影××と出るその人が映画のカメラ操作の外に映像の捉え方、色調、照明の効果、に責任を持つことになります。

 日本では、最近、撮影監督とタイトルに出ますが、名前が変わっただけで、実質今までと、仕事の内容は変わらないでしょう。

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 色彩計測・計測

 日本映画のタイトルを見ますと、色彩計測××と名前が出ます。映画用のカラーフィルムはセット撮影に有利なようにタングステンタイプになっています。

ロケーション撮影の場合は、A12フィルターで太陽光の色温度をタングステンタイプのフィルムに合わせます。

このフィルターを使うとフィルムの実用感度は半分になりますが、明るい太陽光で使いますから大丈夫です。

 セット撮影は、タングステンランプの照明です。本番前に、そのタングステンランプの色温度が3200度Kになっているか、スペクトラカラーメーターで色温度を調べる係がこの色彩計測××の役目です。

 カメラ助手のチーフが撮影時の露出や照明比などを測っていましたが、この色温度計測もやるようになりました。

 結構、忙しく、色温度計測に専念するようになりました。

この色彩計測さんに駄目出しを出されると、そのタングステンランプを取り替えなくてはなりません。

また、ロケーションで午後3時以降、太陽光線の色温度が下がってくると、忙しくなるのもこの色彩計測の人です。




A班B班

2009年06月26日 18時02分40秒 | Weblog

写真説明:南海高野線、三日市駅付近の、西高野街道。堺から河内長野、三日市を通って、やがて高野山に続く道です。

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A班、B班

 日本映画の場合、企画の段階で封切日がおおかた決まっています。

大監督や巨匠の作品でも封切日はだいたい決まっています。

 撮影半ばで天候が不順で、予定していたロケーションが撮り遅れていると製作部はやきもきします。

企画制作が決まるとメーン・スタッフが決まります。

 現代劇の場合、

● スタジオ・セットの撮影、

● オーブン・セットの撮影、

● 銀座四丁目の交差点で隠し撮りのロケーション撮影

 があるとします。

銀座の隠し撮りのロケ撮影は別のスタッフが立てられます。

それをメーン・スタッフをA班のスタッフと呼んで、これに対してB班スタッフと呼んでいます。
 

 A班の監督さんのチーフ助監督がB班の監督になることがあります。

大作の場合はA班の監督と同格の監督さんに交渉が行きます。

監督だけでなく、キャメラマンも同じです。

 本来は、1人の監督でその映画が作られるのが理想ですが、映画会社も都合があります。

 封切予定日に、B社は××物を出してくるから、うちは△△物でゆこうなど。客寄せの作戦がありますから、上映日が狂うと作戦上困るのです。

テレビでもその日のメーン番組に対して裏番組があるように…、

 B班スタッフはロケ当日、隠し撮りスタイルで、銀座にカメラを用意して待ちます。

 やがて、会社から出演の扮装で俳優さんが銀座に現れます。打ち合わせ通り、演技をします。

俳優さんを現場に連れてきた助監督さんはトランシーバーでb班スタッフと連絡を取ります。俳優さんは銀座ですれ違う人々に気付かれないうちに 、会社へ引き揚げます。
 
会社のA班のスタッフはセット撮影の準備をしてこの俳優さんの帰りを待っています。続いて、セット撮影が始まります。

アメリカ映画でも、タイトルにA班、B班と書かれているのや2nd ユニット ディレクター誰々と出ています。

 アメリカ映画でも、海外ロケの部分はたいていB班が立っています…。





マルチカメラ方式

2009年06月25日 17時21分14秒 | Weblog




写真説明:南海高野線、初芝駅から歩いて15分ほどに出雲大社大阪分祠があります。地元では「初芝さん」と呼ばれているようです。その本殿の大きな「しめ縄」です。

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マルチカメラ

 輸入したカメラとフィルムで始まった日本映画は、1台のカメラで手回しクランクで撮影された活動写真でした。

やがて、サイレントからトーキー映画になって電動モーターで駆動されるようになりました。

1台のカメラで始まった活動写真は映画になっても、1台のカメラで映画を制作しています。

アメリカ音楽物の映画のようなマルチカメラの考え方はありませんでした。

マルチカメラ方式ににするとどうしてもフィルムの消費量が多くなります。

日本映画で例外は、火事場のシーンです。

 燃やす家屋のセットを河原などの安全なところへ建てます。

セットが燃えてしまいますと、二度撮れませんから、2台カメラを用意します。

1台は燃える家屋のロングショット、もう1台は燃える家屋の寄りのショットを撮ります。

これは唯一マルチ方式です。(音声はとりません。編集で効果音をかぶせます)

