初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

コンタクト・プリント③

2012年09月30日 18時08分09秒 | Weblog


コンタクト・プリントは

小さい画面が1枚目から

36枚まで自分が被写体に

どう向き合ったかの記録です



コンタクト・プリントに、

つまらないカットが延々と

続いていることがあります



ファインダーを覗いたとき

変に気に入った被写体を延々と

追いかけた結果です



連続したヘンなカットの間に

オヤッと目を引くカットが

一齣混じっていることがよくありました



何気なく撮ったカットが

まぐれなのか、よく撮れていて

くやしい思いをしたことがありました



自分で云うのもなんですが

フィルムチェンジして

15枚ぐらいより後半に

気に入ったカットが多かったようです



自動露光になる前のマニュアル・カメラでの

コンタクト・プリントは

露出オーバーやアンダーだったり

ピントが怪しかったりガタガタでした



自動露光(AE)、

自動焦点(AF)カメラになってから

コンタクト・プリントの

ネガ濃度のバラツキは減りました



いずれにしても、コンタクト・プリントは

撮影者の心の動きが記録されていますから

みだりに人に見せるものではありません













コンタクト・プリント②

2012年09月29日 17時56分41秒 | Weblog


コンタクト・プリントは

現像処理した35ミリフィルムが

何本かたまってから

台所暗室で焼いていました



引伸機のイーゼルに

印画紙をおいて、6駒ずつに切った

35ミリフィルムを並べてその上に

ガラス板を置きます




コンタクト・プリントを焼くのは

なかなか面倒です



英国の写真用品メーカー、パターソンから

添付写真のようなコンタクト・プリンターが

輸入されました



これを使い始めましたが

なかなか便利な道具でした



パターソンのコンタクト・プリントは

プリントにルーズリーフの綴じしろがありました



仕上がったコンタクトプリントとネガフィルムを

ルーペでまずピントを次に構図、表情などを

確かめていきます




仕上がったコンタクトプリントとネガフィルムを

ルーペでまずピントを次に構図、表情などを

確かめていきます




私はニッコールのルーペを

使っていました。










コンタクト・プリント①

2012年09月28日 18時34分43秒 | Weblog


引伸機の使い方で一つ忘れていた

ことがありました



撮影、現像処理済み

35ミリフィルムの

コンタクトプリントを作ることです



35ミリネガは白黒反転の

陰画ですから直接見ても

よくわかりません



暗室内で引伸機のイーゼルに

印画紙(ブロマイドかクロロブロマイド紙)を

置きます

印画紙の上に6駒ずつ切った

35ミリフィルムを並べます



フィルムの上に額縁のガラスを

置いて引伸機を点灯して露光します



引伸機の光源は、ムラのない平均した光です

引き伸ばしレンズのピントはどうでもよく

レンズの絞りは光源の明るさに関係しますから

適当に絞っておきます



現像処理を済ませると添付写真のような

コンタクト・プリントが出来上がります











暗室用品

2012年09月27日 20時20分09秒 | Weblog


フォーカス・リモコンは

必要から生まれたアイデア用品でした



引き伸ばしプリントで

プリントの一部分を焼き込んだり

覆い焼きして印画全体の調子を整えます



印画紙の遮光包装紙を貯めておいて

引き伸ばしの際に、画像に合わせて

黒紙を鋏で丸く穴を開けた焼き込み用



覆い焼きには画像に合わせて丸く切り抜いて

ピアノ線に取り付けたものなどを用意しました



これら工夫した道具を駆使してプリントを

つくるのですが、なかなか一発では決まりません



いろいろ加減しながら何枚も四つ切り印画紙を焼きます



現像処理、水洗を済ませて、印画紙を乾燥して

明るいところに仕上げたプリントを並べて

そのなかから1枚を選ぶのです



アマチュアや写真作家のなかで

ずば抜けてプリント仕上げの

うまい人がいます



モノクロプリントでありながら

艶のあるしっとりした色調の

ハイライトの白からシャドウのまで

素晴らしいグラデーションの作品を

見せられることがあります



素晴らしい作品を見るたびに

一度その人の暗室に入って見学したいと

思っていました。














続・大伸ばしプリント

2012年09月26日 21時43分01秒 | Weblog


銀塩印画紙で大伸ばしプリントをする場合

机上の引伸機の本体(ランプハウス)を180°

回転させるだけでなく

半切(はんせつ)、全紙(ぜんし)の大きな印画紙の

現像処理ができる大きな現像バットが必要でした



この大きな現像バットに現像液、定着液を

大量に用意しなくてはなりません



当時、私は現像液、定着液がそれぞれ

2000㏄で済ませられる四つ切り判までの

プリントが主でした



大判の半切、全誌はめったに

焼きませんでした



常に大判の全紙、半切をプリントしている

ハイ・アマチュアや写真家は引伸機のヘッドと

イーゼルとの距離が遠く離れてしまって

引伸しレンズのピント合わせが大変だったでしょう



暗室用品として機械的なフォーカス・リモコンの

道具がありました



引伸ばしレンズは蛇腹のついたレンズボードに