 会社に引き揚げて、消費したフィルムを計算すると、やはり沢山回していました。

 映画会社は日常的にフィルムの消費が多いといやな顔をします… 。

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黒沢明監督が、「7人の侍」で馬に乗った野武士が、農村に暴れ込む場面では、マルチカメラ方式で撮影したようです。

広いワイドアングルの画面と、望遠で野武士の寄りをとらえているカットが複雑に編集された場面がありました。

この馬が交じった大勢の野武士の戦闘シーンなどは、マルチカメラ方式でないと、カットのつながりが悪くなるのでしょう。

 黒沢監督のフィルム編集はすごいと、聞いたことがあります。

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音楽映画の監督

2009年06月24日 18時34分08秒 | Weblog


写真説明:南海沿線、百舌鳥八幡駅の百舌鳥八幡社に見事な絵馬がありました。






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 音楽映画の監督


アメリカの音楽映画は予算をふんだんに使って制作されます。

白黒映画時代ではマルチカメラ方式でフレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース、ジーン・ケリー、レスリー・キャロン、ジュディ・ガーランドの出演のレビュー、音楽シーンを撮影しました。

 3台のカメラを使えば、1台のカメラのフィルム消費量の3倍になります。音楽だけ入ったプレスコ・フィルムに合わせてカメラをスタートします。

マルチカメラの同期運転ですから、カメラを止めることができません。最長10分間は3台のカメラは回りっぱなしになります。

 編集で3台のカメラで撮影した音楽シーンのフィルムを3本と音楽のみのフィルム、合計4本を編集機にかけますから壮観でしょう。

歌や踊りのシーンをマルチカメラで撮影しないと、主演の踊り手にからむ大勢の踊りの動き、位置を考えてのアクションカットの編集などが難しいのです

ジーン・ケリーの「雨に唄えば」「パリのアメリカ人」の音楽映画は、天然色のテクニカラー方式でした。

 テクニカラーカメラは白黒フィルム3本(赤、緑、青にそれぞれ感じる白黒フィルム)が装填されるカメラです。

 それがマルチカメラ方式で撮影されます。踊りと歌の10分間の1シーンを撮影するのに、カメラ3台として3×3で9本のネガフィルムを使うことになります。

 9本のネガフィルムで90分になりますから、映画が1本できる消費量になります。

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 日本の映画界では、音楽物の監督さんは、井上梅次さんでしょう。勿論、日本ではマルチカメラ方式はやりません。

 私は井上さんの撮影現場は知りませんが、1台のカメラで構想を練って、意外と早撮りの職人監督さんと聞いています。

 日活の「嵐を呼ぶ男」(石原裕次郎)の映画は井上さんの監督です。大ヒット作となりました。


喜劇の巨匠

2009年06月23日 16時17分10秒 | Weblog


写真説明:南海沿線、東住吉駅から行ける住吉大社の太鼓橋を望遠レンズで正面から撮りました。






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喜劇の監督

榎本健一(エノケン)、古川ロッパ、エンタツ・アチャコ、柳家金語楼、川田晴久の出演で、喜劇の監督さんとしては東宝の斉藤寅次郎さんでしょう。

題名は忘れましたが、庭先で白い犬が地面を見つめて吠えています。それを見た頭の弱い金持ちのドラ息子が、その場所をスコップで掘りますと、湯気を立ててお湯が出てきます。温泉を掘り当てたと大喜びで掘り進んでいきますと、お湯がすっかり抜けた銭湯の湯船の中からスコップを持った息子が顔を出します。

私は、斉藤さんが東宝をフリーになられたので、監督の仕事ぶりを拝見することができました。

 スタジオのディレクターチェアに座って、斉藤監督は俳優さんに

「なにか面白いことやって…」

と云います。

 喜劇映画で有名な斉藤寅次郎監督の前で、云われた俳優さんは必死になってギャグを考えて演技をします。

それを見て斉藤寅次郎監督は、

「OK……それでゆきましょう…」

私はそれを見てびっくりしました。

演技論を展開しながら俳優さんにギャグを指導するとおもっていましたのに…。

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 スタジオに斉藤寅次郎監督を訪ねてきた喜劇俳優さんを見て、

「きみ、ちょっと出てくれない…」

その俳優さんに即席で役を考えてワンカット撮影してしまいます。

それに、早撮りの渡辺邦男監督に劣らず、結構、早撮りなのです。

 斉藤寅次郎監督とキャメラマン友成達雄さんは息の合ったコンビでした。

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 怠け者の息子が、にぎり寿司自動製造機を考えます。機械から次々とにぎり寿司がベルトコンベアに乗って出てきます。喜劇ですからこの機械は間もなく故障します。このオチは忘れました…。