ついています。そしてピント調節のラック・ピニオン・ノブに

リモコンの一端を取り付けます。そこからフレキシブル

ワイヤーがついています

そのワイヤの反対側は床のイーゼルのそばまで

伸びていてピント調節用のツマミがついていました











大伸ばしプリント

2012年09月25日 21時29分28秒 | Weblog


引伸機が新しい冨士B型に

ELニッコール50ミリレンズで

引伸しの環境が変わりました



半切(はんせつ)や

全紙(ぜんし)サイズの大きなプリントのときは

引伸機のヘッド(ランプハスウ)を

一杯に引き上げても距離が足りません



台所、机上の引伸機の台に

重い花瓶等を置いてから支柱の

クランプネジを緩めます



ランプハスウを180°回転すると

床に置いたイーゼルに大きな画像が投射されます



これで大伸ばしのプリントは可能ですが



机上の引伸機のヘッド(ランプハウス)と

床の上のイーゼルとの距離が離れすぎになります



床上のイーゼル上の画像を

フォーカススコープで

ピントを合わせるのですが



床に座り込んだ体から手を一杯、上に伸ばしても

レンズのフォーカスノブに手が届きません









引伸機・冨士B型

2012年09月24日 23時03分10秒 | Weblog


私の引伸機はラッキージュニアから

冨士B型に変わりました



冨士B型は太いパイプの支柱が

引伸機台から立ち上がっています

そのパイプ(支柱)に本体(ランプハウス)が

上下にスライドします



本体のスライド部分にゼンマイのような

板バネがついていて、ランプハウス本体は

井戸のつるべのように

バランスがよくとれていました



ランプハウスが支柱に沿って上下するので

ネガの画像が前後に動くことなく

拡大・縮小しました



また引伸機を長時間使っても

ランプハウスが熱を持ちませんでした



冨士B型引伸機のレンズマウントも

ライカマウントですから

ELニッコール50ミリ、

75ミリはそのまま使えました

… … …

冨士もフジノンEX

フジノンESなど

引き伸ばし用レンズ

がありました。








引伸機・ラッキージュニア

2012年09月23日 20時48分06秒 | Weblog


日本光学(ニコン)から引伸機用レンズが

発売されて、あらためて

引伸し作業が見直されたようです



街のカメラ店(DPE店)の暗室で

藤本写真工業のラッキー2B引伸機を

よく見掛けました



ラッキー2B引伸機が

日本の標準のように思っていました



ラッキー2B引伸機の

ヘッド(ランプハウス部分)は

支柱にパンタグラフで取り付けて

スブリングでバランスがとれていました



私の押し入れ暗室の引伸機は

このラッキー2Bと同じ構造で

少し小型のラッキージュニアでした



ヘッドの固定ノブを締めなくても

バランスが良くとれていて

急ぎの小さなサイズのプリントでは

いちいちヘッドをノブで固定しなくて

連続して引き伸ばし作業ができました



ただ、欠点として引伸機ヘッドが支柱と

パンタグラフでつながっているので

プリントサイズを変えるのに

ヘッドを動かすと、円弧状に動きます

いちいちイーゼルを前後しなくては

なりませんでした










ELニッコール50ミリ、F2、8

2012年09月22日 22時51分04秒 | Weblog



ELニッコール50ミリF2、8は

15000円で当時、高いな…と

思いましたが、使ってみて鋭いピント

コントラストに納得しました



このレンズは話題になりました



続いてELニッコール75ミリ、F4が出ました

これはブロニー判用のレンズでした

価格は少し安くなって1万円だったと思います



35ミリフィルムから四つ切り、半切サイズの

プリントでは50ミリレンズが良いのですが

小さな2L(キャビネ判)やL(手札判)を

引き伸ばしするときはランプハウスとイーゼルが

近付き過ぎるので、ELニッコール75ミリ

を使っていました



ELニッコール135ミリと焦点距離の

長いレンズも発売されました

4×5(しのご)判の

シートフィルム用だったのでしょうか



日本光学(ニコン)から引伸機が出ると

噂がありました。




キヤノンも引伸機の検討に入っている





この2社の動きに期待をいだいていましたが

結局、発売されませんでした







エルマー50ミリF3、5

2012年09月21日 18時52分53秒 | Weblog


35ミリフィルムの24×36ミリの

画面で出発した バルナックライカは

とても密着印画では実用になりません

ライカは引き伸ばしプリントで

仕上げることを目的に

引伸機フォコマートを発売しました



私はフォコマートの

実物に触っていません

私の想像で考えていきます

ライカは撮影に使ったレンズを

フォコマートにつけて

引き伸ばし印画をプリントする

ようにと何かで読みました



フォコマートのレンズマウントは

ライカマウントだったのでしょう



このフォコマートを手本とした

国産のラッキー2Bや冨士B型の

レンズマウントはライカマウントでした



私の引伸機ラッキージュニアも

ライカマウントでした

ライカの撮影用レンズの

エルマー50ミリ、F3、5をつけて

プリントしてみました



プリントは鋭いピントの

凄い印画ができましたが

レンズを触ってみると

かなり熱くなっていました

急いで外しました。



発売されたばかりの引き伸ばしレンズ、

ELニッコール50ミリF2、8を

購入したのです。