 孫たちと回転寿司へ行ったときに、このストリーを思い出しました。


 また、美空ひばりの映画初出演も手がけています…。


早撮りの巨匠 下

2009年06月22日 18時21分42秒 | Weblog


写真説明:
これは南海電鉄の旧天下茶屋駅です。今は、路線の高架、大阪市営地下鉄堺筋線の始点です。新幹線の駅のような豪華な駅になりました。すっかりイメージチェンジしました。
 新しい天下茶屋駅の堺筋地下鉄線には阪急の乗り入れで、京都河原町までつながっています。

ここの地名の天下茶屋とは、関白、秀吉が住吉に参拝の折りに、付近の茶屋で休憩したにちなんだそうです。

近くの車庫跡地には「大阪フィルハーモニー会館」があります。



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早撮りの巨匠 下

前後編通して、「中抜き」で処理する監督さんは、渡辺邦男さんぐらいでしょう。

セット本位で「中抜き」をやりますから、チーフ助監督、キャメラマン、記録のスクリプターさんは大変です。

 キャメラマンは渡辺孝さんです。以前は友成達雄さんがよくこの監督に付き合っていました。

「中抜き」とは数多く予定されているセットで今、撮影しているセットを前後編通じて集中的に撮影することです。

 演じられる演技はバラバラにされて、断片的な演技が続きます。

 セットで俳優Aさんの

「アッ…」

驚く表情のカットを撮ります。

おなじセットで今度は俳優Bさんが

「ただいま、到着いたしました」

おなじセットで今度は俳優Cさんが

「おいとまいたします」

同じセットで三人の俳優さんの演技を撮ります。この3カットは前編のどこそこ、後編のどのシーンのどのカットと編集でつなぎ込まれますから、監督以外はわかりません。

 このスケジュールでセットの撮影が進行しますから、予定表より早くあがることがあります。

セットに入る俳優さんのスケジュールが大幅に繰り上げられます…。

 俳優Dさんが、まだ大丈夫と俳優部屋に居る間に、セットで出番が来ることがありました。

 監督はそばに俳優Dさんが居ないとわかると、すぐに代役を立てます。

俳優Eさんに君、俳優Dさんの弟になってくれと

「兄△△は急病で伏せっております。弟××が参上仕りました」

のセリフを言わせてOKにします…。

 慌ててセットにやってきた俳優Dさんは、真っ青です…。

外地から引き揚げてきた中学生の私は、浜松の新東宝の直営館で現代劇、藤田進、黒川弥太郎、野上千鶴子の「誰か夢なき」を見ました。

教会の鐘が大写しでガランガランと鳴る、新東宝のタイトルが好きでした。

なんとその監督が渡辺邦男で、キャメラマンが友成達雄さんでした…。
 






早撮りの巨匠 中

2009年06月21日 22時39分45秒 | Weblog



写真説明:南海電鉄始発駅なんばの次が今宮です。駅の近くに今宮戎があります。

拝殿の賽銭箱の両側の柱の写真です。十日戎の何万人の参拝者が、遠くから硬貨を投げるときに、コントロールが狂って、毎年、この柱に当たるのでしょう。
 積もり積もってこの傷跡。すごいものです。



 毎年福娘が大勢のなかから選ばれます。藤原紀香、進藤昌子(元TBSアナウンサー、今フリーで毎日テレビ(TBS:系列)の日曜日朝の7時30分からの番組「がっちりマンデー」でキャスター)が福娘でした。






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  早撮りの巨匠 中

「忠臣蔵」の制作がスタートしました。渡辺監督は快調にカットを消化してゆきます。
渡辺監督は

「用意…スタート」

でカメラが回ります。演技も始まります。

桜花がハラハラと散る刑場の場面で、白装束の浅野内匠頭は内蔵助に最後に一目会いたいとそとに居る家来に、

「内蔵助はまだか…」

「未だ参上仕りません…」

この演技を見ていた渡辺監督は思わず、ハンケチを手に涙声で、

「カット… OK」

この涙を流す監督さんに、出演している俳優さんは感激します。

スター選手をそろえた野球のオールスター戦のように、売れている俳優さんを集めたオールスターキャストの豪華な「忠臣蔵」は快調です。

 早撮り巨匠の渡辺邦男監督は「明治天皇と日露大戦争」、「日蓮と蒙古大襲来」なと 
 
大作をこなして興行成績も大ヒットを放った実績があります。

   続く